堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



   第11回 堀川1000人調査隊会議にて報告された事柄
      
     名古屋市による、木曽川導水社会実験(5年間)の
    行政調査結果の報告をご紹介します。

      平成24年9月22日(土)  於:名古屋都市センター

        ⇒第11回調査隊会議の様子はこちら

        ⇒市民による調査報告はこちら



事務局より
 
   平成24年9月22日(土)、名古屋都市センターで開催された
  第11回堀川1000人調査隊会議で、名古屋市から報告された
  木曽川導水社会実験(5年間)の行政調査結果をご紹介します。

   2007年3月から始まった木曽川導水社会実験を開始するにあたって、
  当初から、愛知・岐阜・三重・名古屋市の3県・1市で構成する会議に
  名古屋市が報告することになっていたものです。

   この会議には、この行政による調査結果のほか、堀川1000人調査隊の
  市民による調査結果や活動の内容もあわせて報告されるとのことです。


    ⇒市民調査の結果報告はこちら

    ⇒名古屋市による調査結果のダウンロードはこちら

    ⇒市民調査隊の調査報告書(概要版) 説明文付 のダウンロードはこちら

    ⇒    同 (詳細版) のダウンロードはこちら
   
    ⇒名古屋市の堀川再生のための取組みはこちら

    ⇒庄内川水分橋の頭首工開閉操作の実験についてはこちら

    ⇒第2回 一斉調査のご案内はこちら


P1〜2  木曽川から堀川に導水する社会実験は
      平成19年3月27日から平成24年3月22日の
      5年間実施されました。

       うち、当初3年間は導水を行い、そのあと2年間
      導水後の事後調査を実施しました。

       実験の目的は、「清浄な水を長期間、安定的に
      導水することによる堀川の浄化効果を、木曽川の
      水を導水することによって確認することにありました。






P3
   名古屋市による調査は、小塩橋、納屋橋をはじめと
     する10箇所で行われました。

      調査項目は次の通りです。

       透視度 (一般項目)
       DO   (生物への直接的影響)
       BOD   (有機的な汚濁)
       SS    (浮遊・懸濁物質)
       T-N T-P (富栄養化の指標)


P4   水質調査結果

       小塩橋では、導水前に比較し、導水期間中の
       BODが低下する効果がありました。

       導水停止後は、目だった上昇はなく、木曽川導水
       停止後に稼動が始まった堀川右岸滞水池などの
       合流式下水の改善の施策の効果が考えられます。

        また、小塩橋のDOについては、導水前に比較し
       導水期間中にDOが上昇、導水停止後に再び
       低下したことが確認されました。

        導水が、DOの改善に効果があったことが確認
        されました。




P5
   同様に、中流部の尾頭橋における水質調査結果では、
     BODについては、導水前と比較して導水中に目立った
     変化は確認できませんでした。

     導水停止後はBODが上昇しました。

     DOについては、導水による明確な変化は確認でき
     ませんでした。




P6   以上の結果から、次のことをまとめました。

    導水期間中
     堀川中流域(概ね納屋橋付近)まで水質の改善を確認。


    導水期間後
     堀川中流域(概ね納屋橋付近)までは、導水中との
     比較で、水質が若干悪化傾向にあるものの、導水
     前と比較すると良好な状態を維持している。


     これは、名城水処理センター高度処理施設の導入
    (H22.5〜)、堀川右岸雨水滞水池の設置(H22.9〜)
    など、新たな下水道施策の推進による放流水の
    水質工場や、庄内川の水質が良好(H23)であったこと
    などの影響が大きいと考えられる。




P7
  魚類・底生生物調査

     猿投橋〜河口で確認された種数について

    導水期間中
     魚類、底生生物とも、種類と生息の確認範囲が拡大した。

    導水停止後
     魚類については、導水中と比較して、顕著な種類の変化は
     確認されなかった。

      底生生物については、導水前とほぼ同じ種数になった。




P8  水質シミュレーションモデルの構築

    社会実験の3年間(H19〜21)の水質データなどを
    使用して、シミュレーションモデルを構築した。

    この構築したシミュレーションモデルを利用して、
    浄化施策の効果を算出した。



P9〜11
  シミュレーションモデルを利用した
    浄化施策の効果は左のグラフの通り。

     木曽川からの導水によるBODの改善効果

     下水道施策の実施によるBODの改善効果

     庄内川の水質改善によるBODの改善効果

     いずれのシミュレーションにおいても改善効果が
    みられた。























P12〜13
 上記の、H19〜21年度の水質データをもとに
       構築した上記シミュレーションモデルを利用して
       H22〜23年度の水質の解析値を算出し、
       定期調査の実測値と比較・評価を行った。

        その結果、シミュレーションによる再現性が
       高いことを確認した。







以下は、平成24年2月25日付で掲載した関連記事です。




事務局より
 
   平成24年2月25日(土)、名城水処理センターで開催された
  第10回堀川1000人調査隊会議で報告された、名古屋市による
  水質調査の結果をご紹介いたします。

   この報告では、次のようなことが指摘されました。

   (1)BOD(生物学的酸素要求量)について

       4ページ
         導水前の期間に比べて、導水中は特に小塩橋、納屋橋などの
        中流部で、BOD値が大きく下がっている。

         導水停止後は、納屋橋付近でBODが上昇しているが
        他の区間では、導水の効果と関係がはっきりみられるようなBODの
        悪化は確認できない。


    (2)DO(溶存酸素量)について

       6ページ
          導水前の期間に比べて、導水中は、ほぼ全域でDOが改善している。

          導水停止後は、ほぼ全域でDOの値が下がっている。


      ※事務局注
         これらの結果は、市民調査の結果とも関連しているところで
        市民調査では、CODや、においなどの項目が、導水期間中は
        はっきり改善傾向が確認できたが、導水停止後、すぐに悪化している
        というデータがまだ出ていません。

         BOD,COD,においなどは、堀川の底質、ヘドロの状況と連動して
        いることが考えられ、導水停止後、時間をかけて悪化してゆくのではないかと
        調査隊事務局では考えており、今後もウォッチしてゆく必要があると
        思います。

            ⇒市民調査の結果報告はこちら


    ⇒名古屋市による水質調査結果のダウンロードはこちら

    ⇒市民調査隊の調査報告書(概要版) 説明文付 のダウンロードはこちら

    ⇒    同 (詳細版) のダウンロードはこちら
   
    ⇒名古屋市の堀川再生のための取組みはこちら

    ⇒朝日橋付近に堰を設置する市民提案に対するシミュレーション結果はこちら

    ⇒庄内川水分橋の頭首工開閉操作の実験開始についてはこちら










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