堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



  
  上流、下流が、お互いを励まし、応援しあってゆこう!

   第18回 木曽三川と堀川・上下流をつなぐ交流会が開催されました。

     
日時  令和5年7月22日(土)

     会場  長野県木曽郡王滝村  里テラス 御嶽神社里宮 名古屋市民休暇村 

     主催  木曽三川と堀川・上下流をつなぐ交流会実行委員会
          堀川1000人調査隊2010実行委員会

     後援  国土交通省中部地方整備局 名古屋市 木曽広域連合 王滝村  
          

    ⇒令和4年6月の  第16回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら 

    ⇒平成31年11月の 第15回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら
   
    ⇒平成31年6月の 第14回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

    ⇒平成30年12月の 第13回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

    ⇒平成30年6月の 第12回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら
 

    ⇒平成29年11月の 第11回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

    ⇒平成28年12月の 第10回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

    ⇒平成27年11月の 第9回 木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラムの様子はこちら






 フィナーレで撮影した、参加者全員の集合写真です。

 越原村長には堀川応援隊に
 参加していただきました。
   参加した下流側の市民が、寄せ書きした旗を、 王滝村の越原村長に贈呈しました。
  


事務局より  令和5年7月28日

  令和5年7月28日(土)、第18回、木曽三川と堀川・上下流をつなぐ交流会が、
 長野県木曽郡王滝村の、名古屋市民休暇村で開催されました。

  この上下流交流会は、平成19年(2007年)4月から平成22年(2010年)3月まで実施された、
 堀川への木曽川導水社会実験を機に、木曽川上流部への関心が高まった名古屋市民と、
 木曽川上流部の市民とでつくる、「木曽三川と堀川・上下流がつなぐ交流会実行委員会」 そして
 「堀川1000人調査隊2010実行委員会」の共催で、ほぼ1年に1〜2回のペースで開催されてきたものです。

  令和2年、令和3年はコロナ禍の中で、実施が見送られていましたが、昨年令和4年から復活し
 今回、第18回目の交流会を開催することができました。
 

  この交流会の目的は、下流側としては、堀川の浄化のための地道な活動をしている名古屋市民が
 かつて実施された木曽川からの導水で、堀川がきれいになることがわかったため、何とか導水の復活を
 願い、木曽川などの上流域に堀川を応援してくださる人の輪を広げてゆくことがテーマとなっています。


  また上流側としては、地域の活性化のために、下流域に上流部を愛し、応援してくださる人の輪を
 広げてゆくことがテーマになっています。

  そして、上流と下流が、それぞれの魅力や悩みを理解しあい、応援しあう、Win-Winの関係を、ていねいに
 積み上げてゆくということを目的としています。


  また、この交流会のもう一つの特徴は、下流側は名古屋市、上流側は開催する町村役場と木曽広域連合という
 双方の行政が、市民と一緒になって企画、参加しているという、官民協働の交流会であるということです。

 
  この日も、上流側からは、王滝村の越原道廣村長が、下流側からは名古屋市の松雄俊憲副市長が
市民と一緒になって、交流会に参加していただきました。

 
  今回の交流会では、まず最初に2014年9月27日の御嶽山の噴火を機に、その記録を伝え
また噴火の予兆を監視する施設として、木曽町内の道の駅「三岳」に併設してつくられた
「さとテラス三岳」を見学しました。

 その後、王滝村の越原村長がバスに乗り込んでくださって、村長自らバスの中でマイクを手に
王滝村の紹介をいただきながら、1時間ほどの山登りドライブを楽しみました。

 「王滝村には、ひとつも信号機がない」

 「王滝村は、小学生は9人、1人もいない学年もある」

 「王滝村の中学生は、木曽町にある中学校にスクールバスで通っている」

 といった、村長さんのお話にひとつひとつびっくりしながらも、王滝村を愛し
釣りを愛し、村のために努力されている村長さんのお人柄がにじみ出るようなお話に
参加者の皆さんはじっと耳を傾けたり、時折質問が飛んだりして、1時間の山登りは
あっという間に過ぎてゆきました。

 途中、村長さんの計らいで、御嶽神社里宮にもご案内いただき、
「ここの水はとても美味しいので、私もときどき汲みに来ます」と聞いた参加者は
出発時時に配られた「なごやの名水」の缶に、その湧き水を競って入れていました。

 
 交流会場の名古屋市民休暇村に、ほぼ予定通り12時に到着すると
地元の地域おこし隊の方々が準備してくださった、地元の食材をあつめた美味しいお弁当と
休暇村のシェフが準備してくださったおそばをいただきました。

 食事の後はいつものように、下流側参加者が上流にプレゼントする寄せ書きをしました。


 午後は、3つのグループに分かれて、それぞれのグループに、王滝村に移住してきた
村民の方にはいっていただき、お話をお聞きしました。

 その後、全体会にはいり、それぞれのグループがどんなでディスカッションをしたか
発表しあいました。

 移住された方々のお話も、参加者全員が直接お聞きすることができて、とても
楽しいひと時を過ごすことができました。

 最後に、下流側市民の寄せ書きを、越原村長に贈呈。

 越原村長には、「堀川応援隊」にはいっていただき、応援隊旗に署名をしていただきました。

 最後には、参加者全員で笑顔の記念撮影。

 当初の目的である、「上流下流、お互いの相互理解を促進し、応援しあう関係を築き上げてゆく」
という主旨どおりのとても有意義な交流会になりました。


 帰りのバスの中で、下流側の参加者に書いていただいたアンケートでも、
全員が「とてもよかった」と回答をいただき、主催者としてはひとまず胸をなでおろしています。


名古屋市役所に7時に集合して、バス1台で出発しました。

途中工事渋滞はありましたが、ほぼ予定通り、
10時には最初の目的地、「里テラス」に到着しました。

参加者は2つのグループに分かれて、係の方から
説明を受けました。

御嶽山の歴史、2014年の噴火についてのお話を
一同は真剣なまなざしで聞いていました。


里テラスには、様々なモニター画面が設置され、リアルタイムで
御嶽山の様子がわかるようになっています。




2014年の噴火の様子や、御嶽山の全容などを、
最新の技術を使って、とてもわかりやすく説明して
いただきました。



2014年の噴火の記録を編集した17分間の動画を
2班に分かれて見せていただきました。







「里テラス」を出発した後は、越原村長がバスに乗り込んで
くださり、バスの中で、王滝村について色々おしえていただきました。

「王滝村には信号機がひとつもない」というお話にたまげたり
「今朝は4時に起きて畑をしてきたので、今はちょっと眠いんです」
といった、人間味あふれるお話に聞き入っているうちに
あっという間に1時間の山登りが進んでいきました。


交流会場の市民休暇村へ向かう途中、村長さんの案内で
御嶽神社里宮に立ち寄りました。





「ここの湧き水はまろやかで美味しいので、私もときどき
汲みに来るんです」

その村長さんのお言葉で、出発時に配られた
「なごやの名水」の水を飲み干した空き缶に
ここの湧き水を詰める人が続出。





ほぼ12時に予定通り、おんたけ名古屋市民休暇村に到着し、
さっそく昼食。

お昼のメニューは、王滝村の地域おこし協力隊の皆さんのアレンジで
「だべりばキッチン」さんにつくっていただいた、地元の食材をいかした
美味しいお弁当。

それに、休暇村のシェフの特製のおそばがつきました。

ご飯もご準備いただきましたが、おなかがいっぱいで
ごはんまでいただく方はあまりおおくなかったようです。



市民休暇村の食堂での食事風景です。

お天気が良かったので、このあと、
食堂の向こうのテラスに出て、交流会をしました。


食事を済ました下流側の人は、交流会の前に全員で
寄せ書きをつくりました。




王滝村も陽射しが当たる場所はかなり暑く、
食堂の外側のテラスでも、できるだけ日陰にあつまって
分科会をしました。



分科会は3つのグループに分かれて行いました。
それぞれのグループには、「王滝村に移住してきた村民」の
方にはいっていただき、その体験談や、夢、希望、苦労などを
直接お聞きしました。


グループごとに、スタッフがファシリテーターとしてつき
参加者は活発に発言。とてもいい意見交換ができました。



40分間の分科会の後には、40分間の全体会を開催。
それぞれのグループで、どんな話題が出たのかを
発表しあいました。

移住者の杉野明日香さんは、中津川市出身。
2015年から3年間、南木曽町の地域おこし協力隊として
移住した後、2019年から王滝村に移住。

民宿や飲食店を営むかたわら、移住・定住・空き家を担当する
集落支援員としても活躍されているそうです。



兵庫県西宮市から1998年に移住してきた宮本美弥子さんは

最初は田舎の生活にびっくりすることが続出、なかなかなじめず
辛い時期もあったそうですが、とにかく王滝村にはいい人がいっぱいいて
いつのまにか、「おかあちゃん」が何人もできていて、
王滝村の生活が好きになり、「今やどっぷり王滝のおばちゃん」
なのだそうです。

また地元の料理の達人で、グループの分科会では、地元の食材を
つかった料理のお話に花が咲いていました。






小池優紀夫さんは、静岡県出身。

静岡県での社会人生活の後、平成25年12月に
おんたけ2240スキー場に入社したあと
平成26年から王滝村地域おこし協力隊として活躍

平成28年からは名古屋市民休暇村管理公社に入社して
ツアーの企画やガイド、キャンプ場の運営に従事して
いるそうです。

参加した皆さんからは、ぜひお嫁さんを、王滝村の外から
連れてきて、人口増加に貢献してください、と
温かい励ましが飛んでいました。



実は、全体会の真っ最中に、突然、ぐらぐらと大きな揺れが。

えっ、地震?
それとも噴火?

みんなびっくりしましたが、2度ほど大きく揺れた後すぐにおさまり
交流会は続行できました。

あとで見ると、震度2の地震だったそうですが、屋外の
ウッドデッキの会場は、結構揺れた感じがしました。
昼食の後、みんなで書いた寄せ書きです。


「私たちは、木曽の皆さんを応援しています」
下流側を代表して、堀川1000人調査隊の実行委員長でもある
鯱城・堀川と生活を考える会の阪野代表から越原村長に
「寄せ書き」を贈呈いたしました。


せっかくですから、松雄名古屋市副市長と
越原王滝村村長の2ショットも。



この交流会では、下流側で堀川の浄化・再生に努力している
名古屋市民の活動ももちろん紹介させていただきました。

そして、越原村長にもぜひ堀川応援隊にはいってくださいと
お願いしたところ、快く了解していただきました。

準備していった堀川応援隊の旗に、村長さんがその場で署名して
くださいました。

サインした堀川応援隊旗を皆さんに披露される
越原村長。








越原村長が署名した堀川応援隊の旗を受け取った阪野代表。
















交流会の最後に挨拶された松雄副市長。

冒頭に、
「いやあ、私、堀川1000人調査隊が本当に好きになりました。

 これから、可能な限りスケジュールを調整して出席したいと
思ってますので、ぜひ声をかけてください」とおっしゃっていただき
とてもうれしく思いました。

 またこの休暇村は、名古屋市民の休暇村なので、ぜひPRして
皆さんで利用してください、とアピールもされました。

 木曽地域は、昔は同じ尾張藩であり、名古屋と木曽は
切っても切れない縁があり、お互いを大切にしてゆきましょうと
結ばれました。

最後に、越原村長がこの日の感想などを述べられました。
昔、木曽郡には38の村があったけれども、「王滝村」として
当時の名前が残っているのはこの村だけ。

これからも大切に村を守っていきたい、という王滝村への
想いを述べられたのが印象的でした。


交流会の締めくくりは、みんなで笑顔で記念撮影。

片道4時間近くを要するため、木曽休暇村での滞在時間は
4時間半ほど。

 内休暇村に滞在したのは2時間半ほどだけでしたが、
素晴らしい天気のもと、人と人との温かい触れ合いもたくさん
あり、素晴らしい交流会が出来たことを感謝したいと思います。








   おともだちを誘って、みんなでたいっぱい調査隊、応援隊を作りましょう。

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