堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



  
  上流、下流が、お互いを励まし、応援しあってゆこう!

   第12回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会が開催されました。

     
日時  平成30年7月1日(日)

     会場  赤沢自然休養林 (長野県木曽郡上松町内) 

     主催  木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラム実行委員会
          堀川1000人調査隊2010実行委員会

     後援  国土交通省中部地歩王整備局 名古屋市 木曽広域連合 上松町  名古屋都市センター
   
 

    ⇒平成29年の 第11回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

    ⇒平成28年の 第10回 木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会の様子はこちら

    ⇒平成27年の 第9回 木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラムの様子はこちら





上流・下流がおたがいに応援しあってゆこう、「えい、えい、オ〜〜!」と気勢をあげて記念撮影。

下流から参加した人たちが寄書した旗は、上松町の大屋町長にお渡ししました。

上松町の大屋町長には
堀川応援隊の旗にサインしていただきました。


中日新聞 (木曽地域版) 平成30年7月3日(火)より



事務局より  平成30年7月5日

  平成30年7月1日(日)、第12回、木曽川と堀川・上下流をつなぐ交流会が、長野県木曽郡上松町の
 赤沢自然休養林で開催されました。

  この上下流交流会は、平成19年4月から平成22年3月まで実施された、堀川への木曽川導水社会実験を機に
 木曽川上流部への関心が高まった名古屋市民と、木曽川上流部の市民とでつくる、
 「木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラム実行委員会」 そして
 「堀川1000人調査隊2010実行委員会」の共催で、ほぼ1年に1回のペースで開催されてきたもので
 近年は、わかりやすくするため、「上下流をつなぐ交流会」という名称を使っています。


  この交流会の目的は、下流側としては、堀川の浄化のための地道な活動をしている名古屋市民が
 かつて実施された木曽川からの導水で、堀川がきれいになることがわかったため、何とか導水の復活を
 願い、木曽川などの上流域に堀川を応援してくださる人の輪を広げてゆくことがテーマとなっています。


  また上流側としては、地域の活性化のために、下流域に上流部を愛し、応援してくださる人の輪を
 広げてゆくことがテーマになっています。

  そして、上流と下流が、それぞれの魅力や悩みを理解しあい、応援しあう、Win-Winの関係を、ていねいに
 積み上げてゆくということを目的としています。


  また、この交流会のもう一つの特徴は、下流側は名古屋市、上流側は開催する町村役場と木曽広域連合という
 双方の行政が、市民と一緒になって企画、参加しているという、官民協働の交流会であるということです。

 
  この日も、下流側からは名古屋市の伊東恵美子副市長、上流側からは、上松町の大屋誠町長が参加され
 市民と一緒になって森林浴やフォーラムに参加していただきました。


  前回の平成29年11月には、木曽地域から60名余りが名古屋の白鳥地区や堀川のクルーズ、そして
 名古屋城本丸御殿の見学を楽しみ、その後意見交換を行いました。 ⇒昨年の様子はこちら


  今回は、名古屋市から約80名が、上松町の赤沢自然休養林を訪れ、上松町が観光の面でアピールして
 いる、森林セラピーを体験し、その魅力を下流域に口コミで伝えてゆこうという主旨で企画されました。


  一行は6班に分かれて現地のガイドさんの案内で森林鉄道や森林浴、散策を楽しみながら、様々な
 話でガイドさんとの交流がもりあがりました。


  また、上松町の食材で特別につくっていただいた朴葉寿司や朴葉まきのお弁当をいただいたあと、
 午後はフォーラム(交流会)を行いました。


  ガイドをしていただいた、82才の千村さんが、御神木を伐採する時の木やり歌を披露してくださったときには、
 斧をふりまわしながら大きな声をはりあげて歌われる千村さんがよろけないように、後ろから腰をささえて
 補助される姿などに、木曽の人たちの温かさを、下流側の参加者一同が感じました。


  森林の中では聞けなかった、より詳しい話もたくさん紹介され、一層楽しい交流の場となりました。


  名古屋市の伊東副市長、上松町の大屋町長がそれぞれ感想などを述べられた後は、全員で、
 上流・下流おたがいを応援しあってゆこうと、エールで記念撮影し、フォーラムをしめくくりました。

  
  なお、この日の様子は、中日新聞の木曽地域版で紹介されました。

  以下に、この日の様子を写真集でご紹介いたします。
  

中日新聞 (名古屋市民版) 平成30年7月10日(火)より


参加者一同は、朝7時にテレビ塔北の駐車場に集合。
この日の行程の説明を受けました


バス2台に乗り込み、さらに説明を受けます。



途中、中央道恵那SAで休憩。




バスは順調に進み、予定より早く、赤沢自然休養林に到着しました。

前日は大雨だったそうですが、この日は暑くもなく寒くもなく、
絶好の晴天に恵まれました。

森林の中をガイドしていただく現地のガイドさん6名と出発前の打ち合わせ。

6つの班に分かれた下流側の参加者と、現地ガイドさんの交流が、この日の
大きな目的です。

出発前には、熱中症対策として、王滝村産のミネラルウォーターを
上流側からプレゼントしていただきました。



この森林鉄道で、約1キロ森林の奥に進みます。


改札所の様子。


切符はヒノキの板です。

下流側の参加者のために、上流のスタッフが、あらかじめ穴をあけて
くださいました。

 参加者は、班別に違った色のひもを通して、首からぶら下げ
ガイドさんが班のメンバーかどうかを識別するのに役立ちました。

使用後は、日付のはいったスタンプ付きの切符が、各自の記念の品
になりました。


記念館前駅のホームで、列車を待ちます。

私たちの列車は、予約でほぼ満席でした。









到着した列車に、順番に乗り込みます。


班ごとに記念撮影するシーンも。


列車は、川沿いに上流に向かって進んでいきます。
周りの景色に、気分も高まっていきます。


記念館前駅に展示されていた機関車です。



かつては、通学用などに使われていた客車だそうですが、
今は待合室に利用されています。



参加者は、駒鳥コースと、ふれあいの道の2つにわかれました。

ふれあいの道は、車いすでも森林浴が楽しめるバリアフリー
コースです。

ふれあいの道の入り口。


ガイドさんによっては、準備体操をさせてくださったり、
思いっきり森林の空気を味合わせてくださったりしました。

森林の中でリフレッシュ。


駒鳥コースを進む人たち。


6名のガイドさんは、みな森の中の樹木についてはとても詳しく、
木の見分け方や、特色などについて、非常に丁寧な説明を
受けました。





ハート形の実が印象的。


前日の大雨にもかかわらず、赤沢自然休養林の中を流れる
川の水はすきとおっていました。

これは赤沢の森林の保水力が優れている証でもあるそうです。


かつては、この沢を、切り出したヒノキなどの材木が流されて
いたそうです。





ガイドさんから木曽5木の説明を受けるグループ。


水辺で、ガイドさんに色々な質問をするグループ。
こうした交流が、今回の大きな目的の一つです。

伊勢神宮のご神木を切り出した切り株です。





なぜ、根は浮き上がっているのかな?

それは、切株や樹木の上に種が落ちて、次世代のヒノキが
芽を出し、何百年もかけて成長する間に、元の切株や樹木が
腐って空洞となったのです。

それぞれのグループが約1時間の森林浴を楽しみます。

大木の下でしばしの休憩も。

森林浴でストレスホルモンが減少!


森林浴が免疫機能を高める!


医療機関と連携してデータを蓄積し、森林浴が健康によいこと
その効果が永く持続することなどを、科学的に実証して
地域の観光資源にしようとする試みです。


実際に今回参加してみて、とても良い気分になった、という参加者の
声もきかれました。



「木の樹齢は、木に抱き着いてみると大体わかります」という
ガイドさんの説明。

身長が150cmの人は両手を広げると大体150cm。
それで木のまわりを一抱えできれば、木の断面の円周は
約150cm。

それを3で割ると直径50cm。それを2で割ると半径が25cm。

赤沢の木は、一年で約1mmしか成長しない(太くならない)ので
25cm÷0.1cm=250年  つまり250年くらいの樹齢なんです。

う〜〜ん、すごい!



大木を見上げながら、樹齢何年かなあ、とロマンチックな気分に。

一本いくらくらいですか? という質問も結構でました。

木の価格は、末端の市場価格で決まって、そこから運送費や
保管費などを差し引いて、出荷額が決まりますが、そこの
あの木で大体3800万円くらいかなあ、といった調子で会話も
はずみます。








散策が終わる頃には、かなりの人が、あれはヒノキだ、
これはヒバ(アスナロ)だ、と見分けがつくようになって
いました。


約1時間の散策が終わって、出発地点にもどってきました。




上松町の食材で特注で作っていただいたお弁当です。

森林の空気を味わいながら室外で食べることができ、
とても気持ちがよかった!


朴葉寿司は、一つはさば、一つはブランド名が、
「信州大王いわな」という養殖いわなで、上松町で
養殖されたものだそうです。

甘露煮もおいしかった!

食事の後は、施設を見学したり、お買い物をしたり、散歩を
楽しんだりと約1時間の自由行動。

ヒノキの箸つくりを体験した人も。


上松町の大屋町長(写真左)も、箸つくりを体験する人を、
笑顔で見守ってくださいました。


お土産用に準備された買い物コーナー。
ほお葉巻。


木曽の日本酒。いくつかの銘柄を準備いただき、全部売り切れ
ました。


木曽ワインと信州ウィスキー。



休憩時間の間に、木曽の人たちにプレゼントする寄書をしました。


思い思いの言葉で、感謝や応援のメッセージが次々に
書き込まれました。

みんなの気持ちがこもった寄書の旗にしあがりました。


14時からは、最後のプログラムの交流会(フォーラム)





川沿いに設けられた「森林教室広場」です。

この日の名古屋は猛暑日だったようですが、この森林の中の
広場は、暑くもなく、寒くもなく、風もなく、さわやかで気持ちいい!


B班のガイドをしてくださった。82才の千村さんが教えて
くださいました。

当地では、木を「きる」とは言わないのです。
木が「寝る」と言います。 

木の「命」に敬意を表しての言葉なのだそうです。


伊勢神宮に納めるご神木を伐採する時の唄を披露して
くださいました。

掛け声は、参加者みんなで一緒に、ということで説明も。





80代とはとても思えない張りのある大きな声で、木やりうたを
ご披露いただきました。


斧を振り回しながら唄う千村さんが、よろけてころばないように
腰をささえる姿に、みんなが木曽の人たちの暖かさの一端を
感じたシーンです。

各グループのリーダーが、それぞれのガイドさんの特徴あるお話を
上手に引き出し、下流側参加者との交流も。


皆さん、それぞれ個性があって、各リーダーがそれをみんなに
紹介します。


リーダーの方々のおかげで、各班の人たちは、他の班のガイドさんの
お話も聞くことができました。



昔、営林所で働いていたので、特に気については詳しいのだ
そうです。



昨年、名古屋に来ていただいた方も、この日下流側から参加した
人のお世話をしてくださいました。

そういう話も、リーダーがうまく引き出し、紹介していきました。


各班のレポートのあと、お昼休み中に寄書した旗をお披露目。





上松町の大屋町長に贈呈しました。


下流側から持参した、堀川応援隊の旗に、町長さんが署名して
応援隊になってほしいとお願いいたしました。

堀川応援隊の旗に署名される大屋町長。


大屋町長から、堀川応援隊の旗を受け取る下流側の代表者。


町長さんに署名いただいた旗を名古屋に持ち帰りました。



最後に、下流から参加いただいた、名古屋市副市長の
伊東恵美子さんがこの日、はじめて交流会に参加した
感想を述べられました。

続いて、上流側から参加いただいた上松町町長のの大屋誠さん。
昨年は、ご家族が交流会に参加され、とても喜んで帰ってきました、
というお話を披露されました。

また森林浴がとても健康に良いということを、ぜひ名古屋の人にも
知らせてほしい、というお話もいただきました。






フォーラムの締めは、上流・下流がお互いを応援しあう関係に
なりましょうと、みんなで、

「えい、えい、お〜〜〜!」

と気勢をあげ、記念撮影しました。






帰りのバスにはガイドさんや上流側のスタッフが手をふって見送り。

楽しかった交流会も、無事終了いたしました。

帰り道も安全運転で、無事に名古屋まで送り届けていただきました。
バスの運転手さんにも感謝です。







   おともだちを誘って、みんなでたいっぱい調査隊、応援隊を作りましょう。

     ⇒募集要項はこちら

     ⇒申し込みフォームはこちら

     ⇒社会実験に関する新聞報道はこちら




    みんなで堀川がきれいになるように応援しましょう!
                   ホリゴンをクリックするとメールできるよ。
                   メールには、名前と電話番号を記入してね。


⇒TOPに戻る       ⇒活動記録目次へ戻る