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事務局より、今日のご報告についてのポイントは、次の3点です。
1. 第16ステージの報告のポイント
堀川は、気象条件による毎年のブレはあるものの、おおむね改善傾向にあると
思われます。
その要因としては、木曽川導水が止まった平成22年3月以降に名古屋市が
実施した施策の効果が徐々に出てきていると思われること、
その結果、上流部の水質が改善し、その効果徐々に中流域に広がってきて
いるのではないかと思われます。
また、今年新たに始まった中橋〜五条橋間のヘドロに砂をかぶせる実験では
早くもいろいろな鳥が集まり始めていることが確認できており、上流から流れ
込んだ比較的きれいな水をより良い状態で下流まで送り込むという観点からも
効果を増幅させるのではないかと思われ、期待がもてること。
もし今後2年ほどして効果が確認できればさらにそうした実験領域を広げること
でより改善が進むのではないかと期待できること、
また、空心菜やヘドロに砂をかぶせるといった実験から、堀川は条件さえ
整えば生き物が集まってくるような水環境に改善しており、かつて死の川と
呼ばれた川とは全く違ってきた、
そんなことが今日の報告の一つ目のポイントになります。
2. 新堀川の状況
最上流は堀留水処理センターになりますが、ここから上流の大井橋あたりがネックになっており、
下水処理の高度化など何か手がうてないかという思いを抱かされます。
それが2つ目のポイントです。
3. 昨年10月8日の皆既月食の時に実施した一斉調査の結果のご報告
そして4月20日に計画している春の大潮一斉調査について。
これが3つ目のポイントです。
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まず、4ページをご覧ください。
私がページというときは、右下に書いてある番号のことですからその番号をご覧ください。
今から3年前に、皆さんで確認し、そしてこの調査隊会議で毎回確認している、私たち
調査隊が果たしている役割を今回も確認したいと思います。 |
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次に、9ページをご覧ください。
皆さんの調査報告の累計が、12月16日までで、3,703件に達しました。
最近では、毎年約400件のデータをどんどん蓄積しています。
10ページのグラフをみていただくとわかりますが、コンスタントに調査件数を重ねている。
この息の長い、地道で、大規模な市民調査活動というのは、おそらく世界でも類を見ない
のではないかと思います。
いつも申し上げますが、このデータの蓄積で、今までよくわかっていなかった堀川の
実態解明や、堀川の汚染のメカニズムに私たちは大きく肉迫し、堀川の効果的な
浄化方法という観点でもものすごく役に立っています。
私たち堀川1000人調査隊は、みんなの力で、ものすごいことを続けている、という
自負と誇りを持っていただければと思います。
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さて、気象条件についてご説明します。
昨年2月のこの会議で、1年前の第14ステージは、10月中旬まで気温が高い日が
続いたこと。
11月になって一気に気温が低くなったこと。
低気圧や台風の影響で雨がたくさん降って、特に9月4日には時間雨量が100oを
超えるような大雨があって、そのフラッシュ効果もあったためか、堀川の川底の状態が
改善したように考えられ、あわやにおいが非常に少なくなったというご報告をさせて
いただきました。
そこで次の年はどうなるだろう、というのが今回の16ステージのひとつの焦点でも
ありました。
それでは今年度16ステージの気象条件はどうだったかといいますと、11ページを
ご覧ください。
今年は少し降水量は多かったものの、気温、日照時間ともおおむね平年並みだった、
というのが結論です。
そういう普通の条件下で、今年度の堀川は、水の汚れの印象、透視度、COD,
におい、あわといった各指標がいずれも改善傾向が続いている、というのが
本日のご報告の骨子です。
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では、どうして堀川の水環境の改善が続いているのか、ということですが、事務局では、
平成22年4月に木曽川導水が停止して以降に名古屋市が実施してきた様々な施策の
効果が徐々に効いてきているのではないか、と考えています。
15ページをご覧ください。
平成22年からはじまったいろいろな施策のうち、緑色の線が、上下水道局さんが
導入している施策で、名城水処理センターの高度処理(ろ過装置の導入)、
堀川右岸滞水池の稼働の二つは、汚濁負荷の軽減、つまり汚いものを流さない、
という点で非常に大きな効果を発揮していると思われます。
またフレッシュな水を供給するという意味で、守山水処理センターの下水再生水の
活用、(これは夏場だけですが)、毎年1~2本ずつ掘っていただいている地下水(井戸)
そして自然浄化機能の向上をはかるための上流部での瀬渕の形成といった施策が、
総合的に効果を現し始めているのではないかと考えています。
たいへん残念なことですが、瀬渕の形成については、2年続けて実施されましたが
3年目の昨年夏は、予算をカットされてしまったために実現しませんでした。
こういう地道で、それほど大きなお金がかかるとも思えない施策が、カットされると
いうことについては、私個人としては本当に残念に思っています。
16ページをご覧ください。
地下水の利用で、右下の写真は猿投橋上流に昨年8月に導入されたものですが、
このあと、志賀橋上流左岸にも1本導入される予定です。
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18ページをご覧ください。
これが、事務局で考えている仮説のイメージです。
絵の右側が上流で、段差があるのが猿投橋のところです。
猿投橋より上流で流入させた地下水や下水再生水は、新たな水源としてきれいな水を
増量させます。
また瀬渕を作ることで自然浄化機能が向上していると思います。
また猿投橋より下流でも堀川右岸滞水池や名城水処理センターのろ過装置によって
汚濁負荷が軽減された水が堀川に入るようになってきています。
このため、上流部の淡水域で水質が改善し、またその改善している範囲が徐々に拡大
してきているのではないかと考えるわけです。
そして水質の改善した淡水域で水の底の部分、すなわち低層の塩水の部分にも改善が
および自然浄化機能が徐々に回復してきているのではないか、これが事務局の考えている
仮説のイメージです。
今回の第16ステージでは、一年前の大雨のような気象条件等の大きな影響がなく、
平年並みの気候であったのですが、それでも徐々に水質の改善が進んでいると
みられる理由のひとつとしてこうした仮説をたててみたわけですが、まだまだ
わからないことがたくさんありますので、これから先の調査データの積み上げで
この仮説があっているのかどうか、わかってくるのではないかと思っています。
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その水質改善の状況をややビジュアルに表現したのが19ページです。
図は、上から順に、水の汚れの印象、透視度の変化、CODの変化をまとめたものです。
1番左が第1ステージ、一番右が第2ステージです。第6ステージで木曽川からの導水は
ストップしています。
それぞれ上の方が上流で下の方が下流域です。
たとえば、水の汚れの印象(いわゆる現場での第一印象ですが)をみると木曽川導水期間中、
きれいな領域(青い部分)が下流の方まで広がってきていましたが、導水がとまっていったん
上の方に押し上げられたようにみえます。
これは中流域の印象が悪化したことを表しています。
その後、気候などの要因で多少ブレはありますが、おおむね傾向として青の部分が
時間の経過とともに右下に下がってきているように見えます。
これは、中流部にかけてだんだん印象がよくなってきていることを表しています。
透視度をみても、同様に青い部分が下の方に下がってきているようにみえます。
CODについてはちょっとわかりにくいですが、なんとなく緑の領域が下の方に広がって
きているようにもみえます。
こうした傾向は、もう少し時間をかけて確認をする必要がありますし、一年ごとでみると
気温や降水量といった気象条件でも大きくブレが生じることがありますので、慎重に
分析をしてゆく必要があると思います。
しかし、それにしても、名古屋市が実施している様々な浄化策が効いてきているかどうか、
という目で堀川をみてゆくと、それなりにみえてくるものがあるのではないかと考えている
わけです。
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それからもうひとつ特筆すべき報告があります。それは生きものの変化についてです。
20ページのコラムの写真をご覧ください。
今から約50年前、昭和40年頃のキャッスルホテルの付近の写真が左側ですが、
この当時は「死せる川」とまで言われていました。
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それが21ページをご覧ください。
上の写真は、納屋橋で恵那農業高校と堀川ライオンズクラブが実施している空心菜を使った
浄化実験の様子ですが、空心菜のまわりには、魚やエビやカニや昆虫や鳥といった様々な
生き物が集まってきています。
下の写真は、つい先日、中橋から五条橋付近にかけて、ヘドロの上に砂をかぶせた
浄化実験の現場ですが、早くも幾種類もの鳥が集まってきているのが確認されています。
つまり、堀川は、かつて「死せる川」と言われた状態から、今では、ちょっと条件を整えて
あげれば、生き物がいっぱい集まってくる、様々な生き物が生育・繁殖できる環境に、
少しずつ再生していることを示しているということです。
頭の中で効果があると考え実施してきた行政の施策を、市民が実際に現地でこの目で
確かめ記録に残す、効果があることを立証して、それを次の実験や施策につなげる、という
堀川1000人調査隊の活動が素晴らしい成果をあげているといってよいのではないでしょうか。 |
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次に昨年10月8日の皆既月食の日、つまりこの日は大潮で、干満の差が大きかった日
なのですが、この日の調査の概要をご報告します。
22ページをご覧ください。
この表の見方ですが、まず横方向に、調査のポイントが並べてあります。
たとえば@白濁というポイントについて、平成21年7月の部分日食のとき、
平成24年5月の金環日食のとき、そして昨年平成26年10月の皆既月食の時、
いずれも潮位差の特に大きい特徴的な大潮の日ですが、この3つを並べてあります。
その右側にはAのヘドロの巻き上げ、Bの川底からのあわの発生、Cの生きものの様子、
Dの水面に集積する浮遊物の様子と並んでいます。
表の縦方向は、上の方から下の方に、上流の猿投橋から下流の大瀬子橋までの
区間が分けてあります。
そこで、たとえば@の白濁でみますと、朝日橋〜松重橋までのいわば町の真ん中の
中流部分で、過去2回の調査では青潮や赤潮が確認できましたが、今回はそうした
赤潮も青潮も確認できませんでした。
Aのヘドロの巻き上げでみますと、朝日橋から松重橋までの間で、3回ともヘドロの巻き上げが
見られ、金環日食のときはもっと上流の城北橋から朝日橋の間でもヘドロの巻き上げが見られ
ました。
Bの川底からのあわの発生という点については今回は泡はみられませんでした。
Cの生きものの様子では、今回は地球倶楽部によって、松重〜大瀬子橋付近でボラが
大量に群れているのが確認されていますが、5年前の夏のようにボラが酸欠で苦しそう
という様子ではなく、元気にぴょんぴょんはねていた、という報告がありました。
Dの水面に集積するごみ、というのは、潮の流れが速いため、上からの流れと下からの
潮の押し上げで水面のごみが一か所に集まる様子がみられることをいっていますが、
今回も桜橋~納屋橋の間でゴミが集まる様子が確認されました。
今回の皆既月食の調査の特徴は、前回までのように赤潮、青潮などがみられなかったこと、
川底からのあわが確認できなかったこと、ボラと考えられる魚が確認されたけれど苦しがって
いる様子がみられなかったことにあります。
今回の皆既月食の時は、大潮ではあったけれども水環境としてはそんなに悪くなかったと
考えられるわけです。
その原因を考えてみたのですが、今回の皆既月食は部分日食や皆既日食があった
春から夏よりも白濁や赤潮が発生しにくい期間であったため、この皆既月食の日の2日前の
10月6日に、台風18号が通過し、60oの大雨が降ったため、海域や下流部の水が入れかわった
からではないか、ということがひとつ考えられます。
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(左の画像をクリックすると拡大したイメージが見られます)
そしてここで事務局からの提案があります。
これまでは、金環日食とか、皆既月食という一般市民も注目するような特徴的な日を選んで
大潮の日の一斉調査、つまり潮の流れが速く堀川の水環境にとってきわめて条件の悪い日を
選んでみんなで堀川を調査しよう、ということでデータを積み上げてきました。
しかし金環日食とか皆既月食とかいう日を狙うと、季節も一定ではないし、同じような条件で
比較することが難しいという欠点がみえてきました。
本来の目的は、こうした日食や月食の日は潮位差が大きいから潮の流れが速い、そういう日を
選んで堀川を調査しようということです。
実は、今度の4月4日(土)にも皆既月食があります。
しかし調べてみると実はこのあとの4月20日(月)の大潮の方が名古屋港の潮位差が大きく、
干潮と満潮で2.4mも差があることがわかりました。
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そこで事務局からの提案ですが、今回は、月食の日の一斉調査ということではなく、
春の大潮一斉調査ということで、4月20日(月)の堀川を調べてみてはどうかということです。
そうすれば、来年以降も、同じような条件の日を設定して、データを積み重ね、比較をして
ゆくことが可能になりますから、これは堀川の実態を解明するのに非常に大きな力になると
思います。
もちろん、ご参加いただける調査隊の方がこれまで同様、自由に、できる時間帯にできる範囲で
調査に参加していただければ結構です。
お手元にお配りした資料の中に、春の大潮一斉調査というチラシがあります。
この裏面に、調査の時の着目点やメールアドレスなどが書いてあります。
ぜひ多くの調査隊の方に春の大潮一斉調査にご参加いただければありがたいと思います。
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さてこれまで、今回のご報告の概略をご説明してきましたが、詳細についてみていきたいと
思います。
まず、水の汚れの印象について。
23ページをご覧ください。
これは猿投橋より上流の区間、つまり海水がはいってこない水域をまとめたものです。
一番左が第1ステージ。
右に向かって第16ステージになっていて、どちらともいえない〜きれいと答えた割合が
棒グラフになっています。
(汚いと答えた人以外の割合です)
肌色の棒グラフは春から夏、青い棒は秋から冬を示しています。
これをみると、猿投橋より上流では最近ではほぼ100%、「きたなくはない」と答えており、
堀川上流部はおおむね市民の許容範囲であるといえます。
あっと、このデータからは前日に雨が降った日の調査データは除外していますので念のため。
前日が雨だと条件が悪くなって、比較がしにくくなるからです。
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24ページは猿投橋から大瀬子橋までのデータ、前日に雨が降っていないデータを
同じように示したものです。
木曽川導水中に改善傾向にあった数値が、導水停止でいったん悪化、特に春〜夏は
かなり悪くなったのが、秋〜冬も含めて改善傾向にあるのが見て取れると思います。 |
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25ページは、先ほどご覧いただいたのと同じものです。
ご参考までに、11ステージから13ステージについてかなり印象が悪くなっていますが、
12ステージは、10月中旬まで気温が高く青潮で堀川の色が白濁し、みんなが堀川の色を見て
汚いという印象をもった特徴的な時期でした。
また13ステージは、4月から6月にかけて気温が高くて降水量が少なく、日照時間が長くて、
褐色系の色が多く出現した特徴的な時期でした。
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ちょっと飛びますが、38ページをご覧ください。
透視度の面では、この色の影響ほど顕著な特徴はありません。
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また44ページをご覧ください。
CODの面ではむしろ、堀川が4月から5月にかけて真っ赤になるほどの赤潮になった
15ステージの方がCODは悪くなっていて、12,13ステージではそれほど悪くなって
いなかったことがお分かりになると思います。 |
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26ページの左下に、赤潮の時と青潮の時の写真がありますのでご参考にしてください。
以前の調査隊会議でもご報告しましたが、赤潮は、堀川の水が富栄養化状態になって
プランクトンが多く発生した時に赤潮になります。
青潮は、堀川の水底が酸欠状態になって海水に含まれている硫酸イオンが還元されて
硫化物(硫化水素などH2S,HS-)になり、これが酸素と触れ合うとコロイド状のイオウが
多く発生して青潮になると事務局では考えています。 |
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27ページをご覧下さい。
これは4月から6月のデータを区間別に並べたもので、松重橋より上流について、
徐々に改善傾向にあることが見て取れると思います。 |
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28ページをご覧ください。
これは9月〜12月のデータを区間別に並べたものです。
秋から冬にかけては朝日橋より上流では改善の傾向がみてとれますが、残念がら
朝日橋より下流でははっきりと改善の傾向がわかるということはいえません。
これは特に12ステージなどで青潮の遡上で印象が悪いときがあったという特殊要因も
あると思います。 |
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31ページをごらんください。
堀川を見て、比較的きれいだな、と思うのは、「透明感」に着目して印象を判断していることが
多いことがわかります。
またきたないな、と思うのは、「色」に着目して印象を判断していることがおいことがわかります。 |
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31ページは4〜6月ですが、32ページの9〜12月でも同じことがわかります。 |
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33ページをご覧ください。
これは、木曽川導水停止直後の4~6月つまり第7ステージと、4年後となる昨年の4〜6月
つまり第15ステージの堀川をみんなが何に着目して評価しているかを調べたもので、
「透明感」で評価しているものが非常に多くなっていることがわかります。 |
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34ページは第8ステージと4年後の今年、第16ステージをみたもので、9月〜12月も
「透明感」で評価していることがわかります。
何が言いたいかといますと、先ほど申し上げたように、堀川をきれいだな、と感じた時は
透明感で評価しているケースが多い、最近は堀川を透明感で評価している人が多い、
つまり堀川はこの4年間できれいになっていると感じている人が多くなってきた、と逆の面
からも説明ができる、ということがいえるのではないか、ということを申し上げたいわけです。 |
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35ページをご覧ください。
第9回調査隊会議、つまり3年半前のとき、堀川がまあ汚くはないな、とみんなが感じる
透視度は70cm以上である、ということがみんなからの調査データを分析してわかってきた、
というご報告をしました。 |
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36ページをご覧いただくと、猿投橋より上流では第12ステージ以降は70cm以上をキープして
いることがわかります |
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37ページは、猿投橋より下流のデータですが、9月〜12月の秋・冬は平均値で70cm以上を
キープしていますし、おおむね改善あるいは現状維持している様子がわかります。 |
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38ページは先ほどご覧いただいたものですが、青い部分がだんだん下流部にまで広がって
きている様子がわかります。 |
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39ページは4月~6月、40ページは9〜12月の区間別の透視度ですが、おおむねどの区間も
改善傾向にあると見て取ることができます。
特に秋以降の第16ステージではどの区間でも市民の許容範囲である70cm以上の値になって
います。 |
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42ページをご覧下さい。これは猿投橋より上流のCODをみたものですが、15ステージ、
16ステージとCODが10を超える頻度が多くなっています。
庄内川の水質に何か変化があったのか、、、今の時点では理由はわかりません。 |
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43ページをご覧ください。
これは猿投橋より下流のCODをみたものです。
春は、青潮、赤潮の遡上やヘドロの巻き上げの影響もあるのか少しずつ悪くなっています。
秋は、おおむね現状維持傾向ですが、今年は10を切りました。 |
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44ページを見ると、昨年4月から5月にかけて真っ赤な赤潮が発生した15ステージは中流部で
値が悪くなっているのがよくわかります。 |
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45ページをご覧ください。
4月〜6月のCODは城北橋より上流を除いて悪化傾向がみられます。 |
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46ページをご覧ください。
9月〜12月のCODは松重橋より上流で改善傾向がみられます。 |
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次に泡についてみていきます。
48ページをご覧ください。
猿投橋より下流では、春〜夏にかけてはやや改善傾向。
秋から冬にかけては、気温が高かった12ステージを除くと泡がみられたのは10%未満で
推移しています。 |
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においについても同じことが言えます。
52ページをご覧ください。
気温が高かった12〜13ステージを除けば、おおむね改善または現状維持傾向がみられます。 |
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泡と臭いには相関関係があり、57ページ、58ページでそういうことがわかります。 |
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今回は色については深くふれませんが、65ページから68ページまで、
堀川に多く出現する色を、白濁系、赤潮系、ヘドロ系その他に分けて区間ごとに
整理してあります。 |
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次に生き物についてですが、75ページをご覧ください。
ホリゴンの吹き出しに書いてありますが、かつて死せる川とまで言われた堀川ですが
ここから80ページまでに整理してありますように数多くの生きものが確認されて、
生態系が戻りつつあるます。
この生態系の回復は、堀川の自浄作用の回復を意味するものと考えられます。 |
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次に新堀川のデータについてご報告します。
まだまだデータ数が多くないので多くを語ることはできないのが実情ですが、最上流には
堀留の下水処理場(いわゆる水処理センター)があります。
84ページの下のグラフを見ていただくとわかりますが、水処理センターに近い法螺貝橋より
上流では、下流の熱田橋などと比べてCODが高くなっています。
また透視度も大井橋のところがすとんと低くなっています。
85ページのにおいや泡についても同様です。
何らかの手を打つべき時期に来ていると感じますがいかがでしょうか。 |
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最後に、最初に少しふれました皆既月食のときの一斉調査のデータが89ページ〜100ページに
まとめてありますので簡単にご説明します。
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91ページは先ほどもご覧いただいた表です。
今回は青潮や赤潮、あわはみられませんでした。
朝日橋〜松重橋の間でヘドロの巻き上げが確認され、桜橋から納屋橋の間で水面のゴミの
集積が見られました。 |
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92ページには地球倶楽部調査隊が撮影した貴重な写真が右下にあります。
住吉橋下流側をうつされたもので、右側の波打っているのはなんとボラの大群です。
今年はまだボラの大群が昨年のように上流までのぼってきたというレポートはありませんが、
10月8日の時点で、住吉橋付近でこんなにすごいボラの大群が確認されています。 |
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94ページは上げ潮時間帯に都心部でみられたヘドロの巻き上げの様子です。
潮位差が大きく水の動きが速い大潮のときはこうした現象がみられます。
4月20日の一斉調査の時は、春で水温も高くなりつつありますのでまた違った現象も
見られるかもしれません。
たくさんのレポートをお待ちしております。
以上で事務局からの市民調査のご報告を終わります。
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