堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



   納屋橋の空心菜日記 2013

    
平成25年6月21日(金)設置 実験開始  10月16日(水) 実験完了

    
   場所  納屋橋船着場付近

       主催  恵那農業高等学校+名古屋堀川ライオンズクラブ  

        ⇒空心菜日記(2010)はこちら

        ⇒空心菜日記(2011)はこちら

        ⇒空心菜日記(2012)はこちら




事務局より  平成25年10月16日

 10月16日(水)、恵那農業高校の森本先生と生徒さん6名が堀川にきてくださいました。
それに名古屋堀川ライオンズクラブのメンバーが加わって、空芯菜の撤去作業を行いました。

 空心菜は、今年も順調に生育し、根のまわりには、生き物がいっぱい集まっていました。

 また、今年初めて確認しましたが、生き物を捕獲するためにしかけた籠には、びっしりと
貝がくっついていました。

 また生徒さんたちは、堀川のヘドロも採取し、恵那の高校に持ち帰って、ヘドロをたい肥などに
活用できないかどうかの実験を続けるそうです。

 今年度の納屋橋での空芯菜の実験はこれでおしまいですが、来年度も引き続き
行ってゆく予定です。

 以下、森本先生からいただいたメールをご紹介します。


本日はお世話になりました。
虫のおかげで葉の量が大幅に減り、撤去作業は随分早く終わることができました。

学校の水槽実験ではなかなかよい成果が出ておりませんが、
汚泥の栄養分を吸収した野菜の利用を目的に、地道に継続して
いきたいと考えています。

集合した恵那農業高校の皆さんと、
名古屋堀川ライオンズクラブのメンバー。

空芯菜を引き寄せます。


撤去作業の様子。


空芯菜の撤去後


生きものを調べます。


ペットボトルで浮かせた空芯菜の根の様子。


生きものを捕獲するためにしかけた籠には、
魚などがいっぱいいました。


カダヤシなどの小さなさかな。



エビやカニ、ヤゴなど生き物がいっぱい確認されました。



籠のまわりには、二枚貝の仲間がびっしりと
くっついていました。


堀川のヘドロも採取しました。


汚泥を肥料として農業に活用できないかという実験が
これからも続けられます。




この日測定した、堀川の水質と、過去の記録です。




事務局より  平成25年10月11日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。


空心菜の16週間目の様子

かわせみ調査隊です。
10月11日、空心菜の実験がはじまって16週間目の様子です。

アオムシの被害に耐えた茎から少しずつ葉が出て来ました。
しかし、夏場のような成長力は感じられません。

堀川の水は、色と透明感が良好でした。

しかし、コノシロの死骸が少し浮いていました。
死後1〜2日たっていると思われます。











事務局より  平成25年10月8日

 恵那農業高校の森本先生からメールをいただきましたのでご紹介します。


水槽実験の水槽の写真

水槽での汚泥吸収実験の写真を送らせていただきます。

7月に行った水槽実験は、ハウス内の気温が高くなり枯れてしまったために、
8月下旬より新たな実験を室外で行いました。


汚泥+ポンプ+空心菜

汚泥+ポンプ+空心菜+EM溶液 

で比較しています。週に2回、棒で撹拌しています。

汚泥量は比較できませんが、両方とも表面に茶色い膜ができました。
(ビーカー実験での表面のコケと同色です。)

空心菜は、若干ですがEM溶液を水槽の方が、根も茎葉も大きくなっています。

 
ポンプにより撹拌がすすみ、EM溶液で分解を早め、空心菜で吸収する。

右水槽の汚泥が無くなればそれを実証できますが、寒くなってきて生長も止まり気味なので、
証明は難しいかもしれません。

EM溶液水槽の汚泥表面


右の水槽はEM溶液入りです。




事務局より  平成25年10月4日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。


空心菜の15週間目の様子

かわせみ調査隊です。
10月4日、空心菜の実験がはじまって15週間目の様子です。

アオムシの被害以降、少しずつ葉は出てくるのですが、
再生に至りません。

緑色の茎が少し茶色になっている部分も見られます。












事務局より  平成25年9月28日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。


空心菜の14週間目の様子

 かわせみ調査隊です。
 9月28日、空心菜の実験がはじまって14週間目の様子です。

 アオムシの被害が甚大です。
緑の葉がほとんど無くなってしまい、緑色の茎だけになってしまいました。

 しかし、犯人のアオムシの姿が見られません。
 もう成長して羽化してしまったのでしょうか。

 堀川から有機物、窒素・リンなどを吸収して成長した空心菜。
その空心菜の葉を食べるアオムシ。

 アオムシを食べるスズメバチ、トンボなど。

 そして、犯人のアオムシは成長して、羽化して、飛び立ったとすると、
堀川の水域から汚れの成分が完全に取り出されたことになります。

 空心菜がつくり出した環境を基盤にして、多様化した生き物たちの
食物連鎖によって堀川が浄化されたことになりますね。






イトトンボ




事務局より  平成25年9月20日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。


空心菜の13週間目の様子

かわせみ調査隊です。
9月20日、空心菜の実験がはじまって13週間目の様子です。

ダニの影響で枯れかけていた空心菜。
空心菜が再生に向けてがんばって葉を出すのですが、アオムシがどんどん食べてしまいます。

アオムシが大きくなました。
かなり深刻な状況になっています。












事務局より  平成25年9月17日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。


空心菜の12週間目の様子

かわせみ調査隊です。
 9月17日、空心菜の実験がはじまって12週間目の様子です。

 空心菜に台風18号の影響はありませんでした。

 しかし、先週、ダニの影響で枯れかけていた部分の葉が再生をはじめたところだったのですが、
今度はアオムシが葉を食べています。

昨年まで見たことがないアオムシが大量にいます。
葉が穴だらけです。
これからの成長に影響するかもしれません。

 このアオムシを狙って、スズメバチが来ていました。
 今日の堀川は、緑色が強い灰黄緑色でした。












事務局より  平成25年9月16日

 恵那農業高校の森本先生から、空心菜を使った東北での復興支援活動に
ついて、レポートを送っていただきましたので、ご紹介します。

 以下、森本先生からいただいたメールです。

お世話になります。
本日、堀川のようすを見に行こうと予定しておりましたが、台風で出鼻をくじかれいけませんでした。

さて、8月30日、31日の2日間、仙台市と東松島市を訪れ、7月上旬に移植した空心菜の
生長状況を確認して参りました。(今回は生徒は参加せず私のみ。)

仙台市、東松島市の被災農地や仮設住宅でも、畑やプランタで空心菜を栽培利用していただくことが
できました。資料を作成しましたので、どうぞご覧ください。

来年度も継続の予定でおります。

水槽実験ですが、ハウスの暑さのせいか空心菜の生長がストップし、枯れてしまいました。
現在、天日の当たる校舎のそばで再実験中です。
後日、写真を送らせていただきます。

よろしくお願いします。



事務局より  平成25年8月30日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。


空心菜の11週間目の様子

 かわせみ調査隊です。
 9月6日、空心菜の実験がはじまって11週間目の様子です。

 9月4日の堀川の出水の影響はありませんでした。

 先週白っぽく変色していた部分の葉が再生をはじめました。
 やはり強い植物です。

 実験エリアの水際には、カダヤシ、ハゼの仲間、エビ、ベンケイガニなどがいました。

 堀川ではコイとボラが水面付近をフラフラ泳いでいました。酸素が少ない状態かもしれません。




   カダヤシ・ハゼの仲間・エビなど


   ベンケイガニ


   コイ

   ボラ



事務局より  平成25年8月30日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。


空心菜の10週間目の様子

かわせみ調査隊です。

8月30日、空心菜の実験がはじまって10週間目の様子です。

空心菜は成長を続けていますが、先週白っぽく変色していた部分の葉は枯れてしまいました。

今のところ昨年よりも被害は少ないような気がします。

昨年までの空心菜の再生能力を思い出すと、まったく心配はありません。

実験エリアで確認できた生き物は、常連さんのミシシッピアカミミガメとカダヤシだけでした。






事務局より  平成25年8月16日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

空心菜の9週間目の様子

 かわせみ調査隊です。
 8月23日、空心菜の実験がはじまって9週間目の様子です。

 空心菜は横方向に広がりながら成長しています。
一部が白っぽく変色していました。ダニの仲間の仕業だと思われます。

 今日は実験エリアの水際にベンケイガニが4匹いました。
3日前の20日にはカルガモの親子が立ち寄ってくれました。

 親の後ろを4羽のヒナが懸命に泳ぐ姿がとても可愛かったです。

 飛ぶことのできないヒナでしたので、この近くで生まれたのでしょうね。
天王崎橋の方に泳いでいきました。

 納屋橋付近には、第8週と同様に15cmくらいのボラが大量にいます。
今夜からの雨が心配です。











事務局より  平成25年8月16日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

空心菜の8週間目の様子

 8月16日、空心菜の実験がはじまって8週間目の様子です。

 昨年と今年は、同じ12株でのスタートでした。
そして、実験の開始もほぼ同時期でした。

 今年は昨年よりも生長がやや悪いような気がしていましたが、ここに来て、
ほぼ昨年程度の生長レベルになりました。

 今年も葉に穴と変色が見られるようになりました。
過去3箇年とほぼ同様の状況です。
幼虫とダニの仲間の仕業だと思われます。

 最近、納屋橋付近の水面がざわざわしています。
良く見ると15cmくらいのボラが大量に遡上していることがわかります。

 今から中潮から大潮の期間になります。
貧酸素水塊の遡上時に逃げ遅れて大量死が発生しないと良いのですが。













事務局より  平成25年8月12日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

空心菜の7週間目の様子

 かわせみ調査隊です。
 8月12日、空心菜の実験がはじまって7週間目の様子です。

 空心菜は茎が太くなり、茎の途中からも根が出ています。

 立秋が過ぎましたが、強い夏の日差しが肌を突き刺します。
 しかし、日陰に吹く風が少し涼しく感じるようになりました。
 納屋橋で赤トンボが飛んでいました。











事務局より  平成25年8月2日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

空心菜の6週間目の様子

 かわせみ調査隊です。
 8月2日、空心菜の実験がはじまって6週間目の様子です。

 茎を横に伸ばして、どんどん広がっていきます。

 空心菜の実験場にハゼの仲間が帰ってきました。
水面付近に浮かんでいる種と、護岸の水面付近にくっついている種の2種類です。

 堀川の表層の水は透明感がありますが、底層は濁りがありました。
 目視でも2層化しているのがわかりました。底層は酸素が少ないのでしょうね。







事務局より  平成25年7月30日

 恵那農業高校の森本先生から、空心菜を使った東北での復興支援活動や
参加された生徒さんたちの感想、そして学校内で継続している堀川のヘドロ分解実験の
その後の様子について、レポートを送っていただきましたのでご紹介します。

  お世話になります。
宮城での活動のようす、水槽実験などについて報告いたします。

【宮城県での活動のようす】

写真中心に資料を作成しました。
生徒も、現地ではよくやってくれました。
一部感想を抜粋いたします。

<東松島市 三浦さん復興畑、三浦屋さん>
 三浦さんの畑では畝を作りそこにマルチをはり、空心菜を植えました。
そして空心菜の料理を作り食べてもらいました。

畝を作るときに畑を耕しているとき、石やサンダル、髪留めなどが埋まっており、
津波が海岸近くの家から運んで来たのだと思いました。

津波の威力は強く恐ろしいと思いました。

<全体の感想>
 これから生きていく上で色々な選択や障害、震災があると思いますが、
僕は、鈴木さんみたいに悔いが残らないような選択、行動を自分で考えて
自分の人生を歩んでいきたいと思いました。

そして震災などがあったら自分で考え行動をしていき、多くの人の命を
助けていきたいと思いました。

 今回の仙台での研修で。
自分達がもっと耳を目を被災地に向けていかなければならないなと思いました。

 被災地の方は、津波の被害で家や田畑など様々な大切なものを奪われたと思います。
それでも仙台、石巻の方々は、前向きに今を生きようとしておられます。

 それなのに私達は他人事のように大変そうだな、と言葉では言うものの
実際どれだけ大変かを私達は分かっていないし、それは難しいことだと思います。

 でも少しでも被災地のことを知ろうという気持ちや、復興にはまだまだ沢山の人の力が
必要だから、何か力になれないか、そういう気持ちが大切なんだと思いました。

 被災地に行った自分が逆に向こうの方々に元気をもらったような気がします。
今回の研修で見たり聞いたりしたことを少しでも多くの人達に伝えられたらいいと思いました。


【水槽での汚泥実験】

<状態>
空心菜は、依然と比較すると大きくなりましたが、葉が黄色くなりました。
汚泥は以前より減少し、水槽の底が見えるようになってきました。

空心菜とポンプのついた水槽は、水はきれいですが、放置した水槽はガラス表面にコケが生えている。

<考察>
・葉が黄色したのは、水中の栄養分を吸い上げ、汚泥の分解がついていっていないための養分不足。

・ハウスの気温が高すぎる(晴れた日の日中は40〜48℃)ために、植物の疲れ。

・汚泥の減少は、定量化はできていない。単にポンプの吸引口近いために、底が見えているかもしれません。

【その他】
先日28日 NHK「趣味の園芸」にて空心菜について放送されました。
再放送は  8/1午前11:30 
「始めてみよう!ポタジェ(4)スイスチャード&空心菜」








事務局より  平成25年7月28日

中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

空心菜の5週間目の様子

 かわせみ調査隊です。
 7月28日、空心菜の実験がはじまって5週間目の様子です。

 空心菜は、横に広がり、浮力体のペットボトルが見えにくくなってきました。

 今日は実験エリアではじめてカムルチー(外来種)を見ました。
この魚は空気呼吸ができるので、貧酸素状態でも生息できるようです。
あとはカダヤシだけでした。

 堀川の色は緑色がやや強い淡灰黄緑色でした。
入浴剤でも入っているような色でした。
錦橋で久しぶりに大きなスッポンを見ました。













事務局より  平成25年7月22日

 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

4週間目の様子

 かわせみ調査隊です。

 7月22日、空心菜の実験がはじまって4週間目の様子です。

 空心菜は、茎を横に伸ばして、広がりはじめました。

 生き物は種類も量も少ないです。今日はカダヤシしか見られませんでした。

 堀川の色は淡灰黄緑色でした。
 濁りが強く、透明感が低い状態でした。

 今日は瓶屋橋〜尾頭橋間で10cm〜15cm程度のボラの群れがたくさん見られました。
上げ潮時に貧酸素の水塊に逃げ場を失われないと良いのですが・・・。








事務局より  平成25年7月12日

 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

3週間目の様子

 かわせみ調査隊です。
 7月12日、空心菜の実験がはじまって3週間目の様子です。

 この連日の猛暑を栄養にして、空心菜はどんどん葉の緑を濃くしながら成長しています。
 本当に強い植物です。

 観察中にカメが2匹顔を出しました。
 私の姿を見て慌てて水の中に潜っていきました。

 魚はカダヤシしかいませんでした。
 今日の堀川の水は、にごりが強く、印象的にも良くありませんでした。







事務局より  平成25年7月5日

 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

2週間目の様子


 かわせみ調査隊です。
 7月5日、空心菜の実験がはじまって2週間目の様子です。

 1週間で葉が増えました。
 1枚1枚の葉も大きくなりました。
 堀川から栄養をたっぷり吸い上げて、元気いっぱいという感じです。

  空心菜のまわりには、まるまると太ったカダヤシがいっぱいいました。

 ハゼの仲間も少しいました。
 水面付近にいましたので、また酸素が少ない状態になっているのかもしれません。

 これから大潮の時期になります。
 今週は新月の大潮ですから、先週ほど潮位の変化は大きくありませんが心配です。

 先日、わが家の食卓に空心菜の炒め物がならびました。

 シャキシャキとした心地良い食感と癖のない味は、誰もが好きになると思います。
堀川の空心菜も食べたいですね。


2週間目の空心菜。
1枚1枚の葉も大きくなりました。


堀川から栄養をたっぷり吸い上げて、
元気いっぱいという感じです。






まるまると太った、カダヤシが
いっぱいいました。




 ハゼの仲間も少しいました。
 水面付近にいましたので、また酸素が少ない
状態になっているのかもしれません。


7月前半の大潮は、新月の大潮なので、先週ほど潮位の変化は大きくありませんが、心配です。



事務局より  平成25年6月30日

  恵那農業高校の森本先生から、下記のレポートを送っていただきましたので
 ご紹介します。


汚泥水槽実験4日目

水槽実験の写真をお送りします。設置後4日目のようすです。

汚泥は沈殿し、両水槽とも底に堆積しています。

右の水位が下がっているのは、蒸発(水面と空心菜)によるものと考えられます。

ポンプの関係で、水位を一定に保つために、水道水を入れる必要があるので、
今回は、ヘドロのようすを観察するだけで、水質チェックは行いません。

ビーカーの汚泥は、6月上旬に一度乾燥しましたが、ここのところの雨により、
水位が上がりました。そこから、見えるようになりました。

単純な観察でしたが、表面に生えたコケの光合成、乾燥による酸素の供給などから考えると

・透明度が増し、酸素供給が行われると汚泥は減少する。

・汚泥を外部に持ち出し、集落排水処理場のような、汚泥乾燥場所があれば、
 汚泥を乾燥させチップ化し、その後利用可能。


と言えるかもしれません。

宮城で植え付け予定の空心菜の写真を合わせて送ります。すくすく育っています。

汚泥は沈殿し、両水槽とも底に堆積しています。
右の水位が下がっているのは、蒸発(水面と空心菜)によるものと考えられます。

ポンプの関係で、水位を一定に保つために、水道水を入れる必要があるので、
今回は、ヘドロのようすを観察するだけで、水質チェックは行いません。

ビーカーの汚泥は、6月上旬に一度乾燥しましたが、ここのところの雨により、
水位が上がりました。そこから、見えるようになりました。

単純な観察でしたが、表面に生えたコケの光合成、乾燥による酸素の供給などから考えると

・透明度が増し、酸素供給が行われると汚泥は減少する。

・汚泥を外部に持ち出し、集落排水処理場のような、汚泥乾燥場所があれば、
 汚泥を乾燥させチップ化し、その後利用可能。


と言えるかもしれません。

宮城で植え付け予定の空心菜の写真を合わせて送ります。すくすく育っています。



事務局より  平成25年6月29日

 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

1週間目の様子

 かわせみ調査隊です。

 6月28日の納屋橋の空心菜の様子です。

 恵那農業高校と名古屋堀川ライオンズクラブのみなさんの4年目の実験がはじまって、1週間がたちました。

 この一週間は、堀川の生き物たちにとって、悪夢の一週間だったと思います。

 ハゼの仲間はまったく見られません。
 また、遡上してくれるのを待ちましょう。

 空心菜の実験エリアでボラの稚魚が群れをつくっているのを確認しました。

 突然、水面に顔をだしたカメは、ミシシッピアカミミガメでした。

 堀川の水は水の色も臭いも良好でした。
 先週の状況が嘘のようです。

 かわせみ調査隊は今年も空心菜の様子を観察させていただきます。











事務局より  平成25年6月27日

  恵那農業高校の森本先生から、下記のレポートを送っていただきましたので
 ご紹介します。

水槽での汚泥実験を開始しました!

汚泥実験水槽を本日設置しました。
 
水槽:2つ   対象区、 空心菜栽培区 (6本))

各水槽に入れたのは:汚泥2.5リットル、堀川の水20リットル

設置場所:本校野菜ハウス(日当たりが良く、雨が入らない。)

ハウスの気温:本日12時 41.0°
 
真夏のような環境ですくすく生長し、汚泥がなくなることを祈っています。








事務局より  平成25年6月22日

  恵那農業高校の森本先生から、メールと水質調査データなどを送っていただきましたので
 ご紹介します。

  水質データの溶存酸素の値をみると、例年と比べても非常に値が低く、あのあと、堀川で
 魚が大量に死んでしまったのもうなづくことができます。

  
昨日はお世話になりました。
生徒はかなり緊張気味でしたが、大変よい体験となりました。
 
汚泥の厚さは、平均110cmでした。
H23年10月の平均1.6mと比較すると30%減となります。
潮の影響、測定方法の誤差もあると思いますが。
 
塩分が測定できませんでしたが、本日学校に設置してある水槽の塩分を測定しましたところ、
測定できました。

昨年10月も、今回同様、電気伝導率と塩分は測定できませんでした。
センサーの異常だと思いますが、原因は不明です。
 
水槽を作成したのは、青木想太君です。
写真とともに紹介していただけるとありがたいです。

八熊小学校で、昨年捕獲したスッポンの生存を確認しました。
一回り大きくなっていたように感じました。

生物を集めるには魚肉ソーセージを一番効果的だそうです。
事前にお聞きし、昨日入れておけば良かったと反省しております。






  ヘドロの厚さは、平均110cmでした。
  半年前(平成23年10月)と比べると30%減です。


堀川の汚泥を含んだ水を塩ビ管に吸い上げて
そこに設置した空心菜で浄化する実験装置を
作成した青木君。

この装置は、今年の堀川エコロボットコンテストにも
出品していただく予定です。

実験装置を説明する青木君。


このあと、中川区の八熊小学校で、昨年10月に
空心菜収穫の時に捕獲したスッポンのあかちゃんが
水槽で生存しているのを確認しました。


こちらは、半年前に堀川で捕獲した時に撮影したもの。







事務局より  平成25年6月21日


  恵那農業高等学校と名古屋堀川ライオンズクラブの協働実験で、今年も
 納屋橋の桟橋付近で、堀川の浄化を試みました。

  平成25年6月21日(金)、温帯低気圧に変わった台風4号がもたらした大雨で
 西日本の各地に被害があったというニュースが流れていましたが、名古屋でも昨日から
 今日にかけて、かなりまとまった雨が降りました。

  合流式下水道の弱点で、堀川にも汚水の一部が流れ込んでいるのか、集合時間の
 14時頃には、納屋橋の桟橋付近も、やや臭いを感じました。

  特筆すべきは、今日の堀川は極度の酸欠になっていたのか、14時頃には、護岸近くで
 体長5cmほどのハゼなどの魚がいっぱい、苦しそうに水面に口を出して立ち泳ぎして
 いたのですが、空心菜設置の終わった16時頃には、かなりの数の魚が白いおなかを上にして
 浮いていたことです。


   この件に関しましては、ページを改めてご紹介をしたいと思います。

      ⇒魚に関するレポートはこちら

  
  さて、14時30分頃から、恵那農業高校の生徒さん達若人と、名古屋堀川ライオンズクラブの
 メンバーが一緒になって今年も作業を始めました。

  約1時間の作業で設置は完了。

  例年、この空心菜は、堀川から窒素、りんなどの有機物を吸い上げて大きく育ちますので
 今年は、収穫の時の労力のことも考えて、ペットボトルの浮き船に4株ずつ、3セットを浮かべる
 だけにしました。
 
   恵那農業高校の皆さんは、一昨年、昨年に引き続き、今年も7月上旬に宮城県に
  出向いて、津波による塩害をこうむった水田などを、空心菜を使って塩分の吸い上げをする
  装置を設置にゆくそうです。

   堀川という、塩分のある水域で、空心菜が大きく育つことを確認したことから
  同じ空芯菜が、津波の被災地で、少しでも役立てないか、という発想からの
  行動です。

   若い人たちの心意気を、心より応援してあげたいですね。

空心菜 設置前の様子。14時頃。


空心菜 設置後の様子。15時30分頃。

水の色が白濁しているのがわかります。
  (酸欠で青潮状態になった堀川です)
空心菜の初日の様子。



空心菜の初日の様子。



ちょっと時間を戻して・・・
作業に取り掛かる前、森本先生や
生徒さんたちのあいさつ。

浮島3つに4株ずつ苗をいれました。


こちらは、水質検査の準備。


堀川からすくいあげたヘドロ。
学校の実験室に持ち帰るため採取しました。

水質検査の様子。
15時過ぎ。かなり白濁して酸欠状態に
なっていることがわかります。
低層(この時の水深約3m)の溶存酸素(DO)
をはかります。


低層部のDOは、0.01mg/Lと、非常に厳しい数値でした。






生徒さんがつくった実験装置。
この水槽に、堀川で採取したヘドロと堀川の
水を入れて、水中ポンプですいあげて
塩ビ管を循環させ、塩ビ管に差し込んだ
空心菜で浄化した水が水槽に戻ることで
水槽の水質が変化するかどうかを調べる
のだそうです。
作業が終わって、堀川LCのメンバーと一緒に
記念撮影しました。











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