堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



   納屋橋の空心菜日記 2012

    
平成24年6月22日(金)設置 実験開始  

    平成24年10月19日(金) 約3分の2の収穫作業を実施しました。

    
   場所  納屋橋船着場付近

       主催  恵那農業高等学校+名古屋堀川ライオンズクラブ  

        ⇒一昨年の空心菜日記(2010)はこちら

        ⇒昨年の空心菜日記(2011)はこちら





事務局より  平成24年11月30日(金)  

  恵那農業高校 森本先生からのレポートです。

  11月30日(金)、先日刈り取って乾燥させておいた空心菜を学校へ持ち帰るため
 納屋橋を訪れました。

  また同時に、水質の調査や、ペットボトルのミニ浮島に集まってくる生き物の
 様子も観察し、ヘドロも採取しました。

  添付は、今日捕獲したカニと貝、カダヤシのようすです。
 前回よりカダヤシ1匹1匹が大きくなっていると感じました。

 生き物については、引き続き観察を続ける予定です。
















事務局より  平成24年11月29日(木)  

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。


19週目〜23週目のの空心菜の様子 

かわせみ調査隊です。

19週(11月9日)、21週(11月19日)、23週目(11月29日)の納屋橋の空心菜の様子です。

空心菜は11月に入って、急激に元気がなくなりました。

今は葉がほとんど無くなり、茶色に変色した茎が残っているだけです。

10月まではアサガオのような白い花をつけていましたが、種子は出来ませんでした。

納屋橋の四季さくらがポツポツと花をつけはじめました。
1本の木で紅葉と花が同時に楽しめます。

写真は19週(11月9日)、21週(11月19日)、23週(11月29日)の様子です。

19週目 (11月9日撮影)


21週目 (11月19日撮影)


23週目 (11月29日撮影)





事務局より  平成24年10月19日  14:30〜16:00


 2012年・納屋橋の空心菜を収穫

  6月22日に設置した2012年の空心菜による堀川浄化実験。
約4ヶ月が過ぎ、大きく育った空心菜の収穫作業を行いました。

  参加したのは、恵那農業高校の森本先生と生徒さん5名、
名古屋堀川ライオンズクラブのメンバー、河川計画課調査隊、
そして佐藤ファミリー堀川応援隊のご夫婦ほか、約20名です。

  昨年までは、越冬できない空心菜を、この時期にすべて収穫・撤去していました。
しかし、今年は、この空心菜に、生き物が寄ってきて、カワセミも飛来してきた
様子が確認されているため、3分の2くらいを収穫し、のこりの3分の1は、
もう少し堀川に残して様子を見ることにしました。

 この日の作業で、空心菜のまわりには、様々な生き物が寄ってきていることが、
あらためて確認されました。
 
 カダヤシの群れはもちろん、エビ、スジエビ、カニ、スッポン、そしてガの幼虫のような
生き物が多数確認できました。

 収穫した空心菜を、その場で炒めてみんなで試食しましたが、塩味が
効いてたいへんおいしくいただけました。

 恵那農業高校で育てた空心菜を、生徒たちが持参してくださり、
食べ比べもしましたが、普通の空心菜は、塩などの調味料が必要でしたが
堀川産・空心菜は、そのまま炒めてたべることができました。

 以下、写真でこの日の様子をご紹介します。

(写真の下に、この日測定した水質データが掲載してあります)

収穫開始直後の様子。


少しずつ、空心菜を収穫してゆきます。


慎重に作業を続けます。




約3分の1を残して、作業完了。
空心菜は、気温が10度を下回る枯れ始めるとの
ことですが、堀川の空心菜はどうなるでしょう?


収穫した空心菜は、スロープの下で、約1ヶ月
乾燥させることにしました。


スロープ下の様子です。



空心菜のまわりにいた、スッポンのこども。
甲羅の長さが4cmくらいの小さなこどもでしたが
ピンセットでつまむと、怒って首をググッっとのばして
口を大きく開けて威嚇してきました。








スッポンの裏側。
あまりに鮮やかな模様だったので、外来種かなと
疑い、写真をその場で、なごや生物多様性センターに
送って確認していただきました。

その結果、普通のスッポンなので、そのまま堀川に
放してもよいとのことでした。

事務局注
 後日、「おなかが赤いスッポンは、
今年生まれた子のしるし」ということがわかりました。


エビのなかま。

カニのなかま。

2枚貝のなかま。
ヘドロばかりのこんな場所に、2枚貝がいるなんて・・・
という声もありました。


ガか何かの幼虫。
元気に水槽の中を泳いでトレーの外側に逃げ出しました。



カダヤシや、スジエビのあかちゃんみたいなのも
たくさんいました。




堀川から採取したヘドロ。

恵那農業高校の皆さんは、このヘドロを恵那に持ち帰り
学校に、「堀川の環境を再現してみる」のだそうです。


恵那農業高校の生徒さんたちは、この夏、宮城県の
津波の被災地を訪れ、堀川で塩分を吸収することを
確認できた空心菜を、東北の水田に設置して、海水に
つかった田んぼの塩分を除去する実験をしてきました。

パネルを使って、そうした活動に参加した感想を語って
くれました。

最後まで作業に残ったメンバーで記念撮影しました。





事務局より  平成24年10月19日  お昼ごろ

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

17週目の空心菜の様子 

かわせみ調査隊です。

 17週目(10月19日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 中潮の下げ時間帯(お昼)に観察しました。

 今年も空心菜が花をつけました。
まるでアサガオのような白い花が5つ。
実をつけるのでしょうか?
その実はどのような形をしているのでしょうか?

 前回確認された何かに押し倒されたような跡は、今回もみられました。

 空心菜の実験場は、生き物でいっぱいです。
水面には栄養状態の良さそうなカダヤシがたくさんいました。

 水際には20cmくらいのモクズガニが2匹と小さなベンケイガニが2匹。
そして、空心菜の葉から葉をシジミチョウとイトトンボが飛び交っていました。

 今日の堀川は、においもなく、灰黄緑色で比較的良好な状況でした。











事務局より  平成24年10月11日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

16週目の空心菜の様子 カワセミが水面近くを通過

 かわせみ調査隊です。
 16週目(10月11日)の納屋橋の空心菜の様子です。

  中潮の満潮時間帯(お昼)に観察しました。

  13週目から見られるようになった何かの幼虫による食害は、あまり目立たなくなりました。

 今回は空心菜が何かに押し倒されたような跡がみられました。

 サギの仲間の仕業かもしれません。
 空心菜の上に載って、カダヤシをお腹いっぱい食べていったのかもしれません。

 栄養状態が良いのでしょうか?
 空心菜の実験場のカダヤシはまるまる太っています。

 カワセミの止まり木で羽を休めていた赤トンボの写真を撮っていたら
“ツピ〜”という高い鳴き声がしました。

 もしやと思いその方向を見たら、カワセミが水面近くを通過していきました。

 カワセミも空心菜の実験場を餌場の1つにしているのは、まちがいありません。

 今日の堀川は、水面のあわが多い状態でした。












事務局より  平成24年10月4日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

15週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。
 15週目(10月4日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 中潮の下げ潮時間帯(お昼)に観察しました。

 空心菜は上流向きに茎を広げ、実験場の上流側の護岸に届きました。

 先々週から見られるようになった何かの幼虫による食害は、
思った程の広がりはなく、穴が開いている葉が見られる範囲は、
前回と同様に全体の1/4程度です。

 どんな生き物が食べているのかは、今日も確認できませんでした。

 今日の堀川は灰黄緑色でした。
水の色は合格点です。

 水面下の護岸の見え方から判断すると、表層付近の水の透明度が高いと思われます。












事務局より  平成24年9月27日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

14週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。

 14週目(9月27日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 中潮の上げ潮時間帯(お昼)に観察しました。

 ダニによって枯れた葉はなくなりました。

 しかし、先週から見られるようになった何かの幼虫による食害が広がりました。

 穴が開いている葉が見られる範囲は、全体の1/4程度です。

 今日の堀川は淡灰黄緑色でした。
 少し卵が腐ったにおいがしました。

 今日は錦橋付近で護岸寄りの水面付近を泳ぐフナの群れを見ました。
 10尾程度の群れでした。

 モクズガニは9月12日以降、連日確認されています。













事務局より  平成24年9月20日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

13週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。

 13週目(9月20日)の納屋橋の空心菜の様子です。
 中潮の下げ潮時間帯(お昼)に観察しました。

 ダニによって枯れた葉はほとんどなくなりました。
しかし、そのかわりに小さな穴がたくさんあいている葉が見られました。

 何かの幼虫の仕業だと思われます。

 カニを撮影していたら、いきなり水中からカメが顔を出しました。

 ミシシッピアカミミガメの特徴である顔の赤い部分が見られません。

 しかし、クサガメではないような気がします。

 年老いたミシシッピアカミミガメは赤い部分が薄くなると聞いたことがあります。
それでしょうか?

 今日の堀川は灰黄緑色でした。見た目は合格点です。

 最近、毎日のようにモクズガニを見ます。
いろいろな場所で見ることができるので、かなり多くの数が
産卵のために降海していると考えられます。

 堀川のどのあたりにいたのでしょうか?













事務局より  平成24年9月17日

  恵那農業高校の森本先生からメールをいただきましたのでご紹介します。

空心菜の成長を確認しました。

お世話になります。
今日の午後、納屋橋の浮島を見に行きました。
昨年より株数が少なくなっていますが(昨年20株→今年12株)、
全体的にやや元気が無いように感じます。

桟橋の近くにあるために、日の当たりが悪いのも原因の一つかもしれません。
ダニの被害もそろそろ終わる頃かと思います。

潮は引いていて(12:35 0.51m 干潮)、酸欠気味のせいか、小魚が水面で盛んに
口をパクパクしていました。

カワセミも、もう少し大きな魚が現れたら、必ず漁に来ると思います。
警戒して、早朝止まり木にとまっているかもしれません。







事務局より  平成24年9月13日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

12週目の空心菜の様子

かわせみ調査隊です。

12週目(9月13日)の納屋橋の空心菜の様子です。

若潮の上げ潮時間帯(お昼)に観察しました。
やはりダニが枯れた葉から枯れていない葉に移動しているようです。

枯れている範囲が少しずつ移動しています。

しかし、ダニの被害も一時の勢いはなくなりました。

 完全に空心菜の再生能力が勝っています。

 今日は実験場にモクズガニが来ていました。
産卵のために降海する途中の個体だと考えられます。

 小さなフナの姿も見られました。

 昨日未明の雨の影響もあり、今日の堀川は淡灰黄緑色でした。











事務局より  平成24年9月8日

  恵那農業高校の森本先生からメールをいただきましたのでご紹介します。

お世話になります。カワセミの止まり木、ありがとうございました!!
いつか、毎日のようにカワセミがこの木に止まり、堀川の名物の一つになる日が来ることを祈ります。


近況報告をさせていただきます。

<第19回コカコーラ環境教育賞で優秀賞を受賞> 8月3日〜5日

北海道夕張郡栗山町において、コカコーラ環境教育賞(次世代支援部門)本戦が行われ、
優秀賞を受賞いたしました。

小学生・中学生・NPOの10団体の各発表(5分)の後、次世代部門(高校・大学)の5団体が
発表(10分)し、おかげさまで優秀賞をいただき、副賞として30万円いただくことができました。

特別ゲストには「さかなクン」が登場。絵と話のうまさに感心し、約1時間笑い続けました。
 コカコーラHPにて、近いうちに写真で紹介されると思います。
http://www.cocacola-zaidan.jp/activity/index.html


<仙台市での活動> 8月31日、9月1日の2日間


今年度2回目(昨年からは4回目)となる実験活動を、農家と仮設住宅にて行いました。

今回の調査で、津波被災農地で、水が少ない状態でも大きく育つことがわかりました。

仮設住宅においても、家々でプランタなどで栽培され、有効利用されていることが分かりました。
(添付資料ご覧ください。) 

阿木川ダム湖から堀川、仙台へと活動を広げておりますが、空心菜の新たな可能性が
確認できました。

石巻市も自動車で回りましたが、いろいろな場所で空心菜を利用し、少しでもお役に立てればと
考えています。


<阿木川ダム湖での浮島への空心菜移植作業>

今年も浮島の空心菜は順調に成長が続いています。
これまでに、ダム管理所の皆さんを中心に収穫作業を進めていただいています。
次回は9月21日(金)の午後の予定です。この日は、浮島周辺の生物調査も行う予定です。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

*************************
岐阜県立恵那農業高等学校 環境科学科
 森本 
*************************



事務局より  平成24年9月6日

  カワセミさん、いらっしゃい!

  恵那農業高校の森本先生から、空心菜のところにカワセミなどの
 鳥が来たときに、止まり木があるといいのでは?というご提案をいただき
 名古屋市さんとご相談して、下記のような「カワセミ用の止まり木」を
 取り付けてみました。

  カワセミが休む姿が見られたら素晴らしいですね。







事務局より  平成24年9月6日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

11週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。
 11週目(9月6日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 中潮の満潮時間帯(お昼)に観察しました。

 空心菜は1週間前に枯れていた部分が再生をはじめました。
しかし、先週、ダニの塊が確認されたあたりの葉が枯れ始めていました。

 枯れている範囲が移動しています。

 ダニは枯れた葉から元気な葉に移動し、その先端に集結するようです。

 今日はイトトンボとギンヤンマが来ていました。

 堀川は濁りが少なく、比較的きれいでした。











事務局より  平成24年8月30日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

10週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。

 10週目(8月30日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 大潮の干潮時間帯(お昼)に観察しました。

 空心菜は1週間前よりもさらに枯れた葉が多くなりました。
枯れていない部分の成長が少し足踏み状態です。

 ダニの塊が大きくなりました。

 昨年と同じ色と形状です。
 昨年と同じ種類のダニだと思われます。

 水際にカニがいました。ベンケイガニだと思います。

 堀川は濁りがあり、灰緑色でした。
 下げ潮時間帯にヘドロが巻き上がったためと思われます。












事務局より  平成24年8月23日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

9週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。

 9週目(8月23日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 中潮の下げ潮時間帯(お昼)に観察しました。

 空心菜は1週間前よりもさらに枯れた葉が多くなりました。
しかし、一方で茎を伸ばして広がり続けています。

 枯れかけた葉の先端部分に昨年も見られたダニの塊ができていました。

 今のところ、昨年よりも塊は小さいです。
昨年よりも1週間程早く、この状態が確認されました。

 昨年はこの後に枯れた葉が急速に回復しました。今年はどうでしょうか。

 今日の堀川は透明感があり、きれいでした。

 空心菜のところに棲みついているミシシッピアカミミガメが、
気持ち良さそうに泳いていました。











事務局より  平成24年8月16日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

8週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。

 8週目(8月16日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 大潮の満潮時間帯(夕方)に観察しました。

 空心菜を観察するために、実験場に近づいたら、カワセミが飛び去りました。

 空心菜のところに集まっているカダヤシを捕食していたものと考えられます。

 空心菜は茎を横に伸ばし、葉が茂り、先週よりも面積が約1.5倍に広がりました。
しかし、先週、白い斑状になっていた葉は元気がありません。
 枯れはじめました。

 今日の堀川は淡灰黄緑色でした。水際にカニがいました。
ハゼの仲間も水面に上がっていましたので、底層は酸素が少ない状態に
なっていると思われます。











事務局より  平成24年8月9日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

7週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。

 7週目(8月9日)の納屋橋の空心菜の様子です。
 小潮の満潮時間帯(お昼)に観察しました。

 堀川は灰黄緑色で表層を見る限りは透明感もあり、良好な状態です。

 3つあるイカダの空心菜は、1つのイカダのようになっています。

  空心菜は、部分的に白い斑状になっている葉がありました。
 昨年はこの状態のあとに、ダニの発生が確認されました。少し心配です。

  近くにはカダヤシがたくさんいました。
  そして近くをギンヤンマの雄雌が飛んでいました。

 今日は錦橋と納屋橋の区間でベンケイガニが集まっているのを見ました。
 写真の中に12尾のベンケイガニがいます。わかりますか?













事務局より  平成24年8月2日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

6週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。
 6週目(8月2日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 大潮の干潮時間帯(お昼)に観察しました。

 堀川は水位が下がり、ヘドロが巻き上がり、水の色は明るい濃灰色でした。
川底から泡もたくさん出ていました。ヘドロのにおいもしました。

 イカダの空心菜は、3つあるイカダが1箇所に集まり、境い目がわかりませんでした。

 空心菜のまわりには、カダヤシとミシシッピアカミミガメの姿がみられました。

 水面に直接浮かんでいた空心菜は、今回も確認できませんでした。

 今日は錦橋で大きなスッポンが顔を出してくれました。
かわせみ調査隊の観察は、お昼休みの30分程度と短いのですが、
日々本当に色々な生き物を見ることができます。

 堀川は水質の改善にともない、生き物の生息密度が高くなってきているのかもしれません。













事務局より  平成24年7月26日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

5週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。

 5週目(7月27日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 小潮の満潮時間帯(お昼)に観察しました。
堀川は灰黄緑色でした。

 表層の水は濁りが少なく、透明感がありました。

 しかし、底層は白濁しているように見えました。

 イカダの空心菜は、太い茎が横に伸びています。
茎からはたくさんの白い根がでていました。

 イカダとイカダの間にミシシッピアカミミガメがいました。

 ボラの幼魚やカダヤシの群れも見られました。

 水面に直接浮かんでいた空心菜は、どこにあるのかを確認できませんでした。
存在感がありません。

 
錦橋で外来魚のガーの仲間を見ました。
表層を上流に向かって移動していきました。
 錦橋でははじめてです。













事務局より  平成24年7月20日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

 4週目の空心菜の様子

 かわせみ調査隊です。

 4週目(7月19日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 観察したお昼の時間帯は、大潮の干潮時間帯でした。

 堀川は水位が低下してヘドロが巻き上がっている状態でした。
ヘドロの臭いがしました。

 イカダの空心菜は、一枚一枚の葉が大きくなり、色と艶も良好です。
とても美味しそうです。

 一方、水面に直接浮かんでいる空心菜は、1週間前よりも葉が少なくなりました。
元気がありません。

 茎から細かい根が出ていますが、灰色のミズワタのようなものが付着しています。
先週ちぎれて離れたところに浮かんでいた空心菜は、どこにあるのかを確認することが
できませんでした。












事務局より  平成24年7月13日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

3週間目の空心菜

 かわせみ調査隊です。

 3週目(7月13日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 今日の堀川は小潮で水位の変化がとても少ない日です。

 5センチぐらいのボラが50尾〜100尾単位で群れになっているのが見られましたが、
どの群れのボラも水面付近を鼻上げ状態で泳いでいました。

 卵が腐ったような臭いはしませんでした。

 イカダの空心菜は、成長した茎が倒れ、横に広がり始めました。

 一方、水面に直接浮かんでいる空心菜は、イカダの空心菜よりも
やはり元気がありません。

 オイルフェンスで囲まれた実験場にはちぎれてしまった茎が2本浮かんでいました。
空心菜のすごいのは、そのちぎれた茎についている葉も上に向かって成長しようと
するところです。強い植物です。












事務局より  平成24年7月5日

  河川計画課堀川調査隊のレポートです。


八熊小学校の空心菜観察日記

本日午前、八熊小学校の5年生のみなさんが、納屋橋の空心菜の観察に来ました。

調査隊会議の資料を拝借し、堀川で観察される生物について簡単に講義をしました。

今日の空心菜の様子とあわせて写真をお送りします。







事務局より  平成24年7月5日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。


2週間目の空心菜

 かわせみ調査隊です。

 2週目(7月5日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 堀川は水位が下がり、下流に向かう流れがヘドロを巻き上げ、
水は真っ黒でした。

 そして川底から泡がボコボコと出ていました。

 空心菜がある場所も大きな泡が出ていました。

 泡は真っ黒なヘドロとともに浮かんできて、水辺に近寄るとヘドロ臭がしました。

 このような状態でも、イカダの空心菜は、先週よりも葉の色が濃くなり、
茎も太くなりました。

 一方、水面に直接浮かんでいる空心菜は浮遊ゴミがからみ付き、
イカダの空心菜よりも元気がないように見えます。

 茎の先端部分がちぎれている箇所がありました。
壁に押し付けられ、擦れてちぎれてしまったのかもしれません。

 それでも先週よりも横方向に茎が伸びているのが確認されました。

 生き物の姿を見つけることはできませんでした。
 どこに避難しているのでしょうか。












事務局より  平成24年6月29日

  中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊のレポートです。

1週間目の空心菜

 かわせみ調査隊です。

 今日(6月29日)の納屋橋の空心菜の様子です。

 恵那農業高校と名古屋堀川ライオンズクラブのみなさんの
3年目の挑戦がはじまって、1週間がたちました。

 今日はまだ1週間目でしたが、ロープにつながれて浮かんでいる
空心菜の茎から白い根が出ているのが見られました。

 そして、その空心菜のところにはカダヤシがたくさんいました。

 今年は錦橋でカダヤシを見ることができません。
昨年まではとてもたくさんいたのですが・・・。

 理由はわかりません。久しぶりにたくさんのカダヤシを見ました。







事務局より  平成24年6月22日

  堀川浄化のために植栽は有効か?

  恵那農業高等学校と名古屋堀川ライオンズクラブの協働実験で、今年も
 納屋橋の桟橋付近で、堀川の浄化を試みました。

  平成24年6月22日(金)、台風4号、5号の連続襲来で、お天気が危ぶまれましたが
 みんなの心がけがよかったせいか、当日はからりと晴れ。

  高校生の若人と、名古屋堀川ライオンズクラブの老人たち(?)が一緒になって
 午後3時過ぎから、作業を始めました。

  約1時間の作業で設置は完了。

  昨年までも、この頼りなげな空心菜の苗が、秋には大きく育ちました。

  大きくなったということは、堀川から窒素、りんなどの有機物を吸い上げたという
 ことになります。

  今年も大きく育って、また生き物を育んでもらいたいものです。

  なお、この日は、大雨の影響も残っていて、堀川は黒く濁っていましたが、
 タモですくったら、エビの仲間が少し捕獲できました。

  また、ヘドロの深さをはかってみたら、場所によって、90cm、140cmと
 深さは違いましたが、物差しがぐんぐん水中にもぐってゆき、驚きました。

   またものさしを引き上げたら、真っ黒なヘドロが巻き上がってきて、
  またまた驚きでした。


   恵那農業高校の皆さんは、昨年に引き続き、7月上旬には、宮城県に
  出向いて、津波による塩害をこうむった水田などを、空心菜を使って
  塩分の吸い上げをする装置を設置にゆくそうです。

   堀川という、塩分のある水域で、空心菜が大きく育つことを確認したことから
  同じ空芯菜が、津波の被災地で、少しでも役立てないか、という発想からの
  行動です。

   若い人たちの心意気を、心より応援してあげたいですね。

空心菜の苗を前に記念撮影。


空心菜を設置する前の水域。
前日までの雨で、水面はどす黒くよどんでいました。


ペットボトルの浮島には、苗をそれぞれ
4つずつ。


浮島は合計3つ浮かべました。
昨年は5つ浮かべましたが、大きくなりすぎて
収穫作業が大変だったので、少し減らしました。

今年はじめて、ペットボトルなしで、
空心菜が自分の力で浮いて育つかどうかの
実験も試みました。
ロープでしばってあるだけです。

浮島3つの左側に、自力で浮かぶ空心菜。



ペットボトルの浮島に設置した空心菜の苗です。


こちらは自力で浮く、空心菜。
ロープでつないであるだけです。

設置完了後の記念撮影







ペットボトルのミニ浮島をつかわずにロープで
結わえただけで設置した空心菜。

高校での実験では成功したそうですが、堀川でも
成功すれば、設置がとても楽になり、他の場所での
実験展開にも見通しが立ってきます。


空芯菜は、恵那のハウスで育てたもの。
あまった空心菜をかるく炒めて調理しました。

うん、とってもおいしい!
堀川で育つ前の味ですね。

収穫後の試食も楽しみです。

軽くタモですくったら、大き目のエビと、
小さめのエビ数匹がつかまりました。


さあ、ヘドロの深さをはかる実験。



メモリの数字を読んでおいて・・・

さあ、深く沈めます。

力をいれなくても、モノサシは、ずぶずぶと
はいっていきます。


最後は、ちょっと固くなってきて、力をいれました。



こんなとこかな????


ひっぱりあげると、ありゃりゃ、真っ黒なへどろが・・・


この場所には、約90cmの真っ黒な
やわかいヘドロが堆積していました。

別の場所では140cmも堆積していることが
わかりました。


この日の堀川・納屋橋桟橋付近の水質データ 平成24年6月22日


水質データの履歴 (上層部)


水質データの履歴 (下層部)




参考資料

中日新聞 平成23年6月22日(水) 東濃版より


   ⇒鈴木有機農園さんのブログはこちら

      2011年6月11日、および6月14日の記事に、
      恵那農業高校の空心菜のことが掲載されています。






   おともだちを誘って、みんなでたいっぱい調査隊、応援隊を作りましょう。

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     ⇒社会実験に関する新聞報道はこちら




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