堀川を清流に
堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



  
  10月13日、納屋橋の空芯菜(くうしんさい) 収穫を完了。

    3ヶ月の感動の、「空芯菜観察日記2010」 堂々完結!

   場所  納屋橋 船着場(桟橋)
    



事務局より

  平成22年7月9日(金)に、岐阜県の恵那農業高校の生徒さんたちが
 堀川の水質浄化のため、空心菜(くうしんさい)による浄化実験に挑戦しました。

   堀川1000人調査隊では、みんなのご協力で、空心菜の生育の状況を
  観察し、インターネットを使って、恵那の生徒さんたちにも見ていただこうと
  思います。

   ぜひ、納屋橋を通りかかったときには、写真やコメントを事務局まで
  お送りください。

      送り先アドレス  2010@horikawa1000nin.jp


  納屋橋の空芯菜の成長記録は、
堀川応援隊に参加している、「広小路セントラルエリア活性化協議会」
ホームページでもご覧いただけます。

   
http://www.hirokouji.com/CA/


 ※空芯菜日記2010は、10月13日をもって、完結いたしました。



平成22年10月19日(火) 

  納屋橋の空芯菜、その後・・・・・

    
レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊

 かわせみ調査隊です。

 昨日(10月18日)の空芯菜を取り除いたあとの様子です。

 空芯菜のまわりにたくさんいた小さな魚(主にカダヤシ)たちは、
ほとんどがどこかに行ってしまいました。

 わずかに残っているのは、オイルフェンス付近の魚たちだけです。

 空芯菜がなくなり、魚の数がこんなにも少なくなるとは・・・。
 本当に驚きました。

 この実験によって、生態系をはぐくむ環境をつくりだすために、
水辺の植物がいかに重要かということも教えてくれました。


撤去前日 10月13日の全景 撤去前日 10月13日の生物の様子


撤去後 10月18日の全景


撤去後 10月18日の生物の様子


平成22年10月13日(水) 

   いよいよ収穫!
 
     3ヶ月で1650倍に。素晴らしい成長力を確認。

     堀川産の空芯菜は、独特のしおあじを感じました!

  7月9日に納屋橋で育て始めた空芯菜。
 堀川の栄養分をたっぷり吸い上げ、水質の浄化にもかなり貢献!

   本日、恵那農業高校から先生や生徒さんたちが名古屋に来て
  収穫作業をしてくださいました。
   名古屋堀川ライオンズクラブのメンバーもお手伝いをしました。

   以下、恵那農業高校の森本達雄先生のレポートです。

 本日の、撤去時の茎・葉・根の総重量は330kgとなりました。
植え付け時(7月9日)は20本で200gでしたので、なんと1650倍に成長
したことになります。

 わずか3ケ月程度の短い期間でしたが、すさまじい成長力を確認できました。

 根があまり伸びていませんでしたが、堀川の栄養分が豊富なので、
それほど根を伸ばす必要がないのかもしれません。

 今後、空芯菜の成分調査を行い、実際にどれくらいの水から栄養分を
吸い上げたのかなどを調査する予定です。

 また、空芯菜を生で食べると、阿木川ダムの空芯菜にはない塩気を感じました。
野菜自体も大変柔らかく、ホトリスさんで調理していただいた「空芯菜のニンニク炒め」も
大変おいしくいただきました。

  堀川名物になるといいですね。

 話は変わりますが、来週18日(月)の午後、名古屋学院大学体育館にて
開かれます、COP関係のイベント「流域自治体フォーラム「水でつながる命」」にて、
少し時間をもらい、阿木川ダムと堀川の話をすることになりました。

 本日の活動後、名古屋市の上下水道局にて打ち合わせを行いました。
当日は、私と生徒2名、計3名で参加の予定でおります。


        (写真は下記をご覧ください)

中日新聞 平成22年10月15日(金) 朝刊より

恵那農業高校の皆さん。
これから収穫作業です。

丁寧に空芯菜を刈り取ってゆきました。


順調に収穫作業は進みましたが、
それでも、空芯菜があまりに成長していたため
作業は、2時間はたっぷりかかりました。


堀川の栄養分が高いためか、根はあまり
伸びていませんでした。

富栄養化が進んでいることが、堀川の問題点!

収穫した空芯菜をたっぷり入れた味噌汁。

油揚げや、ダシも入れてまもなくできあがり。

うん、なかなかいける。

お〜、おいしいぞー!!

こちらは、おとなりのレストラン、「ほとりす」の
シェフにつくっていただいた、空芯菜のニンニク炒め。

うまい、うまい、とついつい食べ過ぎそう。。。。


収穫作業のときにつかまえた生き物。

大きさといえば、こんなもの。

空芯菜は、一年草で冬は枯れてしまうので
残念ながら完全撤去。

都心の水辺に、緑の憩いと、うるおいをもたらした
「空芯菜観察日記2010」も、これで完結です。




平成22年10月7日(木) 

  レポート 事務局

  東海テレビの夕方のニュースで、空芯菜の下の水中の様子が
 放映されました。
  水中カメラで撮影したものです。 (撮影日は10月5日)

  カダヤシの群れが、空芯菜の根のあたりに、多数集まっている様子が
 確認されました。

  カメがひょっこりあらわれて、「カメのカメラ目線」も見られました。
 東海テレビ スーパーニュース画面より 平成22年10月7日(木)










平成22年10月6日(水) 

 レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊

今日(10月6日)の空芯菜の様子です。

青虫くんによる食害の跡はまったくみられません。

みどりが濃く、本当に美味しそうです。

シャキシャキと歯ざわりが良さそうですから、やはり炒めものですね。







平成22年10月2日(土) 


 レポート  調査隊事務局

 水面には小さな魚(おそらくカダヤシ)がたくさん泳いでいる姿がよく見えました。


平成22年9月28日(火) 

 レポート  調査隊事務局

  夕方6時頃の様子です。
  潮の加減か、オイルフェンスが広がって、水面が広くなっていました。
 空芯菜は順調に育っているように見えます。


平成22年9月22日(水) 

 レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊

今日(9月22日)の空芯菜の様子です。

元気いっぱいに広がっています。

食害の跡はもう少しで見えなくなります。

小さなスッポンがごそごそと出てきました。
今年生まれたのでしょうか?

甲羅の大きさは5センチ程度でした。
トゲスッポンでないと良いのですが・・・。

ハゼの仲間も見られます。











平成22年9月17日(金) 

 レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊

 今日(9月17日)の空芯菜の様子です。

 食害のあった部分は、回復に向かっています。

 初期に食害にあった部分は、枯れた葉も少なくなりました。

 食害を受けた葉は、主脈を中心にして丸まりながら枯れていきます。

 葉が丸まると光が差し込む空間が生まれます。
今度はそこに枝が伸びて、新しい葉が茂ります。
うまくできています。

 空芯菜のところは、カダヤシがいっぱいです。
そのうち、カワセミが餌をとるために立ち寄ってくれるかもしれません。











平成22年9月14日(火) 午前10時

  レポート 調査隊事務局

 空芯菜は、ますます大きく育ってきたように思われます。
水面にはカダヤシがいっぱい集まってきているのがよく見えました。

 こうした、ちょっとした植栽が、生き物を呼び寄せる様に、何か感動を覚えます。


平成22年9月5日(日) 午後4時

  恵那農業高校の森本達雄先生が、納屋橋で、空芯菜の現況確認に
 きてくださいました。


  森本先生からいただいたメールの一部をご紹介します。

  青虫は確認できず、葉も被害も半分程度で止まっていました。
  カダヤシ、エビ、などが確認できました。
  写真以外にはアメンボ、トンボ、ティラピア(?)

  写真の上に写る水性生物ですが、マツモムシの1種かと。
  トンボ(目視で2匹確認)はクロイトトンボだと思われます。

  9月5日、堀川では気温37℃、水温30.4℃、塩分0.95%。
  川の栄養分も高いと考えると、日本というより東南アジアの河川や
  アマゾンに近いのかもしれません。 
岸より撮影

対岸より撮影

水生生物

エビ



平成22年9月1日(水)

   
  レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊
 
 今日(9月1日)の空芯菜の様子です。

 1週間前の8月25日に、全景写真の右上あたりで
食害が確認されました。

 あれから全景写真の左上でも食害が広がりました。

 葉を食べている犯人はやはり青虫くん(写真参照)でした。
 わが家の畑で見かけるヨトウガの幼虫に似ています。正体は?

 最近、空芯菜のところにいろいろな生き物が来ています。

 鳥の仲間は青虫くんを食べています。(写真参照)

 今日は空芯菜の近くにたくさんいるカダヤシの群れに近づく
ティラピア(写真参照)と思われる幼魚(全長4cm程度)を
2尾確認しました。

 ティラピアは外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
ティラピアはチカダイともよばれています。

■鳥類  ハクセキレイ、イソヒヨドリ等

■は虫類 ミシシッピアカミミガメ(外来種)等

■昆虫類 アオモンイトトンボ、ギンヤンマ等
     モンシロチョウ、イチモンジセセリ等

■魚類  カダヤシ(外来種)、アベハゼ
       ティラピア(外来種)等

 小さな植物帯があるだけで、名古屋の都心(納屋橋)でも
立派に食物連鎖が成立する生態系が創出されています。
驚きです。














平成22年8月27日(金)

  恵那農業高校の森本達雄先生から、メールをいただきました。

 お世話になっております。

 25日のHP写真拝見しました。すごい勢いで伸びており、驚いております。

 阿木川では例年9月下旬に成長はほぼ止まりますが、堀川はおそらく
水温も高いので、10月中旬くらいに成長が止まるのではないかと思います。

 このペースでいくと、現在の1.5倍くらいまで広がり、オイルフェンスを
超えるかもしれません。

 保安上、問題は無いと思いますが、撤去作業が大変になりそうです。


ご参考 平成22年8月20日(金) 森本先生のメールより

お世話になっております。

18日の写真をみて、一気に広がっており驚きました。

波の影響か水質の影響か、予想以上に背は低い状態で、
茎を伸ばして広がっていますね。

カンボジアで自生している空芯菜が、同じような感じで伸びていたのを
思い出しました。

カンボジアで自生していた空芯菜


平成22年8月25日(水)

   
  レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊

 今日(8月25日)の空芯菜の様子です。

 空芯采はどんどん広がっています。

 茎が上にも伸びて、葉の数が多くなり、
全体的に厚みが感じられるようになってきました。

 全景写真の右上あたりの葉に小さな穴がたくさん確認されました。

 誰が食べたのでしょうか?

 望遠レンズで犯人を探しましたが、見つけることができませんでした。

 ハラペコ青虫くん?

 この食害が今後の空芯采の成長にどのような影響をもたらすか?












平成22年8月18日(水)

   
  レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊

今日(8月18日)の空芯菜の様子です。
納屋橋の空芯菜は、オイルフェンスで囲われた
水面の半分以上に広がりました。

空芯菜は茎が伸びて広がるものと、上に伸びた茎が
重さと風で倒れ、結果として横にひろがっていくものもあります。

倒れて、茎が途中で折れて、ちぎれても、枯れることはありません。
ちぎれた茎も途中から根がでます。
すごい生命力です。

今日は空芯菜のある水際(コンクリート護岸)でハゼの仲間を見ました。
アベハゼでしょうか?












平成22年8月8日(日)

   
  レポート 調査隊事務局

   堀川スターフェスティバルが開催された日の、空芯菜の様子です。
  順調に育っています。


平成22年8月4日(水)

   
  レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊

納屋橋の空芯菜は、日々成長を続けています。

伸びた茎が浮きの役目をしているのでしょうか?
水中に沈んでいる茎と葉は見られません。

伸びた茎の途中からでている根の周りには、
小さなカダヤシ(残念ですが外来種)がたくさんいました。

カダヤシをねらってか?アメンボもいました。














平成22年7月28日(水)

   
  レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊

空芯菜は、日々成長を続けています。

浮きのペットボトルからはみ出て、1つ1つの株の境がわからなくなってきました。

横に広がる性質があるようです。

伸びた部分は、水面に浮かんでいます。
伸びた茎の途中からも根がでています。
とてもおもしろいです。

まだまだ広がるのでしょうか? とても楽しみです。
食べたらどんな味と食感なんでしょう?

 
















平成22年7月21日(水)

   
    レポート 中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊

     今日(7月21日)の納屋橋の空芯菜の様子です。
      
     恵那農業高校の生徒さんたちの挑戦がはじまって、約2週間。
    空芯菜(くうしんさい)は、梅雨末期の豪雨に耐え、今は夏の日差しを
    いっぱい受けて、成長を続けています。細かい根がたくさん出ています。
      本当に強い植物ですね。













以下、関連の記事です。


事務局より

 平成22年7月9日(金)、岐阜県の恵那農業高校の生徒さんたちが
堀川・納屋橋の船着場(さんばし)で、堀川の水質浄化に挑戦する実験を
開始しました。

 恵那農業高校の皆さんは、平成16年、17年に岐阜県の地元の
阿木川ダム湖で「アオサ」が大量発生したのを機に、校内で苗を育てた
空心菜(くうしんさい)による浄化実験に挑戦。

 ダム湖の大きさに対し実験の規模が小さいため、完全に浄化するには
いたっていませんが、水質浄化にかなりの効果があることを確認しています。

 今年6月には、そうした活動に対し、日本水大賞の「奨励賞」を受賞されました。
   (関連記事はこちら  日本水大賞HPより))
http://www.japanriver.or.jp/taisyo/oubo_jyusyou/jyusyou_katudou/no12/no12_pdf/ena.pdf


 恵那農業高校の生徒さんたちは、自分たちの実験を成功させ、この方法を
もっと他の地域でも広げたいという夢をもつようになりました。

 実は昨年、名古屋堀川ライオンズクラブも、日本水大賞で、同じ「奨励賞」を
受賞しています。
    (関連記事はこちら 日本水大賞HPより)
http://www.japanriver.or.jp/taisyo/oubo_jyusyou/jyusyou_katudou/no11/no11_pdf/nagoya.pdf


 この記事を読んだ恵那農業高校の方から、名古屋堀川ライオンズクラブに、
塩分を含んだ汽水域である堀川でも、空芯采を使って浄化実験をしてみたい、
という呼びかけがあり、この日の実験実現にいたりました。


 今後、名古屋堀川ライオンズクラブや、近隣で活動する、広小路セントラルエリア
活性化協議会、納屋橋のレストラン「ほとりす」さんなど、堀川1000人調査隊や
堀川応援隊の皆さんのご協力を得て、この空芯菜の生育状況を観察・管理して
ゆくことになっています。

 またこの空芯菜の生育状況は、堀川1000人調査隊のホームページや
広小路セントラルエリア活性化協議会のホームページを通じて写真などを公開、
遠く離れた恵那市からも、生徒の皆さんに確認していただけるようにしてゆく予定です。

  広小路セントラルエリア活性化協議会のホームページ
     http://www.hirokouji.com/CA/


 木曽川流域でもある恵那市と、木曽川の水の恩恵を受けている名古屋市の市民が、
水質の浄化を通じて交流するという、とてもよい事例が、素晴らしい成果を
産むことを願っています。


中日新聞  平成22年7月10日(土)  朝刊より


納屋橋の桟橋に掲示する予定のカンバン

この日の堀川は、大雨と大潮の影響で
ねずみ色に濁り、結構においも強烈でした。

堀川での実験の最大のネックは塩分。
恵那農業高校の皆さんは、事前に塩分濃度1%であれば
なんとか空芯菜が成育するのを実験室で確認してきました。

ちなみに3%では空芯菜は枯れてしまったそうです。

森本先生の指導で、まず堀川の塩分濃度を
調査しました。

結果は、比較的塩分濃度の高い低層部でも1%未満。

空芯菜を栽培する表層であれば、塩分の問題は
クリアできそうです。

先生と生徒さん4名が準備にかかりました。

堀川ライオンズクラブのメンバーも、高校生の
指導でお手伝い。
「オッと、なかなかムツカシイなあ・・・」

このカップは紙を再生して作ったもの。
水の中ではやがて溶けていきます。


高校で育ててきた空芯菜をひとつひとつ
紙のカップにうつしかえます。


ペットボトルで浮力をつけたユニットに
空芯菜をセッティング。


慎重に堀川に浮かべていきます。
ユニットはロープで桟橋に固定。


堀川に浮いた、空芯菜のユニット。

この日は、5つのユニットを浮かべました。
1ヶ月もすると順調に行けば、かなり大きくなるとか。

堀川の窒素やリンの養分をたくさん吸って、
大きく育ちながら、堀川をきれいにして欲しいものです。

10月頃には「収穫」にくるのを、みんなは楽しみに
しています。

さて、堀川で育ったオイシイ野菜、
食べてみますか????




   おともだちを誘って、みんなでたいっぱい調査隊、応援隊を作りましょう。

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