堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



     第30回調査隊会議が開催され、官民約60名が出席しました。

      
       最近の堀川の課題を市民調査隊側がデータで浮き彫りにし

       その解決に向けて、活発な意見交換が行われ、解決に向けて

       官民で新たな一歩が進みました。

      
  日時   令和4年3月19日(土)   13:30〜16:00

        場所   ウィルあいち


          ⇒市民調査隊によるレポートはこちら

          ⇒名古屋市によるレポートはこちら

          ⇒第30回調査隊会議における市民の要望に関する意見交換の結果はこちら


          
⇒前回の調査隊会議の様子はこちら




事務局より   令和4年3月19日(土)


 令和4年3月19日(土)、第30回調査隊会議が、東区のウィルあいちで開催され、
 今回も、市民、行政あわせて約60名にご参加いただきました。

 会議では、まず冒頭に、第30ステージで市民の調査結果をまとめたレポートについて
事務局から報告をしました。

 ⇒市民調査隊によるレポートはこちら


 今回は、コロナ禍で市民の清掃活動などが停滞する中で、生じている次のような
事実を、市民が集めたデータや、写真・動画で事務局が報告し、その後、官民で意見交換し、
これらの問題に対する解決に向けての検討を、名古屋市に要望しました。


 1)ポイ捨て、放置ごみが増えている現況、

 2)浄化のために堀川上流部に植えられたヨシの枯草が、皮肉にも浮遊ごみとなって
   堀川の水面を汚しているている現況、

 3)また、ヨシにビニール袋などの人工ゴミが引っかかったまま放置され、汚い光景が
  ゴミがゴミを呼ぶように、不法投棄が増えている現況、

 4)浮遊ごみ対策として、城北橋に名古屋市が設置している浮遊ごみ除去装置の
  「ゴミキャッチャー」が、思ったように活躍していない現況

 5)猿投橋の滝の下に発生している白い泡が、雨の少ないときに激しく泡立ち
   刺激臭や、こぶのような立体的な泡となって、川の「見た目」を悪くしている現況


  また、この冬、きれいになってきた堀川に、多くの鳥が集まってきているのを記録した
 データをもとに、堀川や新堀川では、どんな場所にどんな鳥が集まってくるのかを分析し
 その場所の特徴を整理したレポートを報告しました。


  これは、今後の都市の水辺の整備のあり方に、参考になってゆく可能性があると考えています。


  くわえて、参加した市民から、たばこのポイ捨ての規制の仕方、廃止が予定されている
 新堀川最上流部の堀留水処理センターについての質問、地下水の涵養についての提言など
 たくさんの質問がありました。


  一方、「ヨシ」は人工ゴミを捕まえるための「自然のゴミキャッチャーの役割」を果たしているので
 ゴミが目立つのはむしろ良いことで、軽々に撤去するということは考えるべきではないのでは
 ないか、という違った方向からの意見も述べられました。


  これらの市民の意見や要望に対して、名古屋市からは、ひとつひとつ、前向きに検討し
 できることから実施してゆく、という報告をいただき、半年後の第31回調査隊会議では
 その進捗を確認することになりました。


 これについては、下記に詳細をアップしてありますのでぜひご覧ください。

   ⇒名古屋市と市民の解決に向けての意見交換の結果はこちら

 
 また、名古屋市からも、現在進められている堀川・新堀川の浄化施策について
緑政土木局・上下水道局・環境局から、それぞれ発表がありました。

   ⇒名古屋市によるレポートはこちら

 
  この日の会議は、3月20日付の中日新聞・名古屋市民版で記事に取り上げていただきましたので
 併せてご紹介します。



中日新聞 2022年(令和4年) 3月20日(日)朝刊より


第30回調査隊会議の様子です。
事務局からの市民レポート発表


会場の様子。
感染対策のため、広い会場でディスタンスを確保しています。

名古屋市から、市の浄化施策の報告。


参加した市民からの意見発表や質問


参加した市民からの意見発表や質問


最後に感想を述べ、挨拶をされた、緑政土木局の
酒井局長。








下記は令和3年10月9日付で掲載した関連記事です。


事務局より   令和3年10月9日(土)


 令和3年10月9日(土)、第29回調査隊会議が、熱田区の名古屋国際会議場で開催されました。

 前回、第28回調査隊会議は、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、残念ながら開催を
断念いたしましたが、今回は幸い、緊急事態宣言も解除され、、市民、行政あわせて約60名にご参加いただきました。

 
 この足掛け二年、コロナの影響で、調査隊の皆さんの活動は、外出制限などで制約が多く、なかなか思ったような
活動ができずにきた隊も多かったと思います。

 ただ、名古屋市の堀川浄化策は、そうした中でも着々と進められています。

 また事務局でも、調査隊、応援隊の皆さんがより楽しく情報を共有していただくことができるように、ホームページだけでなく
Youtubeや、Facebookページを活用して、動画を多数紹介するなど、活動を進化させてきました。

 今回は、そうした活動の変化なども実感していただき、より楽しく活動を継続していただけるように、という主旨で
会議を企画いたしました。


 今回の会議では、まず冒頭に、名古屋市からの堀川・新堀川の浄化施策についての現在の状況の報告を
受けました。

 これについては、下記に詳細をアップしてありますのでぜひご覧ください。

   ⇒名古屋市によるレポートはこちら

 次に市民と行政の間で、質疑応答を行いました。

  これについては大きく、次のことが取り上げられました。

   1.名古屋市上下水道局の「簡易処理高度化施設」で使用されている「ろ過材」が、流出しているのを
     発見したが、これはご存じだったか?

   2.ゴミキャッチャーは、上流部の浮遊ごみ対策として有効ではあるが、ゴミキャッチャーから逆に
     ごみが上流に向かって流出しているのを目撃した。

     また雨の日に、ごみが、ゴミキャッチャーの下を潜り抜けて下流に流れていってしまい、後日
     納屋橋などの下流部で、そのごみが確認されている。

     また、ゴミキャッチャーは、ほぼ毎日ゴミを回収していると市民は思っていたが、よくよく調べてみると
     1か月の内、10回程度しかゴミの回収がされていないように思うが、実態はどうなのか?

  以上の点については、別途ご紹介します。


  その後、休憩をはさんで、第29ステージで市民が集めたデータに基づく報告を事務局から行いました。

   ⇒市民調査隊によるレポートはこちら


  以上のような会議は、10月10日付の中日新聞・名古屋市民版で記事に取り上げていただきましたので
 併せてご紹介します。


中日新聞 2021年(令和3年)10月10日朝刊 より


 会議冒頭に、記念撮影。  密を避けて、ゆったりとした大きな部屋を準備しました。

10月5日付で、実行委員会の会長を永く勤めていただいた梅本隆弘さんが
会長職を辞されましたので、鯱城堀川と生活を考える会の、阪野輝夫さんに
会長職を引き継いでいただきました。

冒頭、ご挨拶をいただきました。


コロナ禍の中で、新たな取り組みとして、Facebookページや
Youtubeを活用して、堀川の最新情報を発信するよう
取り組みを進化させていますが、これらの情報は
調査隊のホームページから、全てアクセスできることを
スクリーンで紹介させていただきました。


会議の様子です。 会議のの様子です。









下記は、2020年11月14日付で掲載した関連記事です。



事務局より   令和2年11月14日(土)


 令和2年11月14日(土)、第27回調査隊会議が、金山の名古屋都市センターで開催されました。

 今回も、市民、行政あわせて約60名にご参加いただきました。


 この第27回調査隊会議は、当初10月10日に開催を予定されていましたが、台風の接近で、大事をとって
この日に延期されたものです。


 また、前回、第26回調査隊会議は、新型コロナウィルスの流行初期に予定されていたため、参加者の皆さんの
安全のため開催が中止されましたので、およそ1年ぶりの会議の開催となりましたが、今回も、官民あわせて
約60名の方にご参加いただきました。


 ウィルスの感染防止のため、マスクの着用や、座席の感覚保持、手指の消毒、扉の開放など、可能な限りの
対策を取ったうえで会議は実施されましたが、今回も、非常に内容の充実した会議になりました。


 最初に、事務局より、第27ステージにおける市民調査隊の調査報告をさせていただきました。


 今回特筆すべきは、これまで中川運河からの排水で、悪臭や濁りなどが目立っていた松重閘門付近の堀川ですが
近くにある中川運河の露橋水処理センターの施設が、3年前から高度処理化が完成し稼働を開始し、稼働前後の
3年間の水質調査データを比較すると、明らかに堀川の水質が改善し、悪臭がほぼ消えていることがわかったことです。


 また新堀川では、2年前にヘドロの浚渫が終わりましたが、同じようにヘドロが浚渫されても、最上流に近いところと
やや下流の向田橋付近を比較すると、最上流ではヘドロの改善の効果がまだ見えてきていないのに対し、やや下流の
向田橋付近では、ヘドロの浚渫後、白濁や悪臭が減るなどの効果が見えてきたことも報告されました。


 この最上流と、やや下流の条件の違いは、海水の遡上によって、下流側ではある程度水が入れ替わる可能性が
あるのに対し、最上流では、ほとんど水が入れ替わっていないのではないかと考えられることです。


 つまり、ヘドロを浚渫するだけでは水質改善の効果に至らず、水を循環させる、水が入れ替わる、あるいは清水を
導水するなどの別の要因をかさねて行うことが必要ではないかということであり、こうした市民からの指摘を行政に伝え、
今後の新堀川の水質改善のための検討にこの情報を役立てていただくことになりました。


 また行政からの堀川改善のための施策などの説明の後の質疑応答では、堀川や新堀川のの水面のごみが、
護岸のくぼんだ部分にたまりやすいこと、ごみがたまるタイミングは、引き潮時であり、潮が満ちてくると、ごみは
くぼみから出て行って遡上してゆくことがわかってきたことが報告されました。


 この情報を、行政を通じて、水面の清掃活動をしていただいている清港会さんにお伝えし、効率的にごみの除去を
することに役立てていただくことにしました。


 そのほか、新堀川最上流の堀留水処理センターが、都心部のまちづくりの一環として、施設上部の有効活用が
検討されているという報告が上下水道局からあり、それにあわせて、ぜひ新堀川水質改善のための方策を同時に
実施していただきたい、という市民の要望を採択し、行政にお願いいたしました。



 この日の報告された事項は下記で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。


    ⇒市民調査隊によるレポートはこちら

    ⇒名古屋市によるレポートはこちら





以下、当日の様子を写真でご紹介します。
会議の前に、出席者全員が、ソーシャルディスタンスを保ちながら記念撮影しました。

会場の様子です。



この日は、官民あわせて約60名が会議に参加しました。
座席は間隔を大きめにとって前後の距離も広くしました。


会議後半では、名古屋工業大学の富永教授にもご意見を
いただきました。




名古屋工業大学の秀島教授からは、SUPを使って水面から撮影した
堀川・新堀川の写真をご紹介いただきました。

水面から見ないとわからないことがたくさんあり、参加者一同熱心に
写真に見入っていました。

最後に、名古屋市緑政土木局の酒井局長から、感想その他の
ご挨拶をいただきました。

酒井局長は、4年前まで河川部長を勤められており、この調査隊会議には
久しぶりのご参加でした。





   おともだちを誘って、みんなでたいっぱい調査隊、応援隊を作りましょう。

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