堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録


   2007年9月16日(日)
    調査隊事務局が観察した降雨時の堀川上流の様子をご紹介します。

    
       
日時    平成19年9月16日(日)  06:00〜07:00
        場所     名古屋市北区堀川上流

        ⇒翌日晴天になった様子はこちらでご覧ください。


 9月8日に開催された調査隊会議では、雨天時の堀川のよごれかたについて
大きな話題になりましたが、一方雨天時の堀川、特に雨水吐(うすいばき)から
道路に降った雨などが堀川に流れ込んでいる様子を見たことのある人はほとんど
いませんでした。

 特に合流式下水道区域では、雨水に混じって家庭などから排出された生活排水も
一緒に堀川に流れ込んでいる可能性があり、堀川1000人調査隊の今後の大きな
調査テーマのひとつにもなっています。

 9月16日(日)早朝に、かなり激しい雨が降っていましたので、事務局では、
たまたま目が覚めてしまった(?)ということもありますが(笑)、堀川上流部を観察に
でかけました。

 その様子をご紹介します。

 
AM6:37
まだちょっと暗くてわかりにくいのですが
瑠璃光橋上流側左岸の雨水吐から流れ込む
濁流です。

 ちなみに瑠璃光橋下流側で採水した水の
透視度は28cm、 CODは20弱でした。

AM6:42
これは木津根橋下流側右岸(向こう側)と
左岸(手前)の雨水吐から流れ込む濁流。
ねずみ色とも茶色ともいえない濁ったきたない水が
どんどん堀川に流れ込みます。
これは木津根橋下流側の左岸雨水吐から
流れ込む濁流です。

堀川流域でこうした雨水吐は48箇所あるとの
ことです。

木津根橋から下流側をみたところ。
すごい勢いで水が流れていきます。

 
AM6:46 
猿投橋下流の「大幸川幹線のはけ口」
いつもは木曽川の水がここから堀川に
流れ込むのですが、今日はこのはけ口から、
濁流がものすごい勢いで堀川に流れ込んで
いました。

 大幸川は、本来その流域の雨水を集めて
堀川に排水する「治水上の目的と機能」を
もった川であるため、雨天時にはこういう
状態になるのです。

ゴウゴウと音を立てて堀川に流れ込む濁流。
こういう状態のときは、「雨水排水施設に負担がかかるため」
という理由で「木曽川導水が中止」されます。
猿投橋の堰の下には、庄内川の導水のほか
堀川上流部の雨水吐から流れ込んだ濁流が
一緒になってねずみ色の滝となってものすごい
勢いで滝になっていました。

 この姿からはオオサンショウウオがここで
発見されたことは想像がつきませんね。

晴天時には庄内川と木曽川の水が合流して、透明度の
高いきれいな姿をみせてくれるこの場所も、この日は
見る影もありませんでした。
これは、志賀橋上流側右岸の雨水吐から
流れ込む雨水。

 実はここで今年5月25日、赤い水が
流れ込んでいるのを市民調査隊が発見、
写真を撮影しました。
  ⇒右側の写真をご覧ください。

 これが5月25日に市民調査隊が発見、撮影した写真。
雨水吐から赤い水が堀川に流れ込んでいます。

 名古屋市が調査したところ、生活排水などとして
流された水が雨水と混じって堀川に流れ込んだことが推測
されるとのことでした。

 合流式下水道区域では、このように激しい雨がふった時には
生活排水(もちろんトイレや台所、洗濯等の排水も!)雨水と
一緒に堀川に流れ込んでしまう可能性があり、名古屋市では、
この合流式下水道の弱点を克服するために改善計画を策定し、
工事などを実施中です。

 しかし完全に克服するまでにはまだまだ時間もお金も
かかるのが実情のようです。

⇒合流式下水道改善のための施策などはこちら

志賀橋の下の光景。

落ち葉がたくさん流れているのは道路の側溝
から流れ込んだ雨が拾ってきたものかな??

葉っぱに混じって、ゴミもいっぱい流れてゆきます。
下流側から志賀橋を見る。

同じ位置から下流側をみる。

志賀橋下でバケツに汲んだ水は真っ黒に汚れ濁っていました。

透視度は・・・   わずか6cm!!

CODは 20 でした。


みなさんも、色々な場所で雨の日の堀川の様子を観察し
ぜひ写真をいっぱい送ってください!!



   おともだちを誘って、みんなでたいっぱい調査隊、応援隊を作りましょう。

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