堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録


   2007年9月17日(月)
    調査隊事務局が大雨の翌日の堀川上流の様子をご紹介します。

    
       
日時    平成19年9月17日(月)  08:00〜09:00
        場所     名古屋市北区堀川上流



 9月16日(日)早朝に、かなり激しい雨が降っていましたので、事務局では、
堀川上流部を観察しました。
 
 翌日9月17日(月)は晴れていましたので、同じ場所を再度観察しました。

 その様子をご紹介します。

 
9月16日 AM6:37
まだちょっと暗くてわかりにくいのですが
瑠璃光橋上流側左岸の雨水吐から流れ込む
濁流です。

 ちなみに瑠璃光橋下流側で採水した水の
透視度は28cm、 CODは20弱でした。

9月17日  AM8:10
昨日、ごうごうと流れ出していた雨水吐からは
全く水は流れ出てきません。

前日の雨で庄内川の導水を止めているらしく
水量は少なく流れもあまりありません。

こういう状態では井戸水だけが水源になるので
とてもきれいでした。

 透視度は、100cmを軽くクリア。
 きっと200cmでも大丈夫です。
 CODは、5でした。

9月16日 AM6:42
これは木津根橋下流側右岸(向こう側)と
左岸(手前)の雨水吐から流れ込む濁流。
ねずみ色とも茶色ともいえない濁ったきたない
水がどんどん堀川に流れ込みます。

9月17日 AM8:21
木津根橋下流右岸(向こう側)の雨水吐からも
まったく水は出てきません。
これは木津根橋下流側の左岸雨水吐から
流れ込む濁流です。

堀川流域でこうした雨水吐は48箇所あるとの
ことです。

これは木津根橋下流側の左岸雨水吐。
もちろんこちらからも水は出てきません。
木津根橋から下流側をみたところ。
すごい勢いで水が流れていきます。

翌日は水量も少なく、透明度も高く、
山の中のせせらぎのような美しさでした。

9月16日  AM6:46 
猿投橋下流の「大幸川幹線のはけ口」
いつもは木曽川の水がここから堀川に
流れ込むのですが、今日はこのはけ口から、
濁流がものすごい勢いで堀川に流れ込んで
いました。

 大幸川は、本来その流域の雨水を集めて
堀川に排水する「治水上の目的と機能」を
もった川であるため、雨天時にはこういう
状態になるのです。

9月17日  AM8:26
ほぼ満潮で流れのない状態(昨日とほぼ同じ状態)
ですが、水位が全く違います。

木曽川導水はストップしているようですが
庄内川からの導水もなく、上流部からきれいな
水が流れ込んでいたため、透視度は軽く100cmを
超えました。

ゴウゴウと音を立てて堀川に流れ込む濁流。
こういう状態のときは、
「雨水排水施設に負担がかかるため」
という理由で「木曽川導水が中止」されます。

透明度が高いため、投げ込んだバケツとほとんど
かわらないくらいの胴回りの太い大きなコイがうようよと
泳いでいるのが良くわかります。
猿投橋の堰の下には、庄内川の導水のほか
堀川上流部の雨水吐から流れ込んだ濁流が
一緒になってねずみ色の滝となってものすごい
勢いで滝になっていました。

 この姿からはオオサンショウウオがここで
発見されたことは想像がつきませんね。

昨日の濁流とはうってかわり、堰を落ちる水は
澄み切ったきれいな水がちょろちょろ。

滝の下の透明度も高く、これならオオサンショウウオも
すめそうです。
晴天時には庄内川と木曽川の水が合流して、
透明度の高いきれいな姿をみせてくれる
この場所も、この日は見る影もありません
でした。
水そのものはきれいなのですが、実は昨日の雨と
一緒に雨水吐から流れ出した生活排水と見られる
茶色い泡が表面に広がっています。

ちょうど満潮だったため、先ほどまで下流から
流されてきた泡がこのときは停滞していました。

 泡の拡大写真
    ↓

これは、志賀橋上流側右岸の雨水吐から
流れ込む雨水。

 実はここで今年5月25日、赤い水が
流れ込んでいるのを市民調査隊が発見、
写真を撮影しました。
  下側の写真をご覧ください。
      
満潮で同じ潮の状態ですが、全く水位が違います。
水もかなりきれいです。 
 これが5月25日に市民調査隊が発見、
撮影した写真。
雨水吐から赤い水が堀川に流れ込んで
います。

 名古屋市が調査したところ、生活排水
などとして流された水が雨水と混じって
堀川に流れ込んだことが推測されるとの
ことでした。

 合流式下水道区域では、このように
激しい雨がふった時には生活排水
(もちろんトイレや台所、洗濯等の排水も!)
雨水と一緒に堀川に流れ込んでしまう
可能性があり、名古屋市では、この
合流式下水道の弱点を克服するために
改善計画を策定し、工事などを実施中です。

⇒合流式下水道改善はこちら

志賀橋の下の光景。
葉っぱに混じって、ゴミもいっぱい流れて
ゆきます。

翌日は、なんともいえないきたない泡が
岸壁にへばりつくように広がっていました。

 泡の拡大写真
    ↓

下流側から志賀橋を見る。

ゴミや泡はは広がっていますが水そのものは
透明度も高くきれいで、コイなどが泳ぐ姿も
よく見えました。

同じ位置から下流側をみる。

志賀橋下でバケツに汲んだ水は真っ黒に
汚れ濁っていました。

透視度は・・・   わずか6cm!!

CODは 20 でし。

翌日測定した結果は次の通り。

 透視度  100cm (かろうじて)

 COD   13


雨が降ると、そして雨が上がると堀川はこんなにも
違う顔を見せてくれます。

「雨」は堀川1000人調査隊の重要な調査テーマに
なってきています。
ぜひたくさんの情報をお寄せください!




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