さてそれでは、この35ステージで皆さんからご報告いただいた内容について、
いつものようにご報告させていただきます。
時間の制約がありますので、先ほどの項目だけ皆さんにお話しした項目に
絞り込んでご説明させていただきます。
まず、この青い冊子をご覧ください。
2ページをご覧ください。
黄色い字で書かれた項目が、今回の第35ステージで新しい話題として
掲載したものです。
白字で書かれた項目は、35ステージのデータを付けくわえて
アップデートしたものです。
今日はこの黄色の項目の中から、今回の木曽川からの導水に
かかわる項目に絞ってご説明をさせていただきます。
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まず概略について改めてご説明します。
9ページをご覧ください。
35ステージが終了した6月末時点までの17年と3か月の間に
皆さんがご報告、蓄積された調査データは16,778件に達しました。
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10ページの表で見たいただくとわかりますが、
今年4月1日から6月30日までの3か月だけでも886件のデータを、
皆さんに入力していただいています。
本当にありがとうございます。
このほかにも無数の写真、動画データが蓄積され、
堀川の実態がどんどん明らかになるとともに、
行政の施策の検証や提言を行って、市民と行政が
一緒になって堀川の浄化を進めてきた結果、
なんとアユが生きて泳いでいる川になってしまったのは、
先ほどもビデオをご覧いただいた通りです。
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11ページには、この35ステージの気象の状況が、
これまでの34のステージに比較して最も気温が高く、
降水量も平年値よりも多かったことが記してあります。
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15ページをご覧ください。
2007年の第1ステージ以降、名古屋市が実施している
たくさんの水質改善施策が時系列で並べてあります。
2024年度に実施した施策ですが、15ページの一番下の行、
中川運河の水循環促進、つまり中川運河からポンプによって
堀川に放流される水量が大幅に増えたことは、今後松重橋付近を中心とした
中流部にいろいろな影響、効果が出てくると思われます。
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これについては、23ページをご覧ください。
おおざっぱな試算ですが、第21ステージ(2017年)までは
中川運河の水はほぼ24日に1回、入れ替わる計算でしたが、
35ステージ(2024年)以降は、約9日に1回循環することになり、
中川運河の水質の改善、そしてそれが放流される堀川の
水質の改善に期待がかかっています。
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さてここからは、先ほど要望事項のご提案で読み上げた
資料に沿ってご説明します。」
この資料は、31ページにも掲載されていますので、ご確認ください。
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1) さて、堀川の水の汚れの印象についてですが、
34ページのグラフをご覧ください。
2) 木曽川からの導水が停止した2010年3月以降に、
いったん悪化しましたが、今は先ほど15ページで
ご紹介したような名古屋市が実施している新たな
水質改善策によって総じて改善の傾向が確認されています。
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改善の傾向は、臭いについてのデータでもよくわかります。
47ページをご覧ください。堀川がにおわない川になってきた
ことがよくわかります。
2010年3月に木曽川からの導水実験停止直後の第7ステージでは、
45%、つまり私たちが10回堀川へ行くと4回から5回は嫌なにおいを
感じていたのが、35ステージではそれがわずか1%になっています。
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49ページをご覧ください。
黄色い点の折れ線グラフが、「全くにおいを感じなかった」という
報告ですが、99%まで増加していることが分かります。
これは木曽川導水実験が終わったあと、合流式下水道の改善や
ヘドロの浚渫などの名古屋市の施策が効を奏したことを裏付けています。
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ちょっと飛びますが、129ページをご覧ください。
堀川1000人調査隊では、木曽川導水が停止した
平成22年(2010年)4月以降、堀川の中下流部と新堀川で、
春から夏にかけた発生した魚の大量死について記録し、
要因などを整理しています。
特に大潮の直前に大雨が降ったときには、魚の大量死が
発生することが目立ちましたが、平成29年(2019年)を最後に、
春〜夏の期間に発生する魚の大量死は確認されていません。
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130ページをご覧ください。
毎年のように、今年も4月からボラやハゼの幼魚が
納屋橋付近に遡上しているのが確認されました。
左下の写真にあるように、6月7日には上流の
北清水橋から黒川橋間で、これまで見たこともないような
大きな、体長30〜40pのボラの群れが遡上しているのを
確認し、また中流部の納屋橋から錦橋付近では大量の
ベンケイガニが集まっていたり、モクズガニの稚ガニが
遡上してきているのを確認しています。 |
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そしてアユです。
131ページをご覧ください。
7月12日の朝、ちょっと強い雨が明け方降って
それが止んだ直後に、北清水橋の下流の階段護岸に
体長10p弱のアユの死骸が打ち上げられているのを
私が発見し翌日の新聞記事に掲載されました。
この死骸は、まだ死んでから間もない新しいものであったこと、
数が多かったことから、きっとまだ近くにアユがたくさんいるに
違いないと思っていました。
そうしたらその1週間後の大潮の干潮時間帯の志賀橋下流で、
約300匹のアユが泳いでいるのを事務局の滝さんが見つけ
動画に記録しました。
この日は庄内川の水が濁っていたため堀川に導水されておらず、
非常にきれいな地下水だけが流れ込んでいたので、
とても透明感のある水中で泳ぐアユの動画を撮影できました。
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この時の写真が132ページに掲載してあります。
しかし残念ながら、この2日後に私が同じ場所に行くと、
10匹ほどのアユやボラの死骸が川底に沈んでいて、
生きているアユはこれ以降見ることができませんでした。
ただ、300尾もの大量の死骸が見つかったわけでは
ありませんでした。
大変な猛暑の最中だったので、死んだアユは水温の上昇に
耐えられなかったのでないか、
姿を消したアユは、カワウやコイ、外来魚のティラピアなどに
食べられてしまったのではないかと考えています。
このアユについては、庄内川から流れ込んできたのではないかと
指摘する方も見えましたが、もしそうであるならば、猿投橋上流の
淡水の水域でもアユが見られたはずですが、私たちが観察していた
限りにおいては確認できませんでした。
また庄内川から流れ込んできたとすると、猿投橋の落差2mの
滝を落ちてくるので、はたして、こういう群れで確認されただろうか
という疑問も残ります。
むしろボラやハゼ、カニなども海、つまり名古屋港から
いっぱい遡上してきているという事実を考えると、
アユも同じように、中流部の水質にまだ課題が残っているのは
事実ながらも、その中流部すら通り抜けて、上流まで遡上して
きたとしてもおかしくない、と考える方が自然ではないかと思われます。
また、体長が10p弱の小さなアユの群れであることも、
海で生まれたアユがそのまま堀川に上がってきたと
考える方が自然ではないかと考えています。
本来は庄内川に上がってゆくのを間違えて堀川に迷い込んだのかも
しれませんが、2019年以前の、まだ魚が中下流部で大量死していた
ころの堀川だったら、アユは途中で引き返していた、あるいは途中で
死んでしまっていたかもしれません。
そういう意味で、アユやボラ・ハゼなどの生き物は、私たちが
水質を測定するデジタル機器に勝る精密なセンサーと
言えるかもしれません。
いずれにしても今年、堀川でアユが泳いでいたという事実は残り、
堀川の歴史に残る大きな出来事だったし、できれば来年以降も
姿を見たいものだと思う次第です。
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さて、一方でまだ課題も残っています。
もう一度34ページをご覧ください。
堀川全体としては改善が進んでいるのが分かります。
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しかし、35ページをご覧ください。
このグラフは、堀川の区間別に印象の変化を比較したものです。
右上の黄色いグラフは中流部の朝日橋から松重橋間のデータを
整理したものですが、他の上流部や下流部と比べて、
改善が遅れていることがよくわかります。
この中流部対策として、前回までの調査隊会議で
名古屋市から報告がありましたように、三の丸地区で分流化をして、
雨天時に有機物が流入することを削減するとか、
川底の貧酸素化の対策として河川整備にあわせたヘドロの除去を
進めていただくことになっています。
私たちはこれらの施策の早期実施、あるいは継続をお願いしたいと
先ほどの要望でもまとめさせていただいた次第です。 |
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ついでに、今年6月6日の大潮の日に実施した、
前回、第19回調査の結果について、簡単に
ご説明させていただきます。
102ページをお開きください。
ここには、過去3回の調査の概要が掲載されています。
注目していただきたいのは、左側の項目、
「庄内川の導水」と「堀川クルーズ(船の定期運航)」です。
本当に偶然なのですが、2021年5月、2023年5月、2024年6月の
同じ大潮の日に行った一斉調査なのですが、本当に偶然なのですが、
最初の2021年は、新型コロナの流行のために「堀川クルーズ」は
実施されていませんでした。
この時は庄内川からの毎秒0.3トンの導水は実施されていました。
その2年後、(右隣りですが)、2023年は、コロナがあけて
堀川クルーズは実施されていました。
しかしたまたま、その前に大雨が降って、庄内川の水分橋の
ゲートに流木がひっかかってしまってそのトラブルのため、
庄内川の導水が停止していました。
そして今年2024年は、堀川クルーズは実施され、
庄内川の導水も問題なく実施されていました。
つまり大潮という同じ条件ながら、堀川クルーズがあるかないか、
庄内川の導水があるかないか、という条件が見事に分かれた
データが得られたのです。
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その結果をまとめたものが103ページにありますのでご覧ください。
左側の項目の一番上、水の汚れの印象の欄をご覧ください。
堀川の上流部(猿投橋から名古屋城近くの朝日橋)と
中下流部(朝日橋から下流)に分けて整理しています。
左から2021年、2023年、2024年のデータが並べてあり、
青い小さな矢印は、数値が改善したことを示しています。
まず、朝日橋の上流では、庄内川の導水がなかった2023年に比べ、
導水のあった2024年は水の汚れの印象の5段階評価の3以上、
つまり、どちらともいえない、ややきれい、きれい)の割合が
63%から90%に改善しています。
朝日橋から下流でも、16%から53%に改善しています。
もうひとつ注目すべきは、朝日橋から下流では、
2021年庄内川の導水はあっても堀川クルーズがなかった時の
38%から、導水もあってクルーズもあった2024年は53%に改善を
しています。
少し下の「色」についてみると、朝日橋の下流では、
堀川クルーズのあった2024年はクルーズがなかった
2021年と比べてヘドロ系の色が43%から27%に減少しており改善、
一番下の「泡」についてみると、船の定期運航によって泡の発生が
56%から20%に減少して改善しています。
この一斉調査によって、ひとつは「庄内川の導水があるとき」は
「庄内川の導水のないとき」と比べて上流部でも下流部でも印象が
改善する、
つまり導水の重要性が再認識されたこと、
さらには木曽川からの導水にますます期待が高まることが
見えてきました。
もうひとつは、朝日橋より下流では、定期船が運航すること、
つまり船のスクリューによって水中に酸素が送り込まれ
攪拌される状態が続くことによって、堀川の色や泡が改善される
ことが見えてきたことです。
これは、私たちがこれまでにも仮説としていい続けてきたことですが、
よりはっきりとデータで示すことができたと思います。
堀川の中下流部ではこれまでの調査によって、
泡の発生とにおいの発生に相関関係があることも
わかってきていますから、船の運航はにおいの改善にも
役立つと考えられます。
導水、すなわち水源の重要性、船の運航による水質浄化効果が
はっきりと確認できたことは、6月に実施した一斉調査の
大きな成果だったと思います。
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もういちど繰り返しますが、
庄内川からの暫定導水が堀川の水を希釈し、酸素を供給し、
淀んだ水を下流に押し流す効果が改めて確認されました。
庄内川の導水に、さらに木曽川からの導水が加われば
一層の効果が期待できることが改めて確認されました。
また船の定期運航をつづけることで、観光資源としての
水辺の魅力を高めるだけでなく、スクリューによる攪拌、酸素の供給、
浮遊物の沈降を押さえるなどの効果も確認できてきており、
極端に言えばお客様がからっぽでも、船が走っているだけで
水質の改善に役立つことが期待できます。
これは、木曽川からの導水の効果をさらに一層たかめるための
非常に効果的な施策であると思い、提言させていただいたわけです。
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もうひとつ、35ページの要望事項の最後に描かれている、
「川幅の広がった区間の改善」についてご説明します。
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72ページをご覧ください。
右上の写真は今年7月3日の朝、北清水橋で私が撮影したものです。
真っ赤なヘドロが一斉に浮き上がり水面一面に広がっていたのを
見たときは、本当にたまげました。
赤い色は、ヘドロの表面を覆うイトミミズの仲間です。
イトミミズは、ウィキペディアによれば、下水管の中や側溝、
水田などに生息し、水質が悪化しても生存可能とのことで、
イトミミズがいっぱいいる、というのは川底の状態としては
決して褒められた状態ではないようです。
72ページ左上の写真や、左下、右下の写真を見ていただいても
わかるように、イトミミズのついた浮泥は一斉に浮き上がったようです。
これを見たとき、私は、堀川の川底全体がベロっと一皮めくれて
浮かび上がったように見えました。
その後、潮の干満による流れでしばらくの期間
堀川上流部を行ったり来たりして、その間に大きなヘドロの塊が
だんだんばらけて小さくなり、やがてまた沈んでいきました。
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71ページをご覧ください。
この現象が起きたときの諸条件を整理してあります。
このグラフを見ていただくとわかりますが、まず6月26日に
かなり大量の雨が降りました。
そのため庄内川の流量が増え、また庄内川の濁りもひどくなったために、
しばらくの間庄内川からの導水が止まったり再開したりして、
導水の総量が減少していました。
上のグラフをみるとちょうどその時、小潮から大潮に
向かう時期と重なりました。
大潮に向かって日を追って干潮の時の水位が下がって、
川底にかかる水圧が下がりやすく、上げ潮下げ潮の流れも
強くなる傾向がありました。
そして7月1日にもう一度まとまった雨が降り、
雨による水の流れと大潮で流れが速くなる要因が
重なったためでしょうか。
川底にたまっていたヘドロ、そしてそのヘドロを覆っていた
真っ赤なイトミミズが、べろっとめくれて、広範囲にわたって
一気に水面に浮上したのです。
下のグラフの赤い折れ線グラフを見ていただくとわかりますが、
この間、気温の上昇もありました。
この北清水橋をはさんで、黒川橋から田幡橋までの区間は、
昔、船で資材を運んで上げ下ろししていた場所であったことから
川幅が広くなっています。
そのため流速が落ちやすく、普段から水中の浮遊物が沈みやすく、
堆積しやすい場所になっています。
この川幅の広い場所にたまったヘドロ、雨による合流雨水の流入、
新しい有機物の流入もあったでしょう、
そして庄内川の導水量の低下(希釈効果の低下)、
大潮で干潮時の水位がさがって強い流れが川底を攪拌したこと、
気温が上昇して川底の微生物の活動が活発になり
ヘドロの下にメタンガスがたまって、浮き上がろうとする浮力が
働いたこと、
そういう複数の要因がかさなって、この川幅の広い区間で
一気に水の汚れの印象が悪化するという現象が起きたと考えられます。
この区間は、木曽川からの導水が実施された場合、
導水された場所に近い場所です。
せっかくのきれいな木曽川の導水を汚してしまうだけでなく、
川幅が広いために流速を落として導水の押し流す力を
弱めてしまいます。
今回の現象が見られたことで、川幅が広いことが、
導水の効果を弱めてしまいかねない重要な問題として
浮上したと考えます。
私たちの要望に、この川幅の広がった区間の改善を
今回はじめて付け加えたのも、せっかくの木曽川からの
導水の効果をより大きく活用したいという理由からです。
以上で、先ほど私たちが名古屋市に要望した31ページに
記述してある内容の説明を終了させていただきます。
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もう一度2ページをご覧ください。
黄色い字で書かれた項目が、今回新しくデータをまとめた
いわゆる特だし記事です。
このうち、これまでにご紹介できなかった記事について
簡単にご紹介させていただき、私からの報告を終わりたいと
思います。 |
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55ページをご覧ください。
これまで蓄積したデータを使って、雨の降った時の堀川と
雨の降っていなかった時の堀川のデータを整理してみると、
総じて水の汚れの印象は改善の傾向にあることがわかりました。
しかし、やはり雨なしの時よりも雨ありの時の印象が悪く、
特に松重橋から上流に向けて朝日橋までの都心中心部で
改善が遅れていることが分かったということが書いてあります。
本日は時間の制約もあって、解説はここまでとさせていただきますが、
いずれ詳しくまたお話しできる時があるかと思います。 |
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89ページをご覧ください。
新堀川についても、データ数がかなり蓄積してきて、
一年を月別にデータ整理して比較することができるように
なってきました。
その結果、立石橋より最上流の堀留までの区間で、
4月〜9月の気温が高い季節、雨が多い季節に
水の汚れの印象が悪く、そしてさらに雨なしの時よりも
雨ありの時の印象がさらに悪いことが見えてきました。
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90ページにはこれがグラフで表示してあります。
新堀川についても、時間の関係で今日はご説明はここまでと
させていただきますが、ご興味のある方はぜひこの資料を
読んでみてください。
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123ページをご覧ください。
堀川の護岸の除草をしないと、堀川に枯れた草が落ちて
やがてヘドロとなって堆積してしまうからと、私たち市民がお願いして、
名古屋市に計画的な除草作業をしていただいています。
その効果については、現在もまだ検証中ですが、
これまでの観察結果と考察をこちらにまとめてありますので、
後で読んでいただければありがたいと思います。 |
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133ページをご覧ください。
昨年、堀川では初めて、カルガモの赤ちゃんを子育てしてゆく
母親の姿が記録できました。
今年もカルガモの赤ちゃんが成長してゆく姿を記録することが
できました。
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その下の134ページをご覧ください。
ティラピアという外来種の魚が、堀川上流部の志賀橋付近で
繁殖していることを示す産卵床があるのを。今年8月に
初めて確認しました。
ティラピアは雑食性で貪欲、性質も荒い種類が多いそうで、
今年堀川に来ていた小さなアユも、このティラピアに食べられてしまった
可能性があるのではないかとも思われます。
ティラピアは水温の温かい水域を好むので、
例えば木曽川からの導水で水温が少しでも下がれば、
繁殖を抑制することができるかもしれません。
そういった、生態系を守る効果が期待できることも最後に
指摘させていただきたいと思います。
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以上で第35ステージの皆さんからの報告に基づく
市民調査結果のご報告を終わります。
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