堀川を清流に |
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〜木曽川導水実験復活を願う、私たち市民にできることは何か?〜 第1回 調査隊・特別勉強会が開催されました。 日時 平成23年5月22日(日) 10:00〜12:00 場所 名古屋都市センター 11階 大研修室 |
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事務局より 平成23年5月22日(日)、午前10時から12時まで 金山の名古屋都市センター11階研修室において、 第1回の「堀川1000人調査隊・特別勉強会」が開催されました。 この勉強会には、市民調査隊や名古屋市の職員の皆さんも含め 約40名が参加されました。 名古屋市からは、緑政土木局の山本秀隆副局長や、 上下水道局技術本部の園部照雄計画部長、吉川開二技術本部長にも ご出席いただき、市民の意見を直接聞いていただいたり、 市民の疑問・質問にもお答えいただいたりしました。 以下、この日の勉強会の内容について、簡単にご紹介させていただきます。 1. 最初にイワシ調査隊の石田隊長から、同隊や、 名古屋市高年大学環境学科22期調査隊、 名古屋堀川ライオンズクラブ調査隊が継続的に実施してきた EM団子やEM原液の堀川への投入について報告がありました。 報告によれば、名古屋市から提供していただいた堀川の水質等を 見ると、EMの投入時期と堀川の水質が改善されている時期等に 相関関係があるようにも思われるが、木曽川導水その他の要因も 重なっているので、これからも活動を続けながら、引き続き数値の変化を 見守ってゆきたい、ということでした。 このページの下のほうに、石田隊長が配布したグラフ資料が 掲載してありますので、ご参照ください。 2.次に、名古屋市や市民がこれまで堀川浄化のために行ってきた 施策について、調査隊事務局が資料をとりまとめ、今年3月まで 名古屋市副市長を勤められた、山田雅雄さんに解説をして いただきました。 (配布された資料は、下記をご覧ください) 3.そして、参加された市民の皆さんから、様々な質問がでてきました。 これに対して、山田さんや参加いただいた名古屋市の方から ひとつひとつ丁寧にお答えいただいたり、みんなの意見を少しずつ まとめる作業をいたしました。 質問や提案の事例の一部をご紹介します。 (1)木曽川から堀川に導水してもらったのは、トンあたり、いくらかかっていたのですか? (答) 社会実験として行われた導水には、トン当たりいくらという概念はなく 結果としては、お金は払われていません。 (2)木曽川の水利権などについて教えてください。 「環境用水」という言葉についても、かなり詳しい説明を いただきましたが、内容が濃すぎるので、事務局でも簡潔に まとめることが出来ませんでした。 ここでは説明を省略させていただきます。 (3)名古屋城のお堀の水と、堀川浄化について教えてください。 深井池(おふけいけ)、辰口(たつのくち)水路の復活などについても (答)名古屋城のお堀については、水質改善のため、名古屋市の工業用水を 上下水道局から名古屋市が買って、お堀に入れています。 それがオーバーフローすると、筋違橋の付近で、堀川に入っています。 お堀と堀川を両方をきれいにするために、仕組みを見直して 積極的に活用できないか、という意見も出ています。 (4)木曽川導水について水利権者の皆さんに理解をもとめてゆくためには 市民としてどんなことをしてゆく必要があるのでしょうか。 (まとめ) いろいろなことが考えられるが、市民として上下流の交流を広げて ゆくのも一つの方法。 また水利権は歴史的にも複雑な事情が多々あること、経済的な 利害が対立する面も否定できないので、地域、流域全体が、 WIN−WINの関係になるような構想も考えてゆく必要があるのでは。 (5)堀川をたとえ一部でも淡水化する必要があるのでは? (まとめ) 例えば、朝日橋付近で堰をもうけて、それより上流部には 海水が遡上しないようにしておいて、淡水域と感潮域を 分けて浄化を進めるなどの方法が検討できないか。 (6)木曽川導水の復活に市民が直接関わることは、難しそう。 でも、「堀川を汚さない」という運動をすることはできると思う。 (まとめ) 雨の降っているときは、お風呂の栓を抜かない、 雨が降っているときは、洗濯をできるだけ控える、という 市民運動は可能なのではないか。 (7)堀川を納屋橋くらいまで、ふたをしてしまって、その上に御用水跡街園 あたりの上流部のような川にして庄内川の水を流して欲しいと思うときが あるが・・・・ (まとめ) そういう意見が昔からよく出てくる。 どういう川にするべきか、検討が必要ですね。 (8)木曽川以外の水源を名古屋市単独で発掘する努力は? 八ケ村用水は、今、矢田川に放流されているが、何とか 堀川に放流できないか? (まとめ) 技術的。費用的な面も含め検討する余地があるのでは? 4.この日のまとめ この日の勉強会では、当初事務局が考えていた、 「堀川への木曽川導水実験の復活を願う、私たち市民の出来ることは何か?」 というテーマに対しては、正直、問題が大きすぎて答えを出すには いたりませんでした。 あらためて感じさせられたことは、木曽川導水を復活させるためには、 木曽川流域で、水利権を有する方々のご理解をいただいたり、 あるいは同じ木曽川流域圏で堀川と同じように、水辺環境改善の ための環境用水を求めている地域との連携をしてゆくことが 必要と思われる、 が、しかし、いますぐそれを進めてゆくには、私たち市民にはハードルが ちょっと高いな、 そういう率直な印象をもった方が、少なからずおみえになったと思われます。 この日の勉強会の結論としては、 1)身近で、私たち市民が比較的容易に実行できること、 たとえば堀川を汚さないために「清掃活動」を続けること、 「雨の日に洗濯を控えよう運動」などは、どんどん実行してゆこう。 2)水利権などの大きな問題に対しては、 今後も市民として、地道に勉強を積み重ねてゆく必要がある。 これからも機会をみて、今日のような勉強会を開催してゆこう。 以上のようなまとめで、出席者の意見が一致しました。 次回の勉強会の開催日は、今のところ未定ですが、9月には 第9回堀川1000人調査隊会議も予定しています。 半年ごとに開催する調査隊会議の合間に、ぜひこうした勉強会を また開催させていただきたいと思っております。 どうか、ふるってご参加いただければと思います。 どうぞよろしくお願いします。 |
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以下、当日配布された、調査隊事務局作成の資料です。 |
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イワシ調査隊の石田隊長が配布した資料です。 |
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以下は、平成23年4月24日付で掲載した関連記事です。 事務局より 堀川の水質改善のために木曽川の水を堀川に導水する5年間の 社会実験は、平成19年4月から22年3月までの3年間の導水を終え、 今は導水停止後2年目の堀川の変化を調べているところです。 すでに、堀川1000人調査隊・第8回調査隊会議(平成23年3月19日開催)でも 明らかにされたとおり、導水停止後の堀川の水質は、確実に悪化に向かっています。 ⇒第8回調査隊会議の詳細はこちら この調査隊会議の席上でも、木曽川導水の復活や、名古屋市の積極的な 堀川再生への取組みを願う、多数の声があがりました。 そこで、調査隊事務局では、5年間の社会実験の最後の年を、新たな 次のステップに向けた貴重な一年と位置づけ、堀川の再生を願い、 木曽川導水実験の復活を願う私たち市民が、私たち自身で出来ることは どんなことがあるのか、というテーマで、第1回目の特別勉強会を企画しました。 私たち市民のわかりにくい部分をアドバイスいただくために、 名古屋市から、緑政土木局・上下水道局の幹部の方にもお願いして ご出席をいただことにしました。 また堀川再生に情熱をもたれる、前・名古屋市副市長の、山田雅雄さんにも ご出席をいただき、色々と私たちの知りたいことを教えていただく予定です。 (山田さんは、ご退職後、個人的にも堀川1000人調査隊に参加いただいています) 堀川1000人調査隊、堀川応援隊、堀川を愛する皆さんであれば、 どなたでもご参加いただけます。 ぜひ、多くの方にご出席いただき、私たちの思いを具体的に実現させてゆくため 有意義な勉強会にしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 会場準備の都合上、事前申込み制とさせていただきます。
但し、当日飛び入り参加も歓迎です! 日時 平成23年5月22日(日) 10:00 開始
12:00 閉会予定
場所 名古屋市都市センター11階 大ホール (旧大研修室)
金山のボストン美術館のあるビルの11階です。
参加申込み方法
FAX 052−222−2686 1.参加する方のお名前 (リストで複数同時にお知らせいただいても結構です) 2.調査隊・応援隊に参加いただいている方は、隊の名前
3.代表者の方のお名前・連絡先(できれば携帯電話)
申込み期限 平成23年5月19日(木) |
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