堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録


   2007年11月11日(日)
    ドクターホーワ調査隊+調査隊事務局が観察した
    庄内川導水停止時の満潮の堀川の様子をご紹介します。

    
       
日時    平成19年11月11日(日)  06:30〜08:30
        場所     名古屋市堀川上中流域

       ⇒干潮時の調査はこちら


ドクターホーワ調査隊+調査隊事務局のレポートをご紹介します。

調査日 2007.11.11

天候  前日 くもり   当日 雨のふりはじめ

 庄内川導水 なし
 木曽川導水 あり
 名古屋港の満潮 午前6時47分 (大潮)

  先日(11月4日)、庄内川導水停止時の干潮時間帯に中下流部の縦断調査を実施し、
  上流部から山王橋まで、透視度が100cmを確保しているのを確認しました。

   今度は、大潮満潮時間帯をねらって、庄内川導水停止という同条件の下に、
 縦断調査を試みました。


   あいにく6時30分頃から雨が本格的に降り始めましたが、まだ堀川への雨水の
  流入は見られなかったので、いけるところまでいこうと調査を開始しました。


城北橋から調査を開始、中土戸橋、小塩橋、いずれも透視度100cmを
ギリギリ突破。
 中橋から急速に透視度が改善。色も透明に近くなり、100cmを軽く突破。


 この日は、庄内川導水が停止されており、満潮時には木曽川導水の効果と
海水逆流の効果がどのように堀川の透視度にかかわっているのか、というのを
調べる目的で調査をしました。

 雨の影響が出てくる前に調べたかったので、前回は猿投橋から調査をスタート
しましたが、今回は城北橋からスタートしました。

  城北橋では軽く透視度は100cmを突破していましたが、中土戸橋、小塩橋と
下るに従ってだんだん透視度は悪化。中土戸、小塩橋では何とか100cmを
ぎりぎり突破していました。
 透視度計をのぞいたときの色もやや黄みがかって白濁していました。

 景雲橋と五条橋を行きはパスして、中橋を測定したところ、急激に透視度が改善。
色もほとんど無色に近くなりました。

まだうす暗い城北橋で調査をスタート。 透視度計をのぞいても楽に100cmを突破。
少し黄色がかっていましたがきれいです。
 COD 8
中土戸橋上流側。右手に雨水吐け口が
あるのですが、まだ雨水は流れ出していません。
 透視度100cm  COD 8
小塩橋上流側。大潮で満々と水をたたえています。

透視度計をのぞくと、やや黄みがかって
いるものの、何とか100cm見ることが
できました。
           COD 6。

←中橋下流側をみたところ。
  この付近から急激に透視度が改善。
  100cmをかる〜く突破。

  色もほとんど無色になってきました。

    COD 6
天王崎橋、松重橋、尾頭橋と、下流に行くに従ってどんどんきれいに。

 中橋で、海水逆流の影響を大きく感じましたが、このあと、時間がたって雨の影響が
現れるのを避けるため、途中の橋をパスしながらどんどん下流にむかって調査を進めました。

 天王崎橋ではやや色が白濁しており、透視度はギリギリ100cmでしたが
松重橋、尾頭橋と下ってゆくと、どんどん水はきれいになり、透視度はいずれも軽く
100cmを突破しました。

 これより下流はおそらく100cmを切ることはないだろうと思い、もういちど上流にもどって
行きにパスした五条橋、景雲橋を調査しに行きました。
天王崎橋から下流を見たところ。

透視度計を覗くと、やや白濁していましたが
ギリギリ100cm見るできました。

松重橋から下流側を見たところ。

透視度計をのぞいてもほとんど無色。
透視度は一目見て軽く100cmを突破。

 CODは2でした。

尾頭橋から下流を見たところ。

透視度計をのぞいても、ほとんど無色。
透視度は軽く100cmを突破。
これより下流は、おそらく海の水の影響で
これよりよくなることはあっても悪くなることは
ないだろう、と考え、もういちど上流に戻って
調査を継続することにしました。



五条橋、景雲橋が堀川透視度の谷間!
上流からの木曽川導水の効果と下流からの海水の効果の恩恵が一番少なそう。


 行きに時間を節約するため調査をパスした五条橋と景雲橋ですが、どうやら海水逆流の影響で
透視度が改善するちょうど最先端のような気がしてきました。

 雨の影響も気になったので、急いで上流に戻り調査を実施。

 やはり中橋で100cmを超えていた透視度は、ひとつ上流の五条橋では95cm、
もうひとつ上流の景雲橋では90cmと透視度が落ちていきました。

 さらにもうひとつさかのぼった小塩橋をこの日2回目の調査を実施すると、
小塩橋では100cmをしっかり見ることができました。


 大潮の満潮時、木曽川導水あり、庄内川導水なし、という条件下での縦断調査の
結論として、木曽川導水の効果と下流からの海水逆流の効果の谷間になって
透視度がいちばん悪くなるのは、景雲橋付近である、という結果となりました。


五条橋で透視度計測。
100cmをみることは出来ず95cmが
せいいっぱい。
            COD 10

五条橋で透視度計をのぞくと黄み
がかって白濁しています。
景雲橋では、ひいき目に見て90cm。
ここが堀川南北の透視度の谷間になって
いました。

透視度計をのぞいても濁り感が強いですね。

もう一度確認のため景雲橋のひとつ上流の
小塩橋で再調査。
透視度は軽く100cmを突破しました。

景雲橋と比べても濁りは少ない。

景雲橋が本日の堀川縦断透視度
調査の谷間ということになりました。


 以下、データです。
時刻 調査場所 透視度(cm) コメント COD(mg/L)
6:50 城北橋 100   8
7:00 中土戸橋 100 ギリギリ     8
7:10 小塩橋 100    6
7:15 中橋 100 軽く突破   6
7:25 天王崎橋 100 ギリギリ 8
7:35 松重橋 100 軽く突破   2
7:45 尾頭橋 100 軽く突破    
8:00 五条橋 95 ひいきめ 10
8:10 景雲橋 90 ひいきめ    
8:15 中橋 100 軽く突破    


ここまでの調査で、けっこう激しく降って雷の音も遠くで聞こえたりしていた堀川沿岸ですが
上流部も気になって、ちょっと寄り道でのぞいてきました。

そうしたら・・・・

大幸川幹線から、灰色に濁った初期雨水が大量に流れ込み
一気に汚れが進んでいた上流部。

←雨そのものはやんでいましたが、大幸川
 幹線吐け口から、灰色に濁った水が大量に
 流出していました。

 上流からの庄内川導水は止まっていますが、
 こちらのほうにはまだ雨水が混入していない
 ようできれいな水が滝から落ちていました。

 くっきりと水の色が変わっています。
←いつもは木曽川導水のきれいな水が
 注ぎ込む大幸川幹線から、今日は汚い水が。
大幸川から流れ出た初期雨水で、いっぺんに
濁ってしまった堀川。

猿投橋落差工(滝)より上流の御用水には
今日はまだ雨水の混入はなかったようです。
きれいな水がながれていました。

(猿投橋より上流側を撮影)


志賀橋から上流側を撮影。
左側にある雨水吐け口からの雨水の流入は
ほとんどなく、大幸川からの雨水の流入で
濁ってしまった上流部。

志賀橋下流側を撮影。

この雨水の濁りが下流部にたどり着く前に
本日の調査が終了できて、よかったなと
思いました。






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