事務局より 令和3年7月26日(月)
猿投橋は、名古屋港の海水が遡上する最上流の場所です。
堀川は、河口から約13.6kmの猿投橋地点まで、名古屋港の潮位の影響を受けていますが
事務局では、この影響の実態を少しでも明らかにしてゆきたいと、約1か月間、早朝5時に、
定点・定時観測し、記録を写真に残しました。
潮の干満が日々かわってゆくこと、大潮・小潮などによる潮位差が変化してゆくこと
当日の庄内川からの導水の有無、そして天候など、様々な要因に左右されて
猿投橋の状況は日々刻々と変化していきます。
その様子は、橋の下の落差の大きさが、写真を見ると、干満によって日々変化していることでも
おわかりになるかと思います。
また、大潮小潮などの潮周りや、干満の時間帯によって、落差工の下流側の水位が大きく変化し、
時には川底が干上がったり、満々と澄んだ水をたたえて水が澄んでいたり、
大雨で濁流となっていたり、日々、大きな変化があることも写真でご覧いただけると
思います。
それに加えて、猿投橋直下は、大幸川幹線から雨水も流れ込んでいる場所でもあります。
今後、堀川左岸滞水池が完全稼働してゆくようになると、堀川には汚濁物質の流入が激減し
たいへんきれいな川になることが期待されています。
しかし、その次の段階では、まだ雨水対策ができていない大幸川から、堀川へ汚れの物質が
流入してくることが、クローズアップされてくると思います。
そういう様々な観点からも、現時点での大幸川との合流地点の記録を写真や動画で
残しておくことはたいへん貴重な資料になると、事務局では考えています。
今回のこの記録が、今後の堀川の実態把握が進むことに少しでも役立つことができればと
思っています。
※木津根橋でも雨水吐(うすいばき)を観察していましたので、末尾でその一部もご紹介しています。
⇒PDFデータは、こちらからダウンロードできます。
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