堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



  
  困難に負けず、上下流がお互いを励まし、応援しあっていこう!

   第8回 木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラムを開催されました。

   名古屋から115名、木曽地方から45名、合計160名の市民が参加し
   木曽川の上下流の市民による交流の輪を広げました。

   
  日時  平成26年11月22日(土) 

     会場  木祖村民センター
            長野県木曽郡木祖村大字藪原196  

     内容  味噌川ダム、木祖村郷土館、木工文化センター、水の始発駅を訪問
          午後ワークショップ(意見交換会)
     


   ⇒昨年の第7回木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラムの様子はこちら






事務局より  

  平成26年11月22日(土)、第8回、木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラムが
 長野県木曽郡、木祖村の木祖村民センターで開催されました。

  この企画は、平成19年4月から平成22年3月まで実施された、堀川への木曽川導水社会実験を機に
 木曽川上流部への関心の高まった名古屋市民と、木曽川上流部の市民でつくる
 「木曽三川がつなぐ山とまちインターネットフォーラム実行委員会」そして
 「堀川1000人調査隊2010実行委員会」の共催で、昨年同様、企画・実行されました。
 
    ⇒昨年、王滝村・木曽町で開催された第7回インターネットフォーラムの様子はこちら

  また、このインターネットフォーラムを実施するに当たっては、今年もアサヒビール株式会社さんと
一般社団法人、中部地域づくり協会さんに、特別協賛をいただき、実現いたしました。

  心より御礼申し上げます。

  
  今年の木曽地方は、7月24日には台風8号による土石流災害が南木曽町で発生、そして
 9月27日には、 あの御嶽山の噴火によって大惨事が発生しました。

  特に、御嶽山の地元の王滝村、木曽町は、昨年のインターネットフォーラムの開催地でもあり、
 交流を深めたあの場所、この場所が、テレビ等の報道でうつされるたびに、非常に心の痛む日々が続きました。

  今回フォーラムが開催された木祖村でも、風評被害等で苦しんでいる方々も多いとお聞きしていましたので
 いつもの交流会とはまた少し違った気持ちで、私たち名古屋市民は今回のフォーラムに臨みました。


  当日は、名古屋からスタッフを含めて115名がバスなどに分乗して木祖村を訪れ、木曽地域からも、
 木曽広域連合(木祖村、王滝村、木曽町、上松町、大桑村、南木曽町)のスタッフや、木祖村をはじめとする
 6町村の住民の皆さんなど約45名が集合。

  総勢160名が、このイベントに参加しました。

  このインターネットフォーラムの様子は、後日、堀川1000人調査隊ビデオ班の運営する動画サイト
 「堀川&木曽三川 動画BOK]でインターネットで公開される予定です。

 
  さて、この日の様子を簡単にご紹介します。詳細は、下記の写真集をご覧ください。

  名古屋から朝7時15分に、バス3台に分乗して出発した、堀川1000人調査隊・堀川応援隊などを
 はじめとする市民は、3つのグループに分かれて木祖村に到着。

  名古屋市民の水がめのひとつである、味噌川ダム、木祖村郷土館、木祖村木工文化センターを見学、
 また地元のNPO,「水の始発駅」の皆さんのご案内で、現地を散策しながら、木曽川上流部での環境保全活動などの
 説明をうけました。

 
  その後、フォーラムの会場、木祖村民センターに到着した名古屋からの参加者は、水の始発駅の皆さんが
 手づくりしてくださった、地元との食材にこだわった特別バージョンのお弁当や、木曽の人たちが昔から
 親しんできたという汁物、「大平(おおびら)」をいただきました。

  そのあとは、いつものように、木曽の特産品のお買いものを通して、地元の人たちとの会話や交流を楽しみ
 また寄せ書きをいたしました。

  
  午後の全体会では、冒頭に、先月就任されたばかりの木祖村新村長、唐沢一寛(からさわがずひろ)さんに
 歓迎のあいさつをいただいたあと、紙芝居、「堀川ものがたり」を鑑賞しました。

  この「堀川ものがたり」は、2005年の愛・地球博のときに、今は亡き漫画家で、堀川をこよなく愛された
 森哲郎さんが大型紙芝居劇として創作し、名古屋堀川ライオンズクラブと協働で上演されたものです。


  その後、大型紙芝居は移動が大変なため、堀川応援隊の、「劇団マーガレット一家」が原作をもとに
 自転車紙芝居のバージョンをつくりあげ、座長である、「紙芝居のオッチャンのたっちゃん」こと、
 川上竜生さんがこの企画を受け継いでいるものです。


  たっちゃんの軽妙な語り口に、会場の雰囲気は大いになごみ、その後3つのグループに分かれて
 分科会を開催しましたが、いずれのグループでも活発な意見交換が盛り上がり、予定時間を大幅に
 超過してしまうほどでした。

  それぞれのグループには、地元の木曽の方々が加わり、木祖村を象徴する3つのテーマ、
 「自然環境」、「木工」、「まつり」について、お話やビデオでご説明をうけ、それについて、名古屋市民
 からも様々な質問、意見、感想などが出ていました。


  分科会の後は、全体会を開催し、各グループの発表や、全体での意見交換などがありました。
 特に、木曽の地元の方から直接聞くお話は、名古屋市民にとって非常に貴重な体験となりました。

  名古屋から参加した市民から出た、「どうしたら木曽の方たちのお役にたてるのでしょうか?」という
 質問に対し、「そうですね、まずは気持ちに寄り添っていただくことでしょうか」というお答えがあり、
 とても印象深く思いました。


  全体会のあとには、お昼休みに名古屋市民が寄せ書きした、「私たちは木曽の皆さんを応援しています」
 と書いた旗を、名古屋市民を代表して、鯱城・堀川と生活を考える会の佐野代表から、木祖村の唐澤村長に
 贈呈をいたしました。

  また、唐沢村長には、堀川応援隊にはいっていただくことをご快諾いただき、木祖村の皆さんとともに
 私たち堀川を愛し活動する名古屋市民を応援していただけることになりました。

  最後には、「紙芝居のオッチャンのたっちゃん」の音頭で、「エイ、エイ、お〜〜」の勝ちどきをあげて
 締めくくり、楽しくて有意義なフォーラムを締めくくりました。


  会場を出発するバスを、一番最後まで見送ってくださった唐沢村長さんのお姿がとても印象的で
 とてもよい交流会ができたと感じました。

  自然の猛威の前に、今、大変な思いをされている木曽の皆さんですが、私たちはその心に少しでも
 寄り添い、わたしたちのできることで応援してゆければと感じた一日でした。


  この日の様子を、新聞記事や写真で、下記にご紹介いたします。


市民タイムズ 平成26年11月25日(火)より





当日、名古屋からの参加者が寄せ書きして、唐沢木祖村長に贈呈した旗と、堀川応援隊にはいっていただいた唐沢村長のサイン入りの旗です。
今回の企画は、アサヒビールさんの環境保全プロジェクトからの応援で実現しました。


本日のフォーラムの会場、木祖村民センター。


朝、8時30分に集合して、木曽の皆さんの手で着々と準備が進みます。


会場には、木曽6町村のポスターとともに、アサヒビールさんのポスターも。


堀川1000人調査隊、堀川応援隊の旗も、木曽路の旗と並んで
掲示されました。

会場の横を流れる木曽川の源流。上流側を見る。
濃尾平野を流れる、大河木曽川に慣れしたしんだ名古屋の人たちから
みると、まるで赤ちゃんのようにかわいい木曽川の流れです。

こちらは下流側。



一方、名古屋から出発する一行は、7時に集合。
まだ薄暗い栄テレビ塔から7時15分にバス3台が出発しました。


木祖村に到着。これから3つのグループに分かれて現地見学が
はじまります。


水の始発駅の見学。


地元のNPO法人、水の始発駅の皆さんの案内で、現地視察しながら
環境保全活動のお話をお聞きしました。

パネルも準備していただき、様々な活動を紹介いただきます。


現場に展示していただいたパネルです。


木祖村郷土館・木工文化センターでは、職人さんに直接お話も伺います。


木曽の伝統工芸、生のお話をたくさんお聞きしました。


木曽地方の様々な文化の説明もいただきました。







こちらは、名古屋の水がめ。「味噌川ダム」です。


木祖村内でも一段と標高が高く、美しい景色が広がります。


味噌川ダムの突堤から下流側を見たところ。


ダムのほとりには、木曽川源流ふれあい館が立てられ、資料館となっています。


ふれあい館の中で、ダムの説明を受けました。





木祖村内では、バスに役場の方に乗り込んでいただき、村の現状、
歴史、風土、くらしなどについて、様々なご説明を受けました。

現地視察・見学が終わると、昼食タイム。
アサヒビールさんが提供していただいた飲み物もいただきました。




地元で、何かお祭りなど人の集まる行事があると、大なべを使って大量につくって
ふるまわれるという、郷土料理、「大平(おおびら)」

野菜などをざくざく切って煮込んだもので、冷めてもおいしいし、翌日になっても
食べられるということで、地元で愛されてきた料理なのだそうです。

地元のNPO、「水の始発駅」の方々が、地元の食材にこだわって手作りして
いただいたお弁当です。


お弁当のメニュー。一つ一つの料理が、とてもおいしいと、大好評でした。



食事の後は、木曽の特産品のお買いもの。
毎年、買うものを決めて楽しみに参加されている方も多くなってきました。


買い物を通して、地元の方々との会話もはずみます。



6町村のうち、5町村から出店いただきました。

地元の木祖村については、「道の駅 源流の里きそむら」に商品が
揃っているということで、帰りに道の駅に立ち寄って買い物をしました。

道の駅では、多くの人がいっぱいお土産を購入し、大きな荷物になって
いました。

昼食タイムの会場では、地元「やぶはら」のお祭りの様子がビデオで
紹介されていました。

木祖村では、このおまつりが、地域の大切な宝になっているそうで、
まつりが楽しいから地元に残る、という若者も多々いるのだそうです。



昼食後の休憩時間中に、名古屋からの参加者による寄せ書きが
行われました。


好み色のペンを使って、思い思いに書き込まれていきました。



帰りに立ち寄った、道の駅「源流の里 きそむら」
国道沿いにあり、木祖村の特産品が揃っていて、木祖村の産業を支える
大切な施設になっています。


木曽ならではの品ぞろえ、木曽ならではの価格も・




昼食後の全体会で披露された、自転車紙芝居、「堀川ものがたり」
演ずるのは、堀川応援隊、「マーガレット一家」座長のたっちゃんです。


たっちゃんの軽妙な語り口に、みんなの顔がほころびます、



紙芝居の後は3つのグループに分かれて分科会。
こちらは、「木工」をテーマに。


名古屋の参加者からも、様々な意見や提言が出ました。



こちらは、藪原まつりなどをテーマにしたグループ。
地元の方にビデオをみながら説明を受けました。


名古屋など、よそから来た人もこの楽しいお祭りに参加できるような
ツアーがあったら、というような意見も出ました。


「水の始発駅」で活動する皆さんのお話を聞いたのは、「自然環境」を
テーマにしたグループ。
幅広い活動のお話をお聞きしました。


昭和区の桜山に、木祖村のアンテナショップがあることも紹介されました。




分科会の話が弾みすぎて、時間を超過してしまい、少し遅れて始まった
全体会では、各グループから、どんな話が出たのかが紹介されました。



自分たちのグループ以外での話題を、みんな興味深く聞いていました。




全体会では、木曽の人たちのお話もたくさんお聞きしました。
木曽地方では、下流に少しでもきれいな水を送るために、とてもいろいろな
努力をされていること、過疎化、高齢化と格闘していること、また最近では
御嶽山の噴火による風評被害ともたたかっていることなど、現地の生の声を
たくさん聞かせていただきました。

「私たち名古屋の人に、どんなことができるのでしょうか」という質問に、
「そうですね。まずは心に寄り添っていただくことでしょうか・・・」というお話が
とても印象的でした。



 唐沢村長さんは、就任されて1か月余り。一生懸命に村のために
働かれています。
 その熱意は、マイクを持って語られる一言一言で、ひしひしと
伝わってきました。


今回はじめてフォーラムに参加された、名古屋市の副市長、新開輝夫さん。
この日の感想を語っていただきました。

上下流の市民の熱心な活動に、行政も一生懸命こたえてゆきたい、という
お話でした。

みんなで書き込んだ寄せ書きです。


名古屋市民を代表して、鯱城・堀川と生活を考える会の佐野代表から
唐沢村長にこの寄せ書きが贈呈されました。

司会者から村長さんに、「堀川応援隊に参加し、木祖村の皆さんと一緒に
堀川を応援していただけますか?」とお願いをしたところ、こころよくご了承
いただきました。


堀川応援隊の旗にサインをしていただきました。




村長さんにサインいただいた、堀川応援隊の旗です。


寄せ書きと旗、そして上下流の官民の人たちで記念撮影。


上下流が心をあわせて応援しあっていきましょう!

紙芝居のたっちゃんの音頭で、勝ちどきをあげました。




みんなが声を合わせて、

エイ、エイ、お〜〜〜〜!!




名残惜しい気持ちを残しながら、早くも日が陰り始めた木祖村民センターを
出発。
地元の人たちに見送られ、順次、バスは出ていきます。


最後の最後まで駐車場に残って、バスに向かって手を振る唐沢村長さんの姿が
とても印象的でした。







以下は過去に掲載した関連記事です。


事務局より  平成26年10月16日


   掲題のように、第8回、木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラムの
  参加者募集を本日より開始します。

   (先着順 定員に達した場合、早期終了することがありますのでご了解ください)

   昨年12月には、長野県王滝村、木曽町で、木曽川や、堀川を中心とした流域の市民交流会を
 実施しました。

   今回は、木曽川最上流の長野県・木祖村の皆さんと交流をはかりたいと思い、この企画をいたしました。

   午前中は、木祖村内の味噌側ダムや木祖村郷土館、木工文化センター、水の始発駅を訪問
  木曽川の源流の里を体験していただきます。

   午後は木曽地域の方々とワークショップ(意見交換会)を予定しています。

   参加を希望の方は、下記をご覧の上、お申込ください。
  
     
   申し込み先

      メールアドレス  2010@horikawa1000nin.jp

      ファックス番号  052−222−2686

           ご記入いただくこと

             1)グループの参加希望者全員のリスト (フルネームでお願いします)

             2)グループの代表者の氏名
                         電話(携帯)
                         ファックス

             3)調査隊名・応援隊名
                 参加している人はご記入ください。



    詳細は下記をご覧ください。

     





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