堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



  下呂市・馬瀬地域の方々と、堀川1000人調査隊が、

   上下流交流会を実施し、親交を深めました。

   日時 平成26年10月25日(土) 7:00〜19:00
   場所 下呂市馬瀬地域(西村地区)

   参加者 (上流側) 馬瀬地方自然公園づくり委員会のみなさん
               馬瀬地域自治会連合会のみなさん

        (下流側) 木曽三川がつなぐ山とまちインターネットフォーラム
               実行委員会のみなさん
               鯱城・堀川と生活を考える会調査隊の皆さん

      
⇒当日の様子を紹介した動画はこちらでご覧いただけます。

       ⇒「馬瀬地方自然公園づくりの取り組み」はこちら

      
⇒馬瀬地域 秋のイベントのご案内はこちら



事務局より    平成26年10月25日


 堀川1000人調査隊は、木曽川導水社会実験の復活への願いを胸に、木曽三川流域の皆さんと、
市民レベルでの交流を深めるため、「木曽三川がつなぐ山とまち インターネットフォーラム実行委員会」に
参加して、積極的に上下流交流に取り組んでいます。


 その一環として、名古屋市の貴重な水がめのひとつ、「岩屋ダム」のある馬瀬川(まぜがわ)流域、
下呂市馬瀬地域(旧馬瀬村)の皆さんと、インターネットフォーラムが開催できないかと、2年ほど前から
企画づくりを進めてきました。

 ただ、上流側の受入キャパシティやご意向もあって、すぐに大規模なフォーラムは難しく、
試みに一度、人数を絞った代表者的なメンバーで、現地視察をかねた意見交換会を
やや小規模で実施してみようという運びとなりました。

 10月25日、インターネットフォーラム実行委員のメンバー9名と、堀川1000人調査隊を代表して、
鯱城・堀川と生活を考える会の有志18名が、馬瀬地域にでかけました。


 一行は、チャーターしたバスで岩屋ダムを見学した後、馬瀬地域に到着。

「日本で最も美しい村」づくりに取り組む当地域の美しい景色を楽しみつつ、
各自が軍手とビニール袋を手に、ゴミを拾いながら散策をしました。


 途中、地域の方々の憩いの場、たまり場でもある炭焼き小屋(彦ちゃんハウス)で小休止したあと
意見交換会の会場、西村集会所に到着しました。


 集会所では、「馬瀬のアユは、日本一おいしい」と聞いていた、アユの塩焼きや、地元の山菜、
名物料理、「鶏ちゃん」の昼食を味わいながら、5つのグループに分かれて午後のディスカッションに
はいりました。

 5つのグループからは、次のような話題が報告されました。

 1.地域が高齢化・過疎から脱却するには、結婚の相手を見つける場、雇用の場を確保する必要がある。

 2.地場産業を育成することが大切。

    地域のコメのブランド、「馬瀬ひかり」にあわせて、馬瀬ひかりをおいしく炊ける、「馬瀬の水」も
   セットで売り出してはどうか。

 3.下流の人は、上流を訪れる時に、子供や孫をつれてくることが必要。
 
 4.南北に長い馬瀬の地形から、同じ馬瀬でも気候が違う南北の自然を楽しんでもらう、ということが
   セールスポイントになるのでは?

 5.アユも、地域によって形や大きさが違うが、馬瀬のアユは小ぶりで形がよい。
   オスとメスを見比べて、食べ比べてみる、というのもセールスポイントになりそう。

 6.今日の空は、まぶしいくらいだった。雲も一日一日様子が違うとのこと。
   これもリピートのセールスポイントにしたい。


 また、地域おこし協力隊として馬瀬に住んで活動している若い人のお話もお聞きしました。


 一方、私たち名古屋から訪れた側からは、名古屋の堀川の歴史や水質の汚濁が進んだ経緯、
浄化のために行政や市民が努力していること、木曽川の水を導水していただくことを願って、
木曽三川の流域を行脚していることなど、わたしたち堀川1000人調査隊の活動もご紹介しました。


 最後に、名古屋から来たメンバーは、馬瀬の応援団として、これから馬瀬地域のPRに協力することを
約束しました。

 また、馬瀬地域の方たちにも堀川応援隊に参加していただきました。


 この日の意見交換会に、最初から最後までご参加いただいた、下呂市長の野村誠さんからも
ご感想をいただき、また今後、堀川の応援のために力になっていただけるとのお言葉もいただき
感激しました。

 「何か、親戚が増えたような気がしました」と、馬瀬の方がおっしゃられた言葉がとても印象的で
感動し、とてもよい交流会ができたように思います。

 一過性の交流にとどまらないよう、息の長い地道な交流が続けられれば素晴らしいと感じた一日でした。


 この日の交流会の様子を、下記にスナップ写真でご紹介します。

     ⇒「馬瀬地方自然公園づくり」の取り組みはこちら

     ⇒馬瀬地域 秋のイベントのご案内はこちら

日本で最も美しい村 馬瀬地域の光景です。  ホテル美輝の里・駐車場付近から撮影


交流会の最後には、野村誠下呂市長をはじめ、馬瀬地域の方々に堀川応援隊にはいっていただきました。
名古屋からの参加者は、馬瀬地域のファンになって、PRに協力することを約束しました。


馬瀬川に設けられた、名古屋の水がめ、「岩屋ダム」。
41号線を北上して、金山から左折して、馬瀬川をさかのぼって到着。
この上流に、本日訪問する下呂市・馬瀬地域があります。


岩屋ダムをバックに記念撮影。




岩屋ダムの資料館も見学しました。



日本で最も美しい村 馬瀬地域に到着。
これから、眼前の馬瀬川の対岸をずっと散策します。


素晴らしい温泉のあるホテル美輝の駐車場で、現地の方の出迎えをうけました。



あらかじめ5つのグループに分けてあり、名簿に従って名札を胸に貼り付けます。



5つのグループは、現地の皆さんと一緒に、さっそく散策に出かけました。


ポイントごとに、現地の方々にくわしいい説明をいただきます。


馬瀬川をはさんで谷の地形になっていますので、結構アップダウンもあります。
約2キロ超を、ゆっくりと1時間近くかけて、美しい空と、美しい空気を味わいました。


各自は、軍手を持参、現地の方にいただいたビニール袋を手に、
ゴミ拾いをしながらの散策です。

しかし、散策コースには、ゴミらしいゴミは落ちていませんでした。
この馬瀬地域も獣害には悩まされているそうです。

特に鹿が畑の農産物を食べてしまうので、最近、この西村地区に
4キロにわたってネットフェンスをはりめぐらしたとのこと。
その結果、鹿による被害はほとんどなくなったそうです。






馬瀬川の河原です。
いつもは非常に美しいのですが、この夏の集中豪雨による土砂災害で
上流部に被害があったため、ちょっと雨が降ると川が白く濁ってしまうそうです。

この日も、前の週末の雨の影響で、少し水が濁っていました。

また集中豪雨の時は、道まで水につかったそうです。
その時に流れてきたゴミが河原にまだ残っていました。


洪水で流されてきたごみを拾うため、みんなで河原に降りました。

水にも触ってみて、冷たさを実感しました。

この馬瀬地域は、両側の山から、樹木のミネラルがたっぷりしみ込んだ
きれいな水がわき出て川に流れ込むため、普通は非常にきれいな川なのだ
そうです。


散策の途中の、休憩地点。
地元の人たちで手作りでこさえた炭焼き小屋。
通称、「彦ちゃんハウス」です。






この炭焼き釜では、ピザも焼けるようになってるんだとか。


興味津々でみんながみていました。


この彦ちゃんハウスは、地域の人たちの憩いの場になってて
ここはいつもたまり場になってるんだそうです。

カラオケもできるようになっていて、今日も、交流会の後の打ち上げを
ここで予定していると聞きました。 いいなあ。


散策の終点、西村地区の集会所に着いて記念撮影。
前においてあるビニール袋が、みんなで集めたゴミです。





道などにはほとんどゴミは落ちていませんでした。
さすがに日本で最も美しい村です。

集めたゴミの大半は、増水で河原に流れ着いた漂着ゴミでした。
漂着ゴミは、まだまだたくさんあって、拾い切れたわけではありません。


集会所では5つのグループごとに、ひざをつきあわせて食事を楽しみながら
意見交換が始まりました。

地元下呂の名酒、「天領」を購入して少したしなまれる方もおられ、
なごやかな雰囲気の中での交流会となりました。


地元の女性部の方々が準備していただいた昼食です。
鶏ちゃんや、山菜、地元のお米、「マゼヒカリ」で握ったおむすび。
このあと、アユの塩焼きも登場しました。

オスなのかメスなのか、食べてみないとわからない、ということで
ちょっとしたゲーム感覚でもありました。



食事を含めて約1時間のグループディスカッションのあと
各グループのリーダーによって、話題にのぼったことがらが
発表されました。

おいしいマゼヒカリは、おいいしい馬瀬の水でたかなくっちゃ!
水も一緒にセットで販売してはどう? という前向きな意見もでました。



地元の方々にとって、他の地域の方からこうして生の意見や声を聴くことは
とても貴重な体験だったとかで、熱心にメモをとられる姿もみられました。







美しい空、美しい雲、おいしい空気、おいしい水。
それが地元の人たちにとっても、一日ごとに少しずつかわってゆく。

そんなセールスポイントを、日本で最も美しい村のキーワードにして
発信して、リピート客をふやす工夫をしては?

とてもいい意見がたくさんでました。


最後までお付き合いいただいた、下呂市長の野村誠さんに、
堀川応援隊になっていただきました。

堀川再生のために、堀川で活動する私たちのことをぜひPRしてくださいと
お願いし、快く了解していただきました。


地元の、馬瀬自然公園づくり委員会、西村区自治会の方々にも
山の猿たちもふくめて(笑)、1500名が、堀川応援隊にはいって
いただきました。





最後に、上流部、下流部の代表者と、野村下呂市長が記念撮影。
とても有意義な一日となりました。




当日の資料をご紹介します。






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