堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



  堀川1000人調査隊が、名城・水処理センターの新施設
 「ろ過装置」の見学会と、上下水道局との意見交換会を実施しました。

  
  日時  平成22年6月4日(金) 14:00〜15:30
 
    場所   名城水処理センター


事務局より

  平成22年6月4日(金)、堀川1000人調査隊の希望者約60名が
 名古屋市北区の名城水処理センターを訪ね、同センターに新しく設置された
 新施設、「ろ過装置」の見学会を実施しました。

  この装置は、堀川浄化に大変効果のあるものと期待されているもので、
 平成17年10月から12月にかけて行われた、名古屋市上下水道局の
 「堀川浄化施策の社会実験」と、その効果を市民の視線で確認した、
 第2次堀川1000人調査隊の協働の具体的成果として設置が実現
したものです。


  平成17年に行われた社会実験とは、名城水処理センター(当時の名称は
 名城下水処理場)から堀川に放流される下水処理水の最終工程で、
 凝集剤を投入し、浮遊物を沈下させたあとの、いわば上澄み液を堀川に
 投入する実験でした。

  これによって、放流水中の浮遊物質が削減され、堀川の透視度アップが期待
 されましたが、実際の効果を市民の視線でも確認できるかどうかが、
 第2次調査隊の主たる目的でした。

  この実験は、10月は凝集剤を投入しない、11月は投入する、12月は投入しない
 という3段階に分けて実施されました。

  結果として、10月に比べて11月は堀川の透視度が目に見えて改善、そして
 凝集剤の投入をやめた12月にはまた悪化したことが確認されました。

  この実験の成果を受け、名古屋市は平成18年1月に、名城下水処理場の
 恒久的な高度処理施設導入を目指すことを発表、4年後の今年、それが
 実現したものです。

  つまり、この名城水処理センターのろ過施設の導入は、平成17年に実施された
 「官民協働の具体的成果」であり、私たち堀川1000人調査隊の市民も、ぜひ
 この施設を見学したい、ということで名古屋市上下水道局に見学会の開催を申し入れ
 実現したものです。


  
  見学会では、ろ過された放流水と、ろ過前の処理水の比較も見せていただき、
 その違いにあらためて驚きました。(下に写真があります)


  また意見交換会では、「高度処理というが、リンなどはとれないし、色やにおいも
 改善はされないのでは?」という質問も出ました。

  上下水道局では、現在許されるスペースや、初期投資額などを多面的に
 検討した結果、今回導入したろ過施設については、ヘドロの発生源となる
 水中浮遊物質の削減、結果としての堀川の透視度アップに重点をおき、

 
他の水処理センターでの実績もふまえてこのろ過施設導入を決定したとの
 説明をいただきました。

  また、下水の高度処理については、電気代がかかること、CO2が発生すること
 汚泥処理費もかさむこと、など堀川の浄化と二律背反、矛盾することも多くあり
 そういう制約の中で、よりよい方法を前向きに検討している、というお話もありました。

  私たち市民も、より理解を深めながら、一緒になって堀川の浄化を考えてゆかなければ
 ならないと、認識をあらたにしました。
 


中日新聞  平成22年6月8日(火) 朝刊より


ろ過前のビーカーの中には、細かい浮遊物質が見られますが、
ろ過後のビーカーは、くっきりと透き通っているのが確認できました。

今回のろ過施設の試運転中の実績だそうです。



ろ過施設の上部です。
ふたが閉まっている状態。 
この機械が4台設置され、
初期投資は約3.5億円だったそうです。


3号機のふたを、ひとつだけあけたところ。





3号機のふたを、3つあけたところ。


見学の後行われた、意見交換会のようす。


参加した市民調査隊からは、熱心な質問が
多数寄せられました。


高度処理と言っても、リンなど、富栄養化対策には
なっていないのでは?という指摘も。

今回の施設では設置スペースなどの問題で、
より効果的な砂ろ過施設の導入は断念、
機械式ろ過で、SS(水中浮遊物質の)の除去に
重点が置かれた、などの説明を上下水道局から
受けました。











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