堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



   城北橋の人工堰(せき) 浄化実験の効果は?
  
     大潮下げ潮時の堀川上流部を観察  調査隊事務局レポート
  
      場所  猿投橋〜筋違橋付近

      日時  平成22年1月17日(日) 
             午前10時〜12時の時間帯

       この日の名古屋港の満潮 7:58  干潮  13:40

      


 事務局より
 
 堀川上流部の城北橋上流では、21年12月初旬から、人工的に堰(せき)を設けて
上流部の水位を一定に保つことによる堀川の水質浄化実験が行われています。

 堀川は、名古屋港の干満の影響を受けて、北区の猿投橋まで、海水が遡上します。

 干潮時には水位が下がるため、ヘドロが露出する場所が見られます。

 また大潮の日には、干満の水位差が大きくなって、水の流れが速くなり、
水底のヘドロを巻き上げやすく、堀川の水質に大きな影響を与えることが、
過去3年の堀川1000人調査隊の調査・分析で明らかになっています。

 城北橋に設けられた堰は、城北橋より上流部において、干満の影響を小さくして
水位を一定に保つことで堀川の自浄能力の復活がどのくらい見られるか、また
木曽川導水の効果がどのように高まるかを実験してみようという目的で行われています。

 実験がはじまって約1ヶ月。
 調査隊事務局が堀川上流部を観察、レポートしました。
   
海水は、北区の猿投橋にある落差工のtころまで
遡上します。
この日の猿投橋には真っ白な泡が立っていました。

橋の上では、鼻を突くパルプの刺激臭が
立ち込めていました。

猿投橋より上流は庄内川からの導水の水ですが
冬場になるとこうした泡がたっている光景が
よく見られます。

木曽川の水が流れ出す大幸川幹線の吐口からは
きれいな木曽川の水で泡が押しのけられています。
しかしその周辺には洗濯の排水のような泡が
盛り上がっています。

少し下流の志賀橋の下。下流側。
ここではもう白い泡は消えています。

よくみると透き通っていますが、ぱっと見、
あまり透明感を感じません。
大潮で流れが速いせいでしょうか。

黒川橋の下です。
やはり透明感があまりありません。

北清水親水広場から上流側を見たところ。
透明感は感じないもののきれいな光景です。

ただ、市の予算がないためか、ウッドデッキが
穴があいたまま補修されていないのが残念・・・

北清水親水広場の階段は底のほうまで透き通って
見えていました。

親水広場にある、自噴の清水わくわく地下水。
トンボ池は、この地下水で本当にきれいに
なりましたが、堀川への効果は残念ながら
まだまだ・・・

東田幡橋の下。
いわゆる名古屋高速黒川IC出口付近です。

この高速出口の下で遊歩道が切れてしまって
いましたが、現在工事中。
3月末に完成予定とのことです。

金城橋の上流。
右岸側には浄化のためのヨシが植生されています。
水辺にはたくさんのカモの姿が。

金城橋左岸の土手に捨ててあった、
スプレー缶のはいったコンビニ袋。

処理して捨てなければならないこうした
面倒なゴミが堀川に投げ捨てられているのが
目立ちますね。

 金城橋の下流、城北橋のすぐ上流、右岸の雨水吐(うすいばき)から異常な色をした
排水が流れ出ているのを発見。 (11時頃)
 城北橋でせっかく浄化実験の堰を設けているのに、そのすぐ上流でこんなものが
流れ出しているのには大変驚き、残念に思いました。

雨水吐(うすいばき)から流れ出している排水が堀川を汚している様子。

城北橋上流側の人工堰の様子。

城北橋から真下を見たところ。

城北橋上流側右岸から撮影したところ。
堰のすぐ上とすぐ下で特に水の様子が変わって
いるというようなことはありません。

色はついていますが、よく見ればきれいな水が
堰の上を流れていました。
城北橋上流側。
ゴミキャッチャーには、少し浮遊ゴミがひっかかって
いました。



名城水処理センターから勢いよく流れだしている排水。

今年夏までには、水中浮遊物質やリンなどを除去して
今よりキレイな水が排水される予定です。

堀川の透視度アップ、水質浄化に大きな期待が
もたれます。

水処理センターの下流で・・・・・
ありゃ、なんだ???
カモがいっぱい、「ひなたぼっこ」してたんです。
こりゃ、かわいかったですよ。

中土戸橋の下流側。
人工堰を設けた城北橋より下流で、かつ
水処理センターの排水の影響もあるせいか
心なしか濁って見えます。

木の枝に引っかかってるのはコンビニ袋。
やはり陸上のゴミを徹底してなくすのが、
堀川の美化には有効だと思われます。

一見濁っているように見える川ですが、鳥たちの
足元の水かきは、はっきりと見えました。

意外と透き通っているんですよ。
筋違橋付近の光景。
堀川上流部には鳥類がいっぱい。
真冬の1月ではありますが、
何となく春の訪れを感じさせる光景でした。

夏場は濁りがひどい、名古屋城のお堀。
でも今日はきれいに透き通っていました。

ありゃりゃ、ひょっとして・・・

お堀にはうっすらと氷がはっていました。
あまりみることのできない美しい光景。

凍っているところは波がたちません。
だから水の底まではっきり見えました。

築城400年の、われらが「名古屋城」
凍ったお堀と、リンとそびえる天守閣。

 とても美しい光景でした。


 城北橋の浄化実験の効果については、この日の観察だけでは
よくわかりませんでしたが、引き続き観察していきたいと思います。

皆さんも、写真などのレポートをお寄せいただければありがたいです。








   おともだちを誘って、みんなでたいっぱい調査隊、応援隊を作りましょう。

     ⇒募集要項はこちら

     ⇒申し込みフォームはこちら

     ⇒社会実験に関する新聞報道はこちら




    みんなで堀川がきれいになるように応援しましょう!
                   ホリゴンをクリックするとメールできるよ。
                   メールには、名前と電話番号を記入してね。


⇒TOPに戻る       ⇒活動記録目次へ戻る