堀川を清流に
  堀川1000人調査隊2010

         活動の記録



   第2回 木曽川がつなぐ山とまち
         インターネットフォーラムが開催されました。


        木曽川がつなぐ上流部に住む人たちと、
         名古屋や犬山に住む人たちの新たな交流が生まれました。

     日時  平成21年12月13日(日) 

     名古屋会場  名古屋学院大学白鳥学舎
            
    



 事務局より

   平成21年12月13日(日)、
  「第2回、木曽川がつなぐ山とまち インターネットフォーラム」が
  開催されました。

   昨年に続く第2回目の今年は、長野県木曽郡の6つの町村と、
  堀川を愛する市民やこどもたち、犬山の中学生なども参加して、
  より交流の幅を広げ充実したフォーラムとなりました。

   何しろ、企画も運営も素人である市民と行政の人たちの手作り。

   昨年は木祖村と名古屋の2会場をネットで結びましたが、
  今年は木曽町と名古屋白鳥、名古屋上前津の3会場を結ぶという
  意欲的な企画で、将来はもっと広げてゆこうという布石。

   すべてボランティアでの準備ですので、みんな時間的にも
  大きな制約を乗り越えての実施です。

   運営面で打合せ不足による間延びが若干あったり、
  またインターネットの最新通信技術をもってしても、
  途中、画像が乱れたり音声が途切れたり、という若干の
  トラブルはあったりしました。

    しかしそれも、ある意味、あたたかさを感じさせるものとなりました。

   下記にこの様子をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

      (新聞切抜きの下に、写真集があります)

     ※インターネットメディア グッドニュースジャパンの記事はこちら
      http://goodnews-japan.net:80/news/blog/2009/12/13/6716


 
信濃毎日新聞 2009年12月15日(火) 朝刊より


市民タイムス  2009年12月15日(火) 朝刊より


中日新聞 2009年12月15日(火) 朝刊より





 こちらは長野県木曽町日義公民館の木曽町会場。

13時からインターネット放送開始を前にして、
「日義こども会こども会議」のメンバーがリハーサル。

 カメラスタッフは、名古屋から出かけていった、
愛知淑徳大学の学生ボランティア。

 フロアディレクター、通信・放送部隊も、
名古屋から市民ボランティアのみなさんが
のりこみました。

 司会は、堀川1000人調査隊事務局が担当しました。


 スタッフで名古屋から木曽町に赴いたメンバーの
他にも次の調査隊の方々6名が名古屋から
木曽町会場に応援に駆けつけてくださいました。

   地域ホットライン北調査隊  2名
   御用水跡街園愛護会調査隊 2名
   名古屋堀川ライオンズクラブ調査隊 2名



さあ、本番。
 リハーサルのときは、あがってしまってうまくできなかった
開会宣言ですが、本番ではバッチリ

 木曽福島の住民の皆さんがつくったキャラクター
幸せを呼び込む木曽福島の「福ちゃん」も応援しました。

 ステージの後ろには木曽広域連合の旗がいっぱい
林立してました。

 ※木曽広域連合
    木曽郡の南木曽町、大桑村、王滝村
    上松町、木曽町、木祖村が参加しています。


 「福ちゃん」の白い顔は、木曽福島名物「ほお葉まき」
  頭の緑は朴の葉、顔の飾りは木曽福島の関所の門を
  イメージしています。


 ※日義こども会こども会議
   木曽町日義地区の小学校6年生から中学校3年生
  までの集まりで、自分たちの企画によりこども会の
  運営を行っています。
   日義公民館まつりでのこども出展(五平餅、ポップコーンなど)
  の運営や、年末配食ボランティア等の活動をしています。

   
      宣誓

        (上前津会場より) 私たちの名古屋市では、木曽川の水を借りて、
                    名古屋の母なる川、堀川をきれいにしようと
                    がんばっている人たちがいます。

        (木曽会場より)   私たちの木曽町では、木曽川の一番の上流で
                    きれいな水を送り出し、農業に、産業に大切に水を
                    使っています。

        (上前津会場より)  私たちは、木曽川でつながっています!
                     そして今日はインターネットでつながります。
                     お互いが理解しあって、仲良くなるきっかけとなる
                     交流会になることを誓います。


こちら名古屋白鳥の会場。

名古屋会場にも、だなもはち丸ホリゴン
エビザベス のキャラクターが大集合!

ホリゴン
  本名 ほりかわ・ごんざえもん 
 名古屋を流れている堀川にすんでいる恐竜。
 今から約400年前、ケガをして流れ着いたところを
 福島正則に助けられ、家来になって堀川をつくるのを
 手伝った。今は堀川をきれいにするためにがんばって
 いるみんなを、一生懸命応援している。


※400年の旅人 はち丸
  名古屋開府と同じ1600年、名古屋生まれ。
  人とふれあうことが大好きで、名古屋をあちこち
  旅している。風呂敷の中には、ねがいボシの
  「かなえっち」が入っていて、出会った人に
  プレゼントして交流を続けてきた。
  2010年、仲間とともにお祝いしようと考え中。



名古屋会場のモニターには、名古屋白鳥、上前津、
木曽町の会場がうつっています。



※やっとカメ 「だなも」
  自然と平和、スローライフを求めて世界を旅している。
  物知り博士で、名古屋のことも、「はち丸」の出生についても
  なぜか知っている。名古屋開府400年をお祝いするため
  どこかからやってきた。


※なごやジョウ 「エビザベス」
   「はち丸」のお友達。
   趣味は名古屋400年の勉強という、好奇心旺盛な女の子。
   あたまには、仲良しのオスのキンシャチと、大好きな
   エビフライを飾っている。
    現在、メスのキンシャチは名古屋をお散歩中。
(名古屋会場より) オープニング演奏の、弦楽四重奏。


名古屋会場にはたくさんの人が集まりました。


名古屋会場で準備された木曽の物産展。
商品もそろい、開場前の準備OKです。

 この日もたくさん売れました。


名古屋会場の木工体験コーナー

 天然の木曽ひのきの端材を特定の型にいれ、
かんなで削ってゆくと、誰でも簡単にひのきのハシが
つくれます。

名古屋会場 「堀川検定」
   by 名古屋学院大学 水野晶夫研究室

 学生がつくった堀川クイズ。難易度にあわせて
「初級編」、「中級編」、「マニアック編」に分かれています。

 ご自宅でインターネットでもチャレンジできますよ!
http://noc.ngu.ac.jp/OpenCourse/scripts/JO100.asp
 

名古屋会場  「堀川のヘドロで発電を」
    by 愛知学院大学 中山雄行研究室

 名古屋・堀川の悪臭の原因のひとつは、水底にある
ヘドロ。
 なんと、ヘドロから発電ができてしまいました。
 時計が光ります。
 発電すると、ヘドロのにおいが消えていきます。
 
 名古屋の水道水は、もちろん木曽川のめぐみに
よるもの。

「安全」で「おいしい」なごやの水道水を守るためには
木曽川上流の自然環境を守り、水源の水質を保つことが
何より重要です。

江戸時代、尾張藩は木曽の御岳の裾野に広がる広大な
天然林を直轄地として、木曽の森林を守ってきた歴史が
あります。

山が荒れれば川が衰え、川が衰えれば、やがて
海が死ぬ、という言葉がありますが、流域全体で、
世代を超えて山を守っていくことが大切ですね。


 名古屋の水道水は、アルミ缶に詰められて、
災害対策用の備蓄水としても活躍しています。


 この日は、木曽町の皆さんにもこの名古屋の「名水」を
お土産にお持ちしました。

 
 名古屋会場では、なごやの水道水を皆さんに
飲んでいただきました。
名古屋の堀川を400年前に開削した人、「福島正則さん」登場!
名古屋から早起きして木曽町会場に駆けつけました。

福島正則出題の、「木曽川・堀川クイズ」をご紹介します。

 クイズの商品は、名古屋グランパス堀川応援隊から
プレゼント
いただいた、2010年グランパスカレンダー
でした。


第1問  
  源頼朝や、源義経のいとこで、この木曽町で育った人は
  誰でしょう???
    A 木曽義仲   B 弁慶   

第2問
  堀川をつくる工事をしたのは誰でしょう???
    A 福島正則   B ホリゴン

第3問
   名古屋の水道水は、もともとどこの水でしょう???
    A 木曽川の水  B 庄内川の水

第4問
   ♪木曽の中のりさん〜♪で有名な
      「木曽節」に出てくる山は??   
    A 御岳山     B 富士山


     みんな、わかるよね〜〜〜

名古屋会場からは、犬山中学校の2年生のみなさんが
木曽の総合学習や木曽川の水質検査の体験などを
発表。

上前津会場からは、
「こどもエコクラブ もちはしジュニア応援隊」の
みんなが、「生き物たちが住める山、川、海を守ろう!」を
コンセプトに、「種まきから収穫祭まで」の無農薬親子
たんぼ体験会の活動を発表しました。

木曽町会場では、名古屋堀川ライオンズクラブと
劇団マーガレット一家による、立体まんが劇
「堀川ものがたり」を上演。

木曽の人たちに堀川の歴史を紹介しました。

その間、名古屋会場では、堀川応援隊のピアニスト
甚目裕夫(はだめ ひろお)さんによる、演奏会で
盛り上がりました。



木曽川がつなぐ、きずなメッセージ交換

 アトラクションのあとは、第2回木曽川流域塾が、
 インターネット会議の技術を使って開催されました。

 モニター画面には両会場の様子が映し出されました。

 音声が届くのに多少(2秒くらい)のタイムラグは
ありましたが、遠く離れていてもしっかりと議論が
できる、最新の技術はすばらしい。

 この対談の様子は、インターネットでも同時中継され
全世界に向けて交流の様子が配信されました。
名古屋会場から、山田雅雄名古屋市副市長(左)

「木曽のひのきで作ったマナ板を使うようになって
 それまでのプラスチックのものと違い、
 台所にとても気持ちのよい香りが漂うように
 なりました。

 ぜひ木曽の商品を名古屋でもいっぱい提供してください」


右は、コーディネーターの名古屋工業大学准教授、秀島栄三先生。

 地域計画や土木工学が専門ですが、まちづくりのための
 市民ネットワークを自ら体験するため、今回のインターネット
 フォーラムでは、実行委員長として大活躍されました。



 木曽町会場からは、木曽町の田中勝巳町長 (左)

「下流の人たちの生の声を聞いて、良い商品を作って
 下流の人たちに喜んでもらいたい」


 右は、職業能力開発校 「木匠塾」 事務局長の
中川護さん。

 都会にも、山にも住んだことがある経験から、
「山を守るためには、山の木を上手に使わなければならない、
そのためには、木を使ってものを作る若者をどんどん養成
しなければいけない。
 街の若い人たちも、ぜひ山に来てください」と語られました。




交流会もいよいよ終盤。

地域にねざした「ひらめのほのぼのコンサート」などを
展開する、地元のピアニストの平松八江子さんが、
「木曽節」、「とべ!心の白い鳥」、Shake Hands の
すばらしい演奏を披露しました。

 平松さんは、「ひらめせんせい」と呼ばれて小さなこども
たちにも親しまれている方です。


フィナーレは、3会場で「ふるさと」の大合唱。

「うさぎ、お〜いし かのやま
  こぶな つ〜りし かのかわ〜」

歌詞カードが念のため準備されましたが、
本番になると、みんな、「どっかに行っちゃった!」

でも木曽町会場の若者たちは、全員3番まで
歌詞カードなしで唄えました。

      今回の交流会を通しての実感。
 
      木曽もふるさとなら、名古屋もふるさと。
      それぞれの心の中にある、ふるさとへの愛着、
      思いは同じなんだな、と感じました。









平成21年10月20日(火)に開催された第4回実行委員会の光景







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