こんにちわ。
堀川1000人調査隊2010事務局です。
年が明けて早、3週間にもなろうとしていますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
私自身も12月に感染してしまいましたが、コロナの感染不安が消えない中、
少しでも早い収束を願うばかりです。
さて、1月になって新聞やテレビなどで、堀川上流部に、見たこともないような
大量のボラが遡上したことが話題になりました。
このボラは、昨年の春から夏、そして秋と、堀川の中下流部で
稚魚から徐々に成長していくのを私たちがみていた、そのボラたちだと、
私たち事務局では考えています。
それにしても、これほどの大群が一度に猿投橋まで遡上したのは
私の記憶する限りでは見たことがありません。
本日は、堀川1000人調査隊事務局が、動画や写真で記録した、
「堀川のボラ・観察日記」をご紹介します。
1. 今回のボラ騒動の最初の記録は、昨年12月26日、納屋橋付近を
ものすごいボラの大群が上流を目指して、遡上する姿を確認したときのものです。
これは、下記の動画で記録しています。
(Youtubeの広告画面が出ますが、適当なところでスキップしてください)
https://www.youtube.com/watch?v=PPQmO49WYt8
2. その後、ボラの群れは遡上を続け、群れの先頭が猿投橋に到達したのを
確認したのは12月31日のことでした。これも動画で記録しています。
https://www.youtube.com/watch?v=chKNigSfiZc
3. ボラが上がってくると、いつもすぐにカワウが集まってきて
ボラを捕食しに来るのですが、今回、カワウたちはボラを見つけるのが
やや遅れたのか、1月3日になって初めて、城北橋付近でボラ狩りが始まりました。
しかし、不思議なことに、大量のボラのほとんどは、北清水橋より上流に
集まっていたのに、カワウはそちらのほうに行こうともせず、城北橋付近のみで
狩りをしていました。
カワウに加えて、白いサギの仲間もいっぱい集まってきていました。
この様子を記録した動画がこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=JDK_ieUnXcs
4. 一方で、あまりの数のボラが上流部に集まりすぎたため、堀川の中は
「超・満員電車」のようになってしまい、息苦しくて口を水面にあげて
アップアップする姿がみられ、酸欠死してしまわないかと、
私たちは、ずっと気をもんでいました。
1月4日に記録した動画がこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=fHocoeeB5wA
5.1月7日、当事務局からの情報提供を受けて、
中日新聞の朝刊でボラの記事が取り上げられました。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid02xZYi5tNY3zxrNVLeYbBNkTiZukF366Q1acgJtJptB199BDro7XxkuQbhTkvxF3mYl&id=100066927468927
そのほか、NHKをはじめ、地元テレビ局も次々にボラのニュースを発信
堀川上流部には、地元の人が川をのぞき込む姿が増えたり、
名古屋市外からも多くの人が見に来たり、中には、護岸で釣りを始める人も
現れたりして、ちょっとした騒動になりました。
6.1月9日には、上流部ではあまり見かけることの少ないユリカモメも
下流の方からやってきて、ボラを捕食していました。
たまたま撮影した写真を拡大したら、結構迫力がありました。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0HVemuLMXbbmymV7UjbsiLxdHQbmghtoP9WniZkRwpftUvRu7yAbMwRJFjX8uGCN4l&id=100066927468927
7.1月13日 黒川橋の下でもつれあうボラの大群(動画)
https://www.facebook.com/watch/?v=1338897476906169
1月13日、志賀橋の下でひしめきあうボラの大群(動画)
https://www.facebook.com/watch/?v=694791152308395
1月13日 水面が真っ黒に見えるほどのボラの大群が集まった猿投橋(静止画)
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0LJAAh5bgD8MBihSXbKLrzGZPRSMkz7K7yq52a7aAHvRud3CrZH9Lc88KjUqkJiUhl&id=100066927468927
7.ボラは、北清水橋から猿投橋付近に密集していて、それより下流には
あまり数はいない状態だったのですが、不思議とボラを狙う鳥たちは
田幡橋から城北橋付近に多く集まり、実際にボラのいる最上流部には
あまりきていませんでした。
1月15日の早朝、金城橋上流から田幡橋の間で、あっという間に
ものすごい数の鳥が集まる様子を動画で記録しました。
https://www.facebook.com/watch/?v=725438208886937
8.1月17日 ついに恐れていたことが起こりました。
志賀橋から北清水橋にかけて、大量のボラの死骸が川底に沈んでいるのが
確認されました。
一見すると白い土が川底に沈んでいるように見えますが、
よく見ると、白いお腹を上に向けたボラの死骸です。
黒川橋から志賀橋にかけては、ボラの墓場のようになってしまいました。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid02Xf8gohL1vBj2sVSTzww5PuwHRyCrWF1i7p8sQA5pmdxNiKtvsmpyDdGGXTdRiBjtl&id=100066927468927
9.一方で、その過密した上流部から、海の方に向かって帰ってゆく
ボラの群れも確認されました。
1月17日、納屋橋付近で記録した動画です。
https://www.facebook.com/watch/?v=1231204411165125
10.納屋橋付近でのボラの降下は、1月18日にも動画で記録されました。
https://www.facebook.com/watch/?v=1366764107409046
調査隊事務局では、本当に大雑把な推測ですが、今回
田幡橋から猿投橋付近の最上流部に遡上してきたボラの数は
ピークで70万尾ほどではないかと考えています。
この1月17日から18日時点で、その約6割が海に向かって降下し
まだ4割近くは上流部に残っているのではないかと考えました。
大量に死んでしまったボラは、その様子からおそらく2万尾ほど
ピーク時の2〜3%程度ではないかと推測しています。
11.本日、1月19日の朝の猿投橋の様子です。
志賀橋から猿投橋にかけては、まだ水面が真っ黒に見えるほどの
ボラが残っていました。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid02jHQ3yucy2dcLnRcDphoLgQBadoETa2pXH7kidpxoQa7qWeeWZnfjP9LpMYGTGhCyl&id=100066927468927
ボラが下流に帰ってゆく途中で、酸素の少ない水域を通過するときに
口で息をしているような様子も見られました。
https://www.facebook.com/watch/?v=862668274986241
このような大量のボラが、なぜこの時期に遡上してくるのか?
エサなのか? 水温なのか?
それとも、単に一旦遡上し、また戻ってゆく習性が本能としてあるのか?
まだまだ、専門家の方もよくわかっていないのだそうです。
だからこそ、今私たちが現場を観察し、事実を記録し、
データとして残すことは非常に意味があることだと思います。
観察していてわかったことは、ボラはあきらかに「濁り」を嫌って
動いていました。(1月14日 動画)
https://www.facebook.com/watch/?v=1556635558134411
このことからも、「ボラは、汚い水でもOK」という専門家の方も
みえるようですが、「汚いよりは、きれいな水を好む」ように私たちには
思えますし、木曽川導水が停止した2010年より後、下水道の改善によって
徐々に水質改善が進んできた2013年頃から、ほぼ毎年、
量の多い少ないはありますが、堀川上流部にボラが上がってきていることを
思うと、堀川の水がきれいになってきていることと、ボラの遡上は
決して無縁ではなさそうです。
また、コガモたちは、ボラたちのいる水面を避けてエサを採っている様子も
記録されました。(1月15日 静止画)
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0J5ct11Z9CR4RAgFwHAqbXdhBHLhwJ4Pcw9443vT7QADX4LprBAFLmQ6c28eznHQVl&id=100066927468927
コガモがボラを嫌うのか、ボラのいるところにはコガモのエサがないのか?
興味や疑問は尽きません。
もうまもなく、ボラたちは海に向かってすべて帰ってゆくと
思われますが、事務局では引き続き観察と記録を続けてゆきたいと思います。
※事務局では、皆さんからの様々な情報やレポートや写真、
あるいは、お知らせなどをお待ちしています。
このメールに関するご意見、ご感想も歓迎です。
あて先は 2010@horikawa1000nin.jp です。
それでは皆さん。お元気でお過ごしください。
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