この夏が、昨年のような猛暑になるのでは、と思わせるような
日中の暑さ、夜の寝苦しさを感じられる方も多いかと思いますが
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
先日、サッカーの全日本代表で活躍し、オランダのチームに所属している
「吉田麻也」選手のインタビュー記事が、中日新聞に掲載されていました。
実は吉田選手は、3年前の、名古屋グランパスの選手時代、
堀川応援隊にも参加していただいています。
堀川1000人調査隊と木曽川源流の里、木祖村との交流会を
企画したとき、木祖村や名古屋のこどもたちに、ビデオレターで
次のようなメッセージを送っていただいています。
「みんなも、ふるさとの山や川を大切にしてください。
そして夢を大きくもって、がんばってください」
当時、厳しい練習の合間に語学の勉強も続けていたという
若武者が、現在、その大きな夢の一部を実現しながら、
素晴らしい活躍をされていることに、心から敬意を表するとともに、
私たち自身も大いに励まされる気がいたします。
インタビュー記事を見られなかった方のため、下記にご紹介しております。
ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
では本日も、堀川に関する最新情報をお届けします。
1.納屋橋の空芯菜、ふたたび!
6月22日(火)、恵那農業高校の森本先生と生徒さん4名が
名古屋・納屋橋に来てくださり、名古屋堀川ライオンズクラブと一緒に
空芯菜のミニ浮島を設置しました。
今後は、堀川応援隊の広小路セントラルエリア活性化協議会の方々にも
ご協力いただいて、空芯菜の成長を見守ってゆくことになっています。
広小路セントラルエリア活性化協議会HP
昨年、猛暑の中で大きく育った空芯菜には、小さな魚やチョウなどの
虫たちがいっぱいあつまり、堀川の水面の片隅に、緑でおおわれた
小さな楽園が実現しました。
昨年の様子はこちら
空芯菜は、育つときに、堀川の汚濁の原因となる窒素、リンなどの養分を
吸い上げますので、堀川の浄化にも一定の効果があると考えられています。
また特筆すべきは、空芯菜が、塩分濃度1%の堀川で大きく育った
実績ができたことです。
収穫した空芯菜は、試食してみると、堀川の塩分を吸い上げて
塩味のきいた、おいしい野菜に育っていることが昨年確認できました。
今回、東北地方で津波の被害が発生し、田んぼに海水が流れ込んで
塩害で困っている、という報道がありました。
恵那農業高校では、堀川で塩分を吸い上げた空芯菜が
東北の田んぼの塩害緩和に役立つのではないか、と考え、6月11日、
仙台市の鈴木有機農園さんを訪ね、空芯菜の設置作業をされました。
この様子をとりあげた新聞記事が、下記のHPの下の方にご紹介して
ありますので、ぜひご覧ください。
恵那の阿木川ダムの水質浄化のために設置した空芯菜が、
堀川に広がり、今度は東北の塩害緩和に挑戦してゆく一連のチャレンジは
とても素晴らしいことに思われます。
2.7月15日(金)、18:30〜
名古屋工業大学で、堀川再生フォーラム開催のご案内
大学の先生や、民間の技術者、一般市民、そして行政関係者が
自由に集まって、堀川再生に向けた課題を検討する勉強会、
堀川再生フォーラムが、開催されます。
今回は、5月22日の調査隊特別勉強会でも話題にのぼった
「堀川の浄化のために、堰を設けて海水の遡上をとめてはどうか」という
テーマについて、議論することが予定されています。
また、堀川は、上流、中流、下流など、それぞれの地域で
課題が違うので、エリアに分けて考えてゆく必要があるのでは、という
問題意識から、「エリアマネジメント」という概念についても
考え方を紹介していただく予定です。
出席はどなたでも自由、参加費無料、事前申込みも不要です。
産官学民の堀川に関する関係者も多数出席されますので
そこで出てきた良い意見は、今後の堀川の施策などに反映される
可能性も十分あります。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
下記に詳細をご紹介していますので、ご参考にしてください。
3.6月21日(火)、第2回堀川まちづくり協議会が開催されました。
昨年、河村市長が、「堀川からはじまる新たなまちづくり=堀川ビッグバン構想」を
提議、それを具体化するため、平成22年8月26日に起ちあがったのが、
堀川まちづくり協議会です。
市役所などの関係部局が一同に会するほか、国土交通省、環境省など
国の機関、中部経済連合会、名古屋商工会議所、学識経験者の方々
そして市民団体からは、クリーン堀川と堀川1000人調査隊が参加しています。
約1年間かけて、協議会の下部組織である、幹事会などで具体的検討が
進み、この日の第2回協議会では、基本的理念やまちづくりの視点、今後の
スケジュールなどが検討、確認されました。
今後平成24年度中の公表に向けて、「堀川まちづくり構想」の策定作業が
進んでゆくことになっています。
この日の協議会については、下記にレポートしてありますので、
ご興味のある方はぜひご覧ください。
4.定点観測隊に参加していただいている、NPO法人「地球倶楽部」の皆さんは
毎月1回、堀川の住吉橋、瓶屋橋、旗屋橋、熱田記念橋、御陵橋の5箇所の
定点観測を続けられています。
調査活動は、すでに50回に達したそうですが、一方で、今回の東北地方の
被災地にいたいして、中古の軽四自動車や、救援物資を送るなどの、支援活動を
実施されています。
先日、その活動の一部が中日新聞に掲載されていましたので、ご紹介します。
堀川1000人調査隊や、堀川応援隊の皆さんには、本当に素晴らしい活動を
されている方々がたくさんいることを実感、とても心温まる気持ちがする次第です。
5.先回のメールで、堀川上流部に生き物が少なくなっているのでは、
という記事をご紹介したところ、大きな反響がありました。
COP10が開催されナゴヤ議定書が採択された地元で、
生物多様性を大切にしたい、という気持ちを多くの方がもっておられるこを
あらためて強く感じました。
6月23日(木)に開かれた、北区の飯田小学校2年生の生き物観察会
では、モズクガニ、オイカワ、ザリガニなどが獲れて、こども達の歓声が
聞かれたとのことです。
堀川では、ワニガメやトゲスッポンなどの外来種が住んでいることも
話題になっています。
「生物」という観点からも、堀川に目を向けてゆくことは意義深いものが
あると思います。
※事務局では、皆さんからの様々な情報やレポートや写真、
あるいは、お知らせなどをお待ちしています。
このメールに関するご意見、ご感想も歓迎です。
あて先は
2010@horikawa1000nin.jp です。
どうぞよろしくお願いします。
では皆さん、お元気でお過ごしください。