昨日3月22日(月) 23時20分。
3年間にわたって続けられた、堀川への木曽川導水が終了しました。
この導水は、木曽川流域の皆さんのご理解とご協力の下、
堀川浄化のための3年間の社会実験として実現したものです。
まずもって、木曽川流域の皆様には、心より感謝の気持ちを
表したいと思います。
3年間の導水実験により、堀川では上中流部で、行政調査によって
BODの一定の改善が確認されました。
また市民調査、すなわち堀川1000人調査隊による調査結果においても
透視度・CODなどが改善し、また市民の意識の変化によって、
清掃・美化活動が進み、堀川を浮遊するゴミが減少するなどの
相乗効果も確認されました。
こうした堀川の水辺環境の改善から、堀川への導水継続を求める
市民の声がクローズアップされましたが、木曽川の水を堀川へ
導水することについては、木曽川流域の皆さんのご理解が必要であり、
今回の実験導水はいったん予定通り終了することになったものです。
なお、これから2年間は、導水のない状態で、堀川がどのように
変化するのかを調査する、ということで、社会実験は継続されます。
猿投橋と北清水橋に、私たち市民が掲げた、「社会実験実施中」の
横幕は、そういう意味で、引き続き、掲げられますのでご承知ください。
今後、堀川への導水が再開できるかどうかについては、
現状では全く未定とのことですが、名古屋市の河村市長は、
市民の強い声を受け、愛知・岐阜・三重の3県や、国に働きかけて
新しい枠組みで堀川の浄化・再生を目指すという意向を、
3月22日、テレビ番組の中で表明されました。
木曽川からの導水だけで堀川が再生できるというわけではなく、
色々な角度からの官民一体となったアプローチ、協力体制が不可欠
ですが、導水実験がその起爆剤となり、非常に困難と見られていた
堀川再生に、一筋の光明が灯ったことは事実です。
行政と市民がお互いに協力しながら、これからも堀川再生に向けて
一歩一歩着実に、歩みが進んでゆくことを期待したいと思います。
このテレビ報道の様子などは、下記のHPでご紹介していますので
では、本日も堀川関連の最新情報をお届けします。
1.3月21日(日)の毎日新聞に、堀川への木曽川導水終了に
2.3月24日(水)〜3月28日(日)、北区の城北橋近くにある
名古屋市上下水道局、下水道科学館において、企画展
「水辺の多様な生き物」が開催されます。
堀川1000人調査隊の実行委員長でもあり、黒川ドリーム会の
会長でもある梅本隆弘さんが、堀川上流部で捕獲した水辺の
堀川水辺の生き物も展示されます。
ご都合の許す方は、ぜひお出かけください。
3.3月27日(土)、10時〜13時まで、北区の
北清水親水広場付近で、「黒川でボート遊び」が
開催されます。
堀川の水面ををペダルボートで遊んだり、自転車紙芝居
とん汁の振る舞いなど、楽しい企画も盛りだくさん。
ぜひお出かけください。
詳細は下記をご覧ください。
なお、この日は、上記の下水道科学館の企画展も
開催しているほか、黒川・御用水跡街園さくら並木ウォークも
開催されます。
あわせてお楽しみください。
4.堀川の生物多様性を守る、「堀川外来生物調査隊」を募集しています。
お申込み期限は3月31日です。
ご興味のある方は、ぜひ下記をご覧ください。
5.調査隊の皆さんからのレポートのご紹介です。
3月18日 リバーウォークの四季桜が満開
中日本建設コンサルタント(株)かわせみ調査隊
3月19日 堀川上流部の桜も開花しました。
御用水跡街園愛護会調査隊
※事務局では、皆さんからの様々な情報やレポートや写真、
あるいは、お知らせなどをお待ちしています。
このメールに関するご意見、ご感想も歓迎です。
どうぞよろしくお願いします。
では皆さん、お元気でお過ごしください。